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俺が寝起きにラーメンを食べた件について

今回は遊の夢と寝起きラーメンの話です

遊の夢とは一体・・・・

では、どうぞ

 評価とは自分でしている評価と他人からされる評価とじゃ大きく違ってくる。自分じゃ大した奴じゃないと思っていても他人からされている評価ではすごい奴と思われている事がある。俺だって自分じゃ全くもってモテない地味な奴だと思っていたが、驚いた事に遊華達の学校ではお婿さんにしたい人ランキング第1位らしいし、美月クラスじゃクールな男子ランキング第1位らしい。それに、香月のクラスじゃ弟にしたいランキング第1位らしい。


「で、彼女達のクラスで有名になってたって言う俺としては信じられない事実を聞かされたわけだが……」

「「「「「うん!」」」」」

「俺はどう過ごせばいいんだ?」

「「「「「さぁ?」」」」」


 いい返事と意外とドライな俺の彼女達。ヤンデレのクセにどうしてこういった部分はドライなんでしょうか?


「ヤンデレなのに意外とドライなのね。君達」


 病む時は徹底的に病んでドライな時は徹底的にドライを貫くつもりなのか?


「ランキングで第1位だとしてもお兄ちゃんは浮気なんてしないでしょ?」


 目に光のない遊華に浮気しないでしょ?って聞かれるが、5人も彼女がいる俺が浮気するなんて無謀な事はしない


「そ、そりゃ5人も彼女がいて浮気する気は起きないが……」


 ハーレム状態で浮気するなんて男がいたらソイツは完全にクズ男だ。遊華達には言わないし、今は言う程じゃないが、5人の彼女に囲まれて気を使う部分もあるのにこれ以上増えたらたまらん


「だよね~?遊ちゃんは浮気なんて……しないよね?」


 これまた目に光のない美月に確認された。言葉の裏に浮気したら殺す的な意味合いがありそうだが、ツッコまないでおこう


「しねーよ!大体、俺はお前達で事足りてる!年上、年下の彼女がいて他に何を求めろっつーんだよ!」


 何回も言うが、5人も彼女がいて、その彼女が年上、年下だ。いないのは同じ年の彼女だけだが、うーん……5人も彼女がいるんじゃ必要ないな


「でも、遊はモテるから心配だよ……それこそ、浮気したら遊を監禁して2度と外へ出したくないくらい」


 ヤンデレ遊華、ヤンデレ美月ときてヤンデレ香月が来ないわけがない


「香月、俺に浮気する度胸あるはずないだろ?」


 未来じゃ黙って外に出ただけで遊華に監禁されかけたんだ。そんな経験を持つ俺が浮気なんてしてみろ。そんな事した日にゃ俺は一生太陽を拝めなくなるんじゃないかと思っている


「遊くん、本当に浮気しないんだよね?」


 今度は美優か……俺が浮気したら何でも言う事を聞くとでも言ってほしいのか?


「しねーっての!しつこいな!浮気したらお前達の言う事を何でも聞いてやら!」


 美優は俺が本当に浮気するとは思ってないだろう。だが、俺としても彼女達の不安を干渉する為には何でも言う事を聞いてやるくらい言わなきゃ信じてもらえそうになかったし、ちょうどいい


「遊さん、本当に私達の言う事を何でも聞いてくれるんですか?」


 由紀の目に光はない。だが、それでいて期待に満ちた目。何でも言う事を聞くって言ったのは拙かったかな?


「まぁな。ま、俺は浮気するつもりなんて毛頭ないし、お前達に頼まれたらある程度の事は叶えているような気がするけどな」


 そもそも、家の事があるから浮気してる暇なんてないけどな!


「今の言葉を聞いてお兄ちゃんが浮気しないって信じてるし、私達の頼みごとを聞いてくれるから感謝してる。だけど、お兄ちゃんは時々他の女の子が恋しくならない?」


 今まで他の女が恋しいとか考えた事なかった。あれか?家の事が忙しいからか?


「ならない。そもそも、俺は家の事があるから浮気している暇なんてない」


 今は親父達がいるからいいが、普段は親父達がいないから家事をやるのは俺の役目になる。そんな俺が浮気だなんて笑わせる


「遊ちゃん……家事大変なの?」

「そりゃ大変だよ。毎日の洗濯や掃除、それに、飯を作ったりしなきゃいけないからな」


 専業主婦が浮気した話をニュースでやってるが、よく浮気できるなと感心する部分がある。まぁ、理解はできないけどな


「遊、負担になるなら無理して家事なんてしなくていいんだよ?」


 香月の言う通り無理して家事をする必要はないと思う。だが、俺が好きでやってる事だし、何より将来役に立ちそうだし


「別に大変だが負担になってはいないから平気だよ。それより、飯は?」


 今は家事が負担になるかどうかよりも飯だ。腹減ったし


「それならもうすぐ来るよ。それまでの間は私達が遊くんを全力で甘やかすからね」


 美優、甘やかすのはいいから飯が食いたい。傷つくだろうから言わないけどな


「そうか……じゃあ、俺と一緒に寝てくれないか?腹が減ってるのもそうだが、眠い」


 平日の昼間から寝て過ごすだなんてダメ人間街道まっしぐらなような気がして気が引けるが、まぁ、今回はいい。


「遊さん、他に要求はないんですか?」


 由紀、他にないのかと言われても要求って探すと意外とないものなんだよ


「要求しろって言われてパッとは思いつかない」

「そうですか……」


 残念そうに目を伏せる由紀。要求がないからってそんなにガッカリしなくても……


「そんな残念そうにすんなよ。俺は普段から由紀達がいてくれるだけで満足してるんだから」


 俺の言葉であっという間に顔が真っ赤になる遊華達。それより、腹減った眠い


「遊ちゃん、一緒に寝よっか?」


 唐突に一緒に寝ようと言う美月。さっきまで真っ赤になってたのに復活早くね?


