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第5惑星   作者: らっきー
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ノーチラス

ショッポが火星に到着し火星人民用のエスカレーターに立っていた頃


天王星の衛星に作られた ネオクリスタルを発掘するための重点都市 オカリナで ショッポの帰りを待つ者たちがいた


彼らはショッポが率いるトレジャーハンターチーム 


ノーチラスのメンバーたち


クローン労働者やアウトローでごった返すレストランで


食事を終えてこの時代には珍しい紙の本で読書する 銀髪でグラマーな サニー


三枚目のクローン牛ステーキを口いっぱいに頬張りビールで流し込むアスリートのような身体つきのオールバックの女は

誰でも撃ち殺す マッドドックチェリー


熱燗で日本酒を飲みながら隣の男と話す スキンヘッドで筋骨隆々の男 トカゲ



三人とは違いノーチラスのメンバーではないがショッポの友人で闇医者の黒田


黒田は丸眼鏡のレンズをハンカチで拭きながら

トカゲにドクターマーチンを幾らで売るか交渉していた


「地球にいけばまた手にはいるだろ 」


オカリナに住む黒田は ノーチラスのようなトレジャーハンターの仕事を観光にでも行くかのように勘違いしているようだった


ノーチラスのようなトレジャーハンターは二種類いる


火星やオカリナでは手に入らない

石油製品 プラスチック アスファルト それらに伴う製品

金 銀 レアメタルなどの鉱物


これらを回収する 

ノーチラスのようなオイルトレジャーハンター



地球の歴史に伴う 人類にとって貴重な

遺跡や絵画 彫刻 化石などデータ化できず 運び出せなかった物


これを回収する タイムトレジャーハンター


トレジャーハンターはこれらを砂漠化した地球から回収し火星やオカリナに持ち帰るのが仕事だった


しかし 地球に行き 穴を掘って回収出来るほど単純ではなかった

火星に移住した裕福な人々は持ち出せなかったこれら貴重品を盗賊などから守るために


あるものは自分の家に

あるものは企業のビル

あるものは街に

あるものは遺跡に

至るところに

また地球に戻れることを願い 

半永久的に動く武器を内蔵した治安維持ロボット (ガンポッド)に護衛させた


トレジャーハンターはガンポッドの攻撃をくぐり抜け目当てのお宝を持ち帰る危険な仕事だった


一部の公的なトレジャーハンター組織も存在していたが期待するほどの成果はあげられず


ノーチラスのような違法トレジャーハンターは必要悪して黙認される存在だった



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