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第5惑星   作者: らっきー
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ドックチェリーの思い出の地球

古いフリントロック式銃を握りながら左目を光らせるドックチェリーの語りはトレジャーハンターの補給基地が多数ある月からはじまった


この時代の月はほぼトレジャーハンターのみ居住していて トレジャーハンターの船のバッテリー充電や修理など行うフリーの基地が乱立していた


月の権力を握りっていたのはタイムトレジャーハンターの大組織コンドラでコンドラの本部も月に置かれていた


「この時 Uボートの調子が悪くて月に寄ったんだよ」


ドックチェリーは見た目と違い舌がまわり ストレートに気さくに語りかけていた



ノーチラスのUボートは修理を終え月を離れ


地球の大気圏を抜け 目的地から一番近い海に着水すると 轟音とともに潜水する


海水と砂の境界線が近づくと Uボートは前面の鼻を開け巨体なドリルを突出すと 後方のスクリューも

海水用から砂用に変換され Uボートは海からそのまま地中に突っ込む


まるで地中を海のように進む潜水艦は地中の障害物を前方のドリルで破壊しながら 目的地に向かう


その時のノーチラスの目的地は砂に飲まれた都会の高層ビル群で その中の一番高いビルを狙っていた


潜水艦を都市から少し離れた所で地中から浮上させると

ダンプカーほど大きさの巨大な球体の掘削機を四台降ろす


それに続き ショッポを除く三人を乗せた司令塔の役割を果たす装甲車を降ろす


ここからは治安維持ガンポッドがウヨウヨいる地域で危険地帯になる


元々 トカゲは火星の開発用のクローンであり作業用マシンのメカニックで修理も操作も一流であり


サニーの人工知能は豊富な知識と危機管理能力が高くそれを作業にいかしていた


ドックチェリーは戦闘力が高く おもに護衛が任務だ


巨大な鉄球のような掘削機は身体を高速で回転させ目的のビルに向け前進する

四台の球体を守りなが装甲車が追随する



お宝のビルは四分の一ほど残し砂に埋まっていた


球体はなめらかな表面に無数の掘削ドリルを突き出し


ドリルの爪を引っ掛けビルの表面を削りながら勢いよく屋上まで駆け上がると


回転数を上げ 屋上の地面をぶち抜き ビルの中を削りながら食い散らかす


球体は無造作に削り取られた物資を体内に吸い込み 体内でそれを必要品と不必要品に仕分けし


不必要品をオートマチックの銃が薬莢を捨てるように 体外に放出する


トカゲとサニーは掘削機を管理し ドックチェリーは装甲車の上方にある機関砲の操作とアタッシュケースほどの円盤型の護衛ドローンを放ち ビルの周辺をスキャンして掘削機を護衛する



その頃 Uボートに残ったショッポは潜水艦を安全のために地中に潜水させ 残った1台の球体の掘削機を地中に放ち 砂に完全に埋まった道路のアスファルトを掘削する


数時間して作業が終えた四人はUボートに再び結集した


神経を使う仕事を終えた四人はUボートをある場所に向けて舵を取り直す



地球の北側にはまだ砂に飲み込まれていない地域があり

その地域には地球人がまだ存在していた


地球に残った数少ない原住民は荒廃した街を徘徊し珍しい物を回収し それをトレジャーハンターに売って生きていた


原住民たちは地球神を信仰するクリッターたちと争いを繰り返しながら闇市を開き 安全のために闇市は密集し巨大なマーケットになっていた


ノーチラスは仕事を終え それぞれの趣向品を求めて


名前もないこの闇市のマーケットを目指して潜水艦を走らせていった













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