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俺の写真等が遊華達の友達と取引されたいた件について

今回は遊の写真等が取引されている事実を知る話です

どんな写真と何が遊華達の友達と取引されているのでしょうか

では、どうぞ

 遊華達との時間と俺の趣味の時間を同時に過ごすと決めてから1週間が経った。香月と遊華の誕生パーティーは大いに盛り上がり、トラブルもなく終了した。今は遊華達から監禁される心配もないので安心して趣味の時間に没頭でき─────ないでいた。その理由は……


「なぁ、抱き着かれてるでもなく、監禁されてるでもないから文句は言わないが、どうして俺にまとわりついてるんだ?」


 遊華達が俺にまとわりついているからだ


「邪魔する人がいないんだからいいでしょ?それとも、お兄ちゃんは私達に抱き着かれるのは嫌なの?」


 嫌ってわけじゃない。だが、俺に抱き着く意味は?


「嫌じゃないが、俺に抱き着く意味が理解できない。ベッドは広いんだから俺にまとわりつかないくてもいいだろ?」


 キングサイズのベッドを買っていい事があるとしたら6人の人間が同じベッドで寝れるってところだけだ


「遊が1週間前に恋人との時間と趣味の時間を両立させるって自分で言ったんでしょ?」


 香月の言う通り1週間前に俺は恋人との時間と趣味の時間を両立させると宣言はした。しかし、まとわりついていい許可を出した覚えはない


「そりゃそう言ったが、まとわりついていいって許可を出した覚えはないぞ?」


 嫌とは言わないが、遊華達にも友達との付き合いがある。しかし、休日である今日、俺との時間を優先させ過ぎて友達との付き合いを疎かにされると悪いなと思う事がある


「遊ちゃんは私達にまとわりつかれるの嫌?」

「嫌じゃないが、美月達だって友達付き合いがあるだろ?俺との時間を優先させてくれるのは嬉しいが、友達との時間も大切にしなくていいのかって思うんだよ」


 俺は男だからよく知らないが、女子は彼氏ができると付き合いが悪くなるなんて話を聞く。その話を踏まえて遊華達は大丈夫なのか?


「遊くんは私達の友達付き合いを心配してくれているみたいだけど、私と由紀ちゃん、遊華ちゃんは大丈夫だよ。お友達に言ってあるから」


 何が大丈夫なのか知らないが、美優の言葉に由紀と遊華が頷いてるから大丈夫なんだろう


「私も大丈夫だよ。遊と過ごすって言ったら友達はみんな理解してくれるから」


 香月の方も友達が理解してくれているみたいだから大丈夫みたいだ。美月の方はどうだ?


「私も大丈夫だよ~。お友達に遊ちゃんと過ごす事を言うとみんな笑顔で許してくれるから」


 美月の友達も理解があって何よりだ。しかし、気になる事がある。それは、どうして俺が絡むと許してくれるんだ?


「遊華達の友達に理解があるのは嬉しいが、どうして俺が絡むと許してくれるんだ?」


 遊華達の友達が許してくれるのは俺が絡む時だけだ。どうして?


「香月さんと美月さんはどうしてかわからないけど、私や美優、由紀の場合はお兄ちゃんのお料理のレシピと引き換えだからね。それを渡したら笑って許してくれるよ」


 ちょっと待て、俺は遊華達に料理のレシピを教えた覚えはない!それに、俺が料理している最中に遊華達の誰かが見学に来た記憶はないぞ!?そんな遊華達がどうやって俺の料理のレシピを入手してるんだよ!?香月と美月は俺の料理のレシピで友達に許してもらってるんじゃないだろうな!?


「香月と美月は友達になんて言って許してもらってるか知らないが、俺は遊華達に料理のレシピを教えた覚えはないし、それに、遊華達の誰かが料理している最中に見学にしに来た記憶はないんだけど?いつも遊華達は別の事をしてるじゃないか。それでどうやって遊華達は俺の料理のレシピを入手しているんだ?」


 料理しているところを見られてる事は俺が気が付かないだけであったのかもしれない。だが、あくまでチラ見した程度でどこで何を入れてるかだなんて知るはずもないだろうに


「お兄ちゃん、隠しカメラは家の中全体にあるんだよ?その事は知ってるよね?」


 いきなり何を言い出すんだ?そんな事は俺が1番よく理解している。


「ああ。この部屋に遊華を案内したのは俺だし、カメラの存在を教えたのも俺だ。その俺がカメラの存在を知らなくてどうする?」

「そうだったね。でも、この部屋にもカメラがあるって事までは知らなかったでしょ?」


 ………………………は?この部屋にもカメラがある?どういう事だ?


「…………そうなのか?」


 この部屋にカメラがある事実に戸惑いを隠せない俺がやっとの思いで発した一言は確認の言葉だった


「うん!この部屋にもカメラあるよ?」

「マジで?」

「うん、マジで」

「し、知らなかった……だが、遊華はどうやってこの部屋にカメラがあるって知ったんだ?」

「それは─────」


 この部屋は親父が緊急避難場所として作った部屋だ。つまり、この部屋にカメラを仕掛ける意味はない。それなのに、どうやって遊華はカメラの存在を知ったんだ?




