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第5惑星   作者: らっきー
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発進

ショッポの復活を信じていたサニーはいつでも出発出来るようにノーチラスの愛機のUボートを整備し、大蠍に五人分の乗車用のコックピットを取り付け、それに引かせる装甲貨物車を積みこみ準備万端だった


メンバーはそれぞれ備えをし、出発準備を整える


完璧主義のサニーに至ってはショッポの用意した実弾武器の他に弾切れをあんじ背中に十字型の大型の刀剣を備え、まるで中世の十字軍の騎士のようだった


ショッポは自室に籠もるとゴソゴソと音を立てながら出発準備を始める


各々がゼロテリトリーに向かう支度をする中 ショッポが思わぬ姿でメンバーの前に現れる。


まるでアームストロング船長が月を歩いた当時の宇宙服の様な出で立ちであった。そして、その宇宙服の様な防御服の胸には黒い太陽のマークが印してある


手には大きな籠を抱えていた。


ゼロテリトリーは解明されていない何らかの理由でネオクリスタルのエネルギー石を無力化する。


その上、毒素の混じった電磁波を纏った竜巻が吹き荒れる環境である


ショッポは五十年前の取り返しのつかない失敗を教訓にし、長い歳月をかけてこの日のために準備してきた


体の9割がネオクリスタルで動くショッポは情報を集め、かつてゼロテリトリーを制覇しようと企んだ黒光工業のテクノロジーをコツコツと集めていた。


その一つがこのゴツい防御服である。


そしてもう一つ


侍の頭、顔面を覆う兜の様な、かの有名なSF映画の ダース ベ○○の様なヘルメットをサニーに手渡す。


「お前の頭も守らないとな」


このヘルメットは黒光工業製の防御服の素材を改良し防毒マスクを備えた特注品でサニーの電子頭脳を守る。



ショッポは残りのメンバー分の防毒マスクを配り、それぞれの注意事項を伝え必要な物を渡す。



ドックチェリーは左目の装置を守るために特殊繊維で出来た眼帯を

狙撃はアナログな方法で行うことになるがドックチェリーには十分すぎるほどの技術があった。



トカゲの尻尾の刃はネオクリスタルエネルギーを使わないので特別な装備は必要ないが

彼のお気に入りの武器のエネルギーシールドの変わりにとバイナップル型の手榴弾を2つ渡した。



そして、ストレートにはマインドコントロールのために使うコードレスの送受信機の変わりに 彼の耳から直接大蠍の手術穴に差し込むコードを手渡す。


ストレートは大蠍の手製のコックピットに乗り込み 自身から線を出して大蠍と繋がることになる。


馬を指揮する手綱と同じ原理かよ


ストレートは不安でいっぱいだった。


準備万端のノーチラスメンバーは軽い食事を終えると愛機Uボートに乗込む




洞窟を改造して外見からはただの山に見える秘密基地のてっぺんが火山口のように開くと愛機Uボートは炎をあげてオカリナの空に舞い上がる



ネオクリスタルエネルギーのジェットエンジンはフル稼働し瞬く間にオカリナの薄暗い空を抜け暗黒の宇宙を地球に向けて最短距離で飛ばすのだった

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