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俺が起きた瞬間、まさかの展開を告げられた件について

今回は遊華からまさかの展開を聞かされる話です

この3日間で香月、由紀、美優と2人きりで過ごしてきましたが、今回はどうなる事やら

では、どうぞ

 嵐は突然やってきて突然去るものだ。俺は今、身を持ってこの言葉のありがたみを味わっている。何でかって?それは今朝起きた時の事だ─────────


「あれ?今日は隣りに誰もいない……」


 昨日は美優、一昨日は由紀とその日1日過ごす俺の彼女が誰かしら隣りで寝ていた。が、今日に限って誰もいない。どういう事だ?


「あ、お兄ちゃん、起きた?」


 隣りに誰も寝ていない事に戸惑っていたら遊華が入ってきた


「あ、ああ、それより、今日の担当は誰なんだ?」


 香月、由紀、美優と1日過ごした。となると、残すは遊華と美月だけになる。が、今日は誰も寝ていなかった。どういう事だ?


「今日の担当?そんなのいないよ?」


 どういう事だ?香月、由紀、美優と1日過ごしたのに遊華と美月はいいのか?


「香月、由紀、美優と来たら次は遊華か美月の番だろ?それがどうして今日の担当はいないんだ?」

「私は1度お兄ちゃんと2人きりで過ごしたし、話を聞くと美月さんもお兄ちゃんと2人きりで過ごしたって言ってた。香月さん、由紀、美優が1回なのに私と美月さんがズルして2回目に突入するだなんてできないよ」


 確かに香月達とはこの3日間、2人きりで過ごした。が、その前に俺は遊華、美月とは2人きりで過ごしたのは事実だ。じゃあ、今日はどうしたらいい?俺は普通に学校に行って普通に家事すればいいのか?


「遊華と美月が決めた事なら俺は口出ししないが、今日の担当がいないとなると俺は自由に学校に行って自由に家事すればいいのか?」


 自分の彼女と2人きりで過ごせないのは寂しいが、俺の彼女は年上か年下かに分かれるから仕方ない


「お兄ちゃんは美優の看病する為になんて言って昨日、学校を休んだっけ?」


 どうして俺が昨日、学校を休むための口実を今更言わなきゃいけないんだ?


「風邪引いたって言って休んだが、それがどうかしたか?」


 美優の看病をする為とはいえ、俺は昨日、仮病で学校を休んだ。が、それがどうしたと言うんだ?


「お兄ちゃんは美優を看病する為とはいえ仮病を使ったんだね?」

「そうだけど?それがどうかしたのか?」


 話が全く見えてこない。俺が美優を看病する為に仮病を使ったのと遊華がそれを確認することに何の関係があるんだ?


「お兄ちゃん」

「何だ?」

「お兄ちゃんの学校には私が欠席の連絡入れておいたよ」

「え?」


 どうして俺が学校を休まねばならん?風邪を引いてるわけでもケガしたわけでもないのに


「あれ?聞こえなかった?もう1度言おうか?」

「聞こえてないんじゃなくて、どうして俺が学校を欠席しなきゃいけないんだ?」


 遊華が欠席の連絡をしたという事は聞こえていた。俺が問題にしているのは欠席の理由だ。風邪を引いてるわけでもケガしたわけでもないのに


「そ・れ・は……」

「それは?」

「今日1日私達と過ごしてもらう為だよ!!」

「はい?私達?」


 遊華の言う私達とは遊華と美月の事を指すのか、それとも、香月、由紀、美優を含めた全員の事を指してるのか……どっちだ?


「そう!私達5人全員!」


 遊華が言ってる私達ってのは香月、由紀、美優を含めた全員の事を指していたか……って!ちょっと待て!今日は平日で学校がある。時間は確認してないが、多分、そろそろ家を出ないと確実に遅刻する


「5人全員と過ごすって事は遊華達ももちろん……」


 俺は間違いであってほしいと心の底から思う。だが、平日でしかも、創立記念日でも何でもない日に遊華達5人全員と過ごす方法は1つしかない


「うん!全員学校を休んだよ!」


 ですよねー、知ってた!平日の何でもない日に遊華達5人全員と過ごすには俺も遊華達も学校を休むしかない


「はぁ……誰が考えたかは知らんが、お前達の行動力には恐れ入ったよ」


 今の遊華達なら誰が俺と過ごしたいが為に学校を休むと言っても不思議じゃない。


「言い出したのは私。案を出したのは美月さん」


 さいですか


「そうか。それで?俺がいつも寝ている寝室と違う理由とさっきからこの部屋に時計の類がない理由を教えてもらおうか?」


 俺の彼女達は全員ヤンデレなので監禁なんてやって当たり前と思っている。だから今更部屋が違う程度で驚きはしない。だが、俺にだってその理由を知る権利くらいある


「部屋が違う理由なんて昨日お兄ちゃんが寝ている間に移動させたからに決まってるじゃん。で、時計の類がないのはお兄ちゃんに今日は時間を気にせず私達と過ごしてほしいから」


 俺は感動するべきなのか、時計がなくて慌てるべきなのか、どう反応していいかわからない。


「そ、そうか……」


 ここで俺が『何時かは知らないが、学校に行く!』と強引に部屋を出たところで遊華に阻止されるのは目に見えてるし、生命の危機に瀕する状況と遊華達限定で言うのならば俺を拉致、拘束、監禁する時はいつも以上の力を発揮するのを俺は知っている


「うん!それで、お兄ちゃん」

「何だ?」

「今日と明日は私達と一緒に過ごそうね?いや、今日と明日だけじゃない。いつまでもずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと一緒だよ♪」


 光のない目で俺を見つめる遊華。っていうか、今まで思ってたが、よく息継ぎなしで同じ単語を言えるよな。ヤンデレって息継ぎなしで同じ単語を言えるのがデフォルトなのか?


「心配しなくても俺は遊華達の側にいる。それこそ死ぬまで一緒にいるつもりだ」


 付き合う前は遊華と一緒にいてやれなかった。だが、付き合ってからは遊華達と一緒にいる事が多くなった。何度も言うが、未来に飛ばされてなきゃ俺は遊華に告白する事はなかったし、付き合う事もなかった。未来でもそうだったが、遊華がこうなってしまったのはある意味では俺のせいだ


「本当?」

「ああ、本当だ。あ、でも、身体に名前を彫るなんてするなよ?水泳の授業の時や修学旅行で誤魔化すの大変になるからな」


 遊華達がヤンデレでも俺は構わない。しかし、身体のどこかに名前を彫られると水泳の授業の時や修学旅行の時に見られたら大変だ。俺がネグレクトに遭ってるって邪推する奴が出てくるかもしれないしからな


「うん!私達はお兄ちゃんが大好き──────いや、愛している。だけど、お兄ちゃんに迷惑を掛けてまで独占しようとは思わない」


 俺の彼女達はヤンデレだが、俺が困る事はしない理性が残っているヤンデレみたいだ。ま、さすがに彼女が5人もいて浮気しようだなんて思わないからいいんだけど










今回は遊華からまさかの展開を聞かされる話でした

久々の遊華ヤンデレでした。

文章、台詞等読みづらい部分がありましたら気軽に感想にお願いします

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました

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