襲撃
広い店内のレストランには
金属製の丁度四人ほど座れる丸テーブルが並べられ
それほど明るくない店内をほぼ裸のウェートレスが客を誘惑しなが働いていた
レストランの奥のテーブルに労働者たちに紛れて
料理にいっさい手をつけない不気味な四人組がいた
同じ黒いフード付のロングコートを着た四人組の一人が戦斧のグリップをグッと握りしめ立ち上がる
風圧を感じ
ドックチェリーは背後から突然振り下ろされる戦斧をかわし
敵の頭をテーブルに叩きつけ
牛肉に刺していたフォークを
襲撃者の目玉に突き刺し
瞬時にハンドガンをぬき 敵の脳みそを撃ち抜く
一人目を仕留めた
ドックチェリーが動くと同時に
マラソン選手のようにタスキがけしていた
トカゲの尖端に刃物のついた金属の尻尾が
二メートルほど離れた二人目の敵を襲う
黒いフードコートの敵が銃を抜く間もなく
首を切り落とす
二人目を仕留めた
動揺した襲撃者の一人はウェートレスを人質にし銃を撃ちまくり
残り一人は柱の影に隠れ
手持ちの円盤型の攻撃用のドローンを放つ
トカゲは野球ボールほどの黒い玉をかざすと
エネルギーシールドを起動させる
ノーチラスの三人と黒田はエネルギーシールドの盾に隠れ
襲撃者 敵の円盤攻撃ドローンからの嵐のような電熱弾をすべて防ぎきる
トカゲのシールドの影から二回の銃声がする
マッドドックチェリーは
左の赤く光る義眼に内蔵されたスキャン装置と卓越した射撃技術で獲物の急所を確実に撃ち抜く
円盤型のドローンは破壊
ウェートレスと黒いフードの襲撃者は倒れこむ
ドックチェリーは人質ごと敵を撃ち抜いた
三人目を仕留めた
嵐のようなドローンの銃声がなくなり柱から少しだけ顔をのぞかせた敵の顔を一瞬で撃ち抜く
ドックチェリーは柱まで歩き
顔を撃たれて床で痙攣する敵の頭に何発も連射した
四人目を仕留める
間もなくしてサイレンとともに
ハーフコポレーション管理のバケツのような姿の治安維持ロボット（ガンポッド）が到着した
オカリナでは殺人事件は日常的に起き 警察 裁判所のような司法機関は存在しない
現行犯で歯向かうものを射殺するのがガンポッドの役目だった
レストランにガンポッドが到着した時には四人の姿はすでに消えていた