「そうだな。みんなで寝るか」

「「「「「うん、たっぷり甘えてね?」」」」」


 甘えるかどうかは別として、彼女達と一緒に寝る事ができて俺は幸せだからいいか


「甘えるって意外と難しいんだぞ?まぁ、俺は自分なりのやり方で甘えるが……」


 この言葉を最後に俺の意識は夢の中へ沈んでいった。


『では、この子をお願いします……』

『はい!真っ当な子に育ててみせます!』


 俺の目の前にいるのは今よりもかなり若い雨宮さんと親父。雨宮さんに抱かれているのは赤ん坊の頃の俺か?しかし、どうしてこんな夢を見る?


「これが俺の夢だとしたらどうしてこんな夢なんて……」


 物心ついた頃だったらいいが、赤ん坊の頃の記憶が残るのか?それに、どうして俺はこんな夢なんて……


『この子のお名前はお決まりになっているんですか?』

『遊です。堂々と遊べるように、遊ぶ事を楽しめるように遊って名前にしました』


 俺は自分の名前の由来なんて聞いた事がない。どうしてこんな夢を見るか謎だ


「俺の名前の由来か……機会があれば親父に聞いてみるか」


 自分の名前の由来を調べなさいなんて俺の小学校時代にはなかった。当然、名前の由来を聞く事なく小学校を卒業し、そのまま中学に入学し、何事もなく卒業。そして、高校に入学した。つまり、名前の由来は聞いてない


『どうか。この子が間違った方向に進まないように育ててください……』

『はい、この子は立派な……』


 立派な?立派な何に育てるんだ?


『立派な女たらしに育ててみせます!』


 オイ!コラ!親父!5人も彼女がいるから女たらしは強く否定しないけど!それでも、コラ!親父と一緒にするな!いや、5人も彼女がいる時点で俺は親父以下か……


「浩太と敬以外は知らないと思うが、知らない人が聞いたら俺は単なる女たらしか……死のう……」


 ある意味で俺は親父の願い通りになってしまった。


『そ、それはちょっと困るんですけど……』


 苦笑いで親父を咎める雨宮さん。雨宮さんの言う事は正しい。むしろ親父の言ってる事が間違ってる


「これが本当の事だったら雨宮さんはどうして親父に俺を任せたんだろう?」


 夢ってのは本人のイメージとか本能とかいろいろな説があるが、その説に当てはめるのであれば俺が親父に持ってるイメージって無類の女好きって事か?


「起きたら親父に聞いてみよう」


 この後俺は誰かに起こされる事なく目が覚めた。が、親父へのイメージが無類の女好きに定着しつつあった。本当は妻大好きの愛妻家(笑)なんだけどな!


「遊君、ご飯持ってきたわよ?」


 起きてすぐに羽月さんが飯を持ってきてくれた。さて、メニューは何だ?


「ありがとうございます。で、飯は何ですか?」

「ラーメン」

「そうですか」


 寝起きと言う事もあってどう反応していいかわからない。寝起きにヘビーなモンを食わされるとはとか思ってればいいか?


「ところで、遊華ちゃん達は甘えん坊なのね?」

「え?」

「遊華ちゃん達、遊君にしがみ付いて寝てるわよ?」


 羽月さんに言われて周囲を見回してみたら、遊華達が俺の足にしがみ付いて寝ていた。


「あれま。じゃあ、起こさないように移動しますか」


 俺は遊華達を起こさないように足から離し、テーブルに移動する事にした


「さあ、冷めないうちにどうぞ」

「いただきます」


 二児の母親が朝食にラーメンとはって思うが、意外とラーメンもいいなと思う俺がいる。


「ご馳走様でした」

「はい、お粗末様です」


 ラーメンと言う事で早く食べ終わった。さて、飯が終わったところでもう一眠りするか。


「さて、飯も終わったところでもう1回寝ますか」


 飯が終わったし、やる事もないのでもう1回寝る事にした。やる事がない時は寝るに限る


「あら、食べてすぐ寝ると牛になるわよ?」


 羽月さんの言う通りだが、食べた後は眠くなるので許してほしい


「それもそうなんですけど、今日と明日は遊華達によってここに閉じ込められてるのでやる事がないんですよ」

「言われてみれば香月がそんな事を言ってたわね」

「ええ、ですから寝かせてくれると助かるんですが……」


 やる事がないってわけじゃない。だが、パソコンでアニメ観てるだけじゃ飽きてくる。だったら少しでも寝て遊華達の相手するエネルギーをチャージしておかないとな


「さすがの遊君も5人の女の子の相手は大変かしら?」

「当たり前ですよ。今まで彼女なんていた事がないのにそれがいきなり5人もだなんて大変に決まってるでしょ」


 5人の彼女がいて相手をするのが大変だとは思っても離れたいとは思わないから不思議だ。これって惚れた弱みなのか?それとも、未来で遊華、香月、美月の相手をしていたが、元の時代に帰って来て遊華達3人に美優と由紀の2人が増えてもあんまり変化がないからなのかは不明だが、俺は1度たりとも離れたいと思った事はない



今回は遊の夢と寝起きラーメンの話でした

遊の夢とは過去?の事でした。それが本当に過去の事になるかはいずれ

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました

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