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第5惑星   作者: らっきー
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Uボートでの出来事

オカリナから地球までは約八日の旅になる


愛機Uボートの中は、元々の潜水艦からはかなり改造され、食堂、医療室、トイレ、シャワー室、狭いながらも四人分の個室も装備されている


ストレートの部屋はなかったが急きょ物置をベッドなど置き部屋とした


ストレートは船酔いのせいか体調が優れなかったため医療室でメディカルチェックを行うことにした


自身に打たれたクローン安楽死用のウィルス ヘブンズの状態も気になる。ヘブンズはショッポの言う通り眠りについていた為、安心したがやはり不安は消えなかった。


ストレートはメディカルチェックを受けながら胸につけたペットの拳ほどの大きさの遺伝子操作した蜂 トラビスを久しぶりに散歩させる


蜂のトラビスは久しぶりの自由を満喫し医務室の中を羽音を鳴らし飛び回る


トラビスはストレートが唯一、送受信機を使わずにマインドコントロール出来る生物だった。


トラビスは城影の所有物だったが借金までして買い取ったペットで相性があい、度々命を救われる事もあった


トラビスの無邪気に飛び回る姿を見ていると船酔いも冷めたのか、精神が安定したのか 久しぶりに安堵を感じるストレートだった。


そんな中、久しぶりの安全地帯にいるせいか彼は知らぬ間に眠りに落ちてしまった。


彼が気づくとUボートにいたはずの自分が見知らぬ部屋のベッドに寝ていることに気づく。


その部屋はけしたて広くない部屋でベッドの他に、暖炉があり、壁には美しい絵が飾られ、紅茶の甘い香りがしていた。


そして、何より憂いたのは暖炉のそばのロッキングチェアに腰掛け、こちらを見ている美しい女性だった。


彼女は美しい黒髪で全身が透けて視える一枚の布を羽織るだけで、その豊満で美しい体がストレートを誘っているかのようだった。


(これは夢だな)


ストレートは察したがこんな夢なら先が知りたいと夢に身を任せることにする


彼女はロッキングチェアから立ち上がり、ストレートに寄り添い 耳元でそっと何かを囁く


彼女の言語は残念ながらストレートには理解出来なかったが、

彼女の指がそっと体にかすかに触れただけで ストレートの電気仕掛けの黒い一物はこれまでにないほど、高速で回転した。


(この女は姓の女神だぁー)


ストレートは神様にはじめての感謝した。


しかし ストレートはふとここで思う。


余りにも体感的な夢に


これって俺、死んだじゃないよな?


それでもいいか、、、、


ストレートは遥かな時間をこの美女とまぐ愛つづけた。


どれほどの時間が過ぎたか


人間とは貪欲で同じ女との時間に飽きてしまう。


時間?ふと気づくと腕時計型のコントロールキットをしていない事に気がつく


時間、曜日、月、年、 

何もわからない、、、、


そしてこの部屋は不自然な事に気がつく。


ドアも窓もない。入り口も出口もない。


完全に飽きてしまって拒絶するストレートに女は飽き足らず迫ってくる。


男は女を思わず払い除けてしまった。すると女の顔は鬼のように変わり、突如 牙が伸び 吸血鬼のように首筋に噛み付く。


男はもがきながら、女を振り叩こうとするがイキナリの電気ショックで目が覚める。


現実世界に戻ったストレートは首筋の痛みを感じ、首を抑え 辺りを見渡す


医療室のベッドの下に、手のひら大の蚊の様な生物が黒焦げになり死んでいた。


発電能力のあるトラビスの針で仕留められたのだろう


そして、相棒の蜂のトラビスがもう一匹の生きた巨大な蚊とゼロ戦の闘いの様な空中戦を繰りひろげているのに気づいた。


ストレートは朦朧とする頭を振りながら愛銃のマッドマックスにオレンジ色の弾を込めると


狙いを定めトラビスに合図する


トラビスが弾を避けるために急降下すると

放たれた弾は見事に巨大な蚊を撃ち落とす。



ストレートはメディカルマシンから人工血液を輸血しながらショッポに連絡する


ショッポは初めは蚊くらいで何事かと失笑したが

巨大な蚊をディスプレイ越しに確認し


メンバーの部屋に連絡を取ったが誰も反応しなかった。


ショッポとストレートは落ち合い それぞれサニーとドックチェリーの部屋に向かう事になる


ストレートが愛銃のマッドマックスにオレンジの銃弾を込めると


「船の中で銃なんて撃つんじゃねー」


ショッポが吠えるが


「これは暴徒鎮圧用のゴム弾だ」


ストレートが吠える


暴徒、、、ゴム弾?



二人は各々、ショッポはサニーの部屋に


ストレートはドックチェリーの部屋に



ショッポがサニーの部屋のドアを開けると

二匹の巨大な蚊はサニーの首筋に針口を差込み吸血していた。ショッポは左人差し指の火炎放射器の炎を調整しサニーを燃やさない程度の火力で二匹の蚊を退治すると


すぐ様サニーに応急処置を施す。


ストレートもトラビスと共に二匹の巨大な蚊を退治し、ドックチェリーに応急処置を施す。



この巨大な蚊の様な生物は空気口から侵入し


羽音から催眠音波を発し、餌を眠らせ、針口から催眠液を流しこみ吸血する化物だった。




ショッポとストレートはもう一人のメンバー トカゲの元に向かう。


だいぶ時間が経ってしまった


おそらくカナリの重症になっている事を覚悟した。



二人がトカゲの部屋の扉を開けると




トカゲは部屋の天井に設置した器具に足を指しコウモリのようにぶら下がり腹筋運動をしていた。


部屋の床には巨大な蚊の化物が十匹ほど細切れになって散らかっていた。


トカゲは地面にドスンと着地すると


「虫は全て殺す」


そう言うとお掃除ロボットのスイッチを入れ蚊の残骸を掃除した




ストレートはトラビスにあの人に近づいたらダメだよと念を送るのだった。










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