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第5惑星   作者: らっきー
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研究室での出来事

ストレートという通り名のこの男は


研究室に入るなり手術台に横になり 

まるで自分の部屋かのようにくつろぎだす

腕時計型のコントロールキットを操作し空中にエネルギーパネル式のスクリーンを出すと


映画の主人公のベトナム帰りのタクシードライバーがマグナム弾を撃ちまくる


ショッポが唸りをあげて近づくと


二人は野良犬二匹が虚勢を張るように睨み合う

城影は笑い浮かべて眺めていたが飽きたのか二匹に割って入った


ストレートは城影に促され特技を披露することにした




強化ガラスで出来た檻の中に入ると

ストレートは子犬でも近づくかのように巨大なサソリに近づく


内ポケットから小銭入れほどの大きさのアルミケースを出すと蓋開け


耳の穴に入るほどのドリルのような送信機を取り出し 


耳穴にねじ込む


同じような大きさの受信機を巨大な蠍の頭に開けた手術穴にねじ込む



ストレートがサソリを見つめると


眠っていた外骨格の巨体を持ち上げ 

巨大な尾を振り上げ 

鋭い鋏を豪音をあげ動かし始める


呼吸音なのか外骨格が擦れる音なのか空気が軋むような音がガラスの檻の中に響き渡る


檻の外にいるショッポであっても思わず身構えるほど圧巻だった


ストレートは大蠍の目の前でしゃがみ込み 一言


「お手」


大蠍は巨大な鋏をストレートの手のひらにチョンと乗せる


人差指を右回りに回すと大蠍も右回りに回り


左に回すと左に回る


完璧なマインドコントロールだった


城影は満足そうな視線ショッポに送る


ショッポは城影専用の革椅子に腰掛けると


「まっ話そうか!」


ショッポは城影が秘密を守れなかった契約違反を盾に交渉し大蠍の代金を値切る事に成功した


大蠍と

思いも寄らないモヒカンの客を

密輸船に積み込む事を城影と約束し


薄暗い静かな研究室をあとにした 







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