 ある日の事、私、藤堂遊華はお兄ちゃんが私達と一緒じゃない時の過ごし方を知りたいと思った。だけど、それを知る方法がわからない。私達が帰るとお兄ちゃんがいるのが当たり前になっているから1人の時間の過ごし方なんて知らない


「はぁ……学校を早退して家に隠れるって言うのもアリだけど、この家って全体に隠しカメラがあるから隠れても無駄なんだよね……」


 お兄ちゃんから実際に見せてもらったからわかるけど、この家には至る所に隠しカメラがある。だから隠れても無駄だし、カメラがなくても隠れていたら出るタイミングを掴み損ねて出るに出られず、見つかって終わり。


「私が隠れずに済んでお兄ちゃんが1人の時間をどう過ごしているか観察する方法ってないかなぁ……」


 そんな都合のいい方法なんてあるはずない。隠れずにお兄ちゃんが1人でいる時にどう過ごしているかを知る方法なんて私が透明人間にでもならない限りは


「ダメ元でお母さんに電話してみよう……」


 私はダメ元でお母さんに電話を掛けた


「お母さんに聞いてわからなかったら諦めよう」


 コール音が鳴っている最中で私はお母さんに聞いてダメなら諦める決心をする。でも、できればお兄ちゃんの1人の時を見てみたい!


『もしもし、どうしたの?遊華?』

「う、うん、ちょっとお母さんに聞きたい事があって電話したんだけど、今いいかな?」

『ええ、いいけど、珍しいわね。遊華が私に聞きたい事があるだなんて。それで?何を聞きたいの?』


 私はダメ元でお兄ちゃんが1人の時にどう過ごしているかを知る方法がないか聞く事にした


「お兄ちゃんが1人の時にどうしているかを知るいい方法なんてないかな?」

『遊が1人の時にどう過ごしているか知るいい方法?』

「うん……」

『遊華が今いるのって遊斗が緊急避難用に作った部屋よね?』

「そうだけど、それがどうかしたの?」

『その部屋にもカメラあるから遊が1人で過ごしている時に何をしているかくらいなら簡単に知る事ができるわよ?』


 え!?この部屋にもカメラ付いてたの!?


「え?この部屋にもカメラ付いてたの!?」

『当たり前よ。遊斗が何日も帰って来ない時に監視する為に私が付けたのよ。あれ?遊華その事知らなかった?』

「知らないよ!っていうか、どうして教えてくれなかったの!?」

『てっきり遊から聞いてると思ってたんだけど……』


 お兄ちゃんから聞いてないって事は多分、お兄ちゃんも知らないと思うんだけど……


「お兄ちゃんもこの部屋にカメラがあるだなんて知らないと思うんだけど……」

『そう。それはそれでいいわ。とりあえず、詳細はメールで送るわね』

「う、うん……」


 私はお母さんとの通話を切った。その後すぐにお母さんからメールで詳細が届いた。よし!これでお兄ちゃんが1人の時にどう過ごしているかを知る事ができる!!やった!




「と、いう事がありました!」


 遊華はドヤ顔で何を語ってんだ?それが話を聞いた俺が最初に思った事だった。


「親父が家の様子を観察する為に家全体に隠しカメラを仕掛けたのは知ってたけど、母さんが親父の動向を観察する為にこの部屋に隠しカメラを仕掛けてただなんて初耳だよ……」

「私も最初に聞いた時は驚いたけど、実際に聞いた時はビックリしたけど、これが実際のメールだよ」


 遊華の携帯の画面には母さんから届いたメールには『隠し部屋のカメラ映像を確認したいのなら私達の寝室にあるノートパソコンから確認できるわよ』と書いてあった。


「親父も母さんも何してんだか……」


 親父は家全体にカメラを仕掛け、母さんも母さんでこの部屋にカメラを仕掛けた。何が何だか俺には理解が追い付いていかないが、1つ言える事があるとするなら親父と母さんは似たもの夫婦だって事だ


「お母さんは部屋にカメラを仕掛けるほどお父さんが好きだって事だよ!」

「はぁ……ところで、香月と美月は何と引き換えに友達の許しを得てるんだ?」


 俺は溜息しか出ない。ヤンデレを親に持つと娘もヤンデレに育つと言う事を改めて痛感させられた。ところで香月と美月は何と引き換えにしてるんだ?


「わ、私達はゆ、遊の寝顔写真を友達に渡してるだけだけど……いけなかった?」


 俺はもう驚かない。料理のレシピもそうだが、俺の寝顔が裏取引されているだなんて事実を知っても俺は驚かない。っていうか、もうどうでもいいや。寝顔?減るもんじゃないし、今のところ実害ないし、別にいいか


「減るもんじゃないし、寝顔の写真くらいなら別に俺は何も言わない」


 どうやって俺の寝顔写真を手に入れてるかはあえて聞かない事にする。世の中には知らない方がいい事だってあるし


「遊ちゃん優しいね!」


 美月、優しいから俺は寝顔の写真を撮られ、それを友達に配られても怒らないんじゃない。いろいろとツッコミが追い付かないから何も言わないんだ


「別に寝顔くらいで怒るのもバカらしいと思っただけだ」


 俺の料理のレシピもそうだが、別に寝顔写真も隠す事じゃない。遊華達とその友達が満足しているのなら俺はそれでいいし、俺に実害がないなら無理に止めなくてもいい。が、1つ気になるのは、レシピも寝顔写真も誰得だよ……それだけが気になる。後で浩太にでも聞いてみるか。浩太なら何か知ってそうだし





今回は遊の写真等が取引されている事実を知る話でした

寝顔の写真と遊の料理のレシピが裏で取引されているようですが、本人からしてみれば誰得?って感じですが、周囲からしてみれば結構需要があるかも?


今回も最後まで読んで頂きありがとうございました

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