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第5惑星   作者: らっきー
30/32

塔の中

大気中 酸素量異常なし

大気中 電磁波検出なし

大気中 毒素成分検出なし


安全 安全 安全 防御服解除準備よし



ショッポの宇宙服のような防御服のヘルメットの強化ガラス面に安全を知らせる告知が走る。








クリッターの大軍が現れ、塔を護衛していた巨大蟻は、クリッター軍に舵を切り直す。


その空きをつき

ショッポは塔の滑らかの表面に用意してきた手持ちの電池式の電動ドリルで数個の穴を開け

そこにダイナマイトを仕掛け点火する。


ダイナマイトは爆風とともに、見事に塔の滑らかな表面に入り口をつくる



「コレ、金だぞ」


破壊した塔の片手で掴めるほどの破片を持ちあげ

ドックチェリーが驚く。


何千年もの時間の経過で黒く薄汚れてただの石で出来たように見えていた塔はすべて黄金で出来た塔自体がお宝であった。


ダイナマイトで破壊した塔の入り口から中に入ると


二十坪ほどの円形の黄金のホールになっていた。


塔の中は何千年経った今でも眩しほど黄金が輝きが生きていた。


「あれってエレベーターだよな」


ストレートが口を開く。


何もない円形の黄金ホールの中心部に見覚えのある形の機械がある


明らかにエレベーターだった。


塔の下部 地下に降りる専用なのか 上部にないもない 箱型のエレベーター


遺跡にエレベーター、、、、、


ノーチラスたちは疑問に思ったが、黒光工業が関わっている事などもあり、何よりも下に何があるのかという好奇心に突き動かされる。



エレベーターの指示記の文字は全く読めなかったが、おおよそ検討をつけてエレベーターを動かす。


ノーチラスたち五人が乗ってもスペースが余るほど大きなエレベーターは高速で地下に降りてゆく


かなりの深さだった。


五十メートルほどの黄金の塔は地下にそれ以上の奥行きがあるようだった。


密閉されたエレベーターにどれほど乗っていただろうか エレベーターはゆっくりと停まると扉を開く。


扉の向こう側に何があるかと警戒していたノーチラスだったが


その階も上階と同じく円形のホールで警戒するものはなかった。


上階との違いといえば、この階は黄金では作られていなく、無機質な物質 おそらくコンクリートの壁で出来ている



一番違うのは上階にはなかった、これもまた小さな塔のような、大きなチェスの駒のような

高さ5メートルほどの円筒形の物体がある。


円筒形の物体は金属製だが黄金ではなく何の金属なのかは分からなかった。



コンクリートの壁の部屋に降りて間もなく、ショッポの宇宙服の安全装置が告知する


どうやらこの階の部屋では人間が呼吸出来るようだ


毒素なく酸素もある大気に


この状況にショッポは少し警戒はしたが宇宙服のヘルメットを外し、防御服を脱ぐ。


体も頭も爽快だった。


ネオクリスタルも正常に動く。これは一体、、、、、、


ショッポはヘルメットで潰れてしまったキャプテンハットの形を正しかぶり直し、タバコを取り出すと加える。


タバコに火をつけようと左手の人差し指をたてる時に ヘルメットのなくなった目で気づいた。


このエレベーターはまだ下がありそうだ。


見た事もない文字と数字で記されたエレベーターの文字盤だが、その印からまだ下の階があるのは、おのずと分かった。



その時だった


何が地面にゴロンと落ちる音にショッポは振り返る。


その瞬間、ショッポの首めがけて刃が飛んでくる


ショッポは右手で防ぐが防いだ右手が切り飛ばされ、まだ火をつけていないタバコをくわえたまま首が落ちる



地面に落ちるショッポのまだ火をつけていないタバコをくわえたままの首が見た物は

地面に転がる 先に切り飛ばされたマッドドックチェリーの首だった。


「なんで?」


二人の首を切り落としたのは特殊金属で出来た尻尾の刃


トカゲであった。


二人を殺したトカゲは兜を被ったサニーを襲う。


サニーは背中に背負った十字架の刀剣を抜き、トカゲの尻尾の刃を防ぐ。


サニーは目にも止まらない速さで二打目を打ち込まれ、ギリギリで剣を合わせ、跳ね返った尻尾の刃は兜をかすめ、兜のおかげでサニーは頭を救われる。


トカゲは正気を失っている。目に黒い瞳が見当たらない。白目を向いていた


サニーは跳躍しトカゲと距離を取りストレートに援護を頼むため目線を送るが 諦める



ストレートも正気を失っている。片耳を抑え白目を向いて気絶していた。


一体何が起きたか分からないとサニーが困惑していると


それが動きだす。


この階の円形ホールに設置してある


謎の金属で出来た円筒形の塔の表面に線が走り、塔には蒸気をあげながら両開きの二メートル以上はある扉が現れ、扉はゆっくりと開き始める。



この扉が開き、そこに現れた姿にサニーの脳みそはさらに困惑する。


明らかに人間ではない


身長は二メートル以上はあるだろうか。


下半身は金属の大きな台にトグロを巻き座わりヘビのようで。


上半身は人間のように胸があり、腹があり、人より長い両手があり、指もある


頭部には、横に瞬きする目があり、クチバシがあり、嗅覚はないのか鼻は見当たらない。


そして頭蓋骨が人とは違い上方に円すい状に伸びており、とんがりコーンのような頭をしている。


肌の色はアンダースーツかもしれないが深い緑色をしていた。


サニーは突然現れたこの生物に動揺し、一瞬油断してしまう。


その空きをトカゲは見逃さず、がら空きだった腹に尻尾の刃は貫通する



こうして円形のコンクリートで出来た部屋はノーチラスたちの血で染まってしまったのだった。

 





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