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俺が遊華達とベッドで過ごす件について

今回は遊が遊華達とベッドで過ごすだけの話です

ベッドの中って話が弾むと思う

では、どうぞ

 風邪を引いた時の食べ物は消化の良いものだという。だが、風邪を引いた時に何をする?風邪を引いているんだから当然寝ているのが当たり前だと思うが、寝てばかりいても退屈だ。風邪の時にはもちろん病院に行く事は当たり前の事だ。それを除いて風邪の時には何をしている?読書?勉強?ゲーム?まぁ、やる事は人それぞれだとは思う。俺だって風邪の時はには寝てようと思うのだが……


「飯が終わったのはいい。美月の裏の顔をすんなり受け入れられたのもいい。だが、どうして昼飯前と同じく遊華達は下着姿で俺の布団に潜り込んでいる?」


 こういうのを何て言ったっけ?デジャヴ?だっけ?言い方なんてこの際どうでもいい知りたいのはどうして俺の布団の中に遊華達が潜り込んでいるのかだけだからな


「お昼前もそうだけど、お兄ちゃんを人肌で温めてあげたいと思ったから私達はこうして下着姿でお兄ちゃんの布団の中に潜り込んでいるんだよ」


 代表して俺の質問に答えた遊華の意見に香月達は頷いている。当の本人である俺は納得していないがな。俺は風邪を引いているんだ。近寄ったら風邪が移るかもしれないだろ?なんて事は昼前に言った。遊華達には聞き入れてもらえなかったけど


「さいですか……」


 もうなるようになれ。風邪を引いても知らん!遊華達もそれは同意の上での事だから俺からいう事は何もない


「それより、お兄ちゃんは私達のこんな姿を見てよく冷静でいられるね。私達に魅力ないかな?」


 遊華は悲しそうな顔をしているが、そうじゃないんだなぁ……これが


「遊華達は十分に魅力的だ。だがなぁ……」

「だが何?ちゃんと答えてくれるよね?遊」


 幼い子供みたいな表情で俺を見る香月。別に聞かれて困る事でもないから答えるが、うーん、これを本人達に伝えていいものか……


「ああ、ちゃんと答えはするが、なんて言ったものか……」


 答えられはするが、どういったものかがわからない。よくあるだろ?完成したものはわかるが、作り方がわからないものとか。あれと同じだ


「遊、下手に隠すと酷い目に遭うわよ?今の私達は遊が魅力を感じてくれてないのかな?っていう不安に押しつぶされそうなのを必死に堪えているの。ちゃんと答えてくれないと悲しいわ」


 美月はクールキャラを表に出すようになってから今まで以上に素直になったように感じる。が、美月の言う通りでもあった。


「誤魔化す事はしたくないから正直に答えるが、遊華達は魅力的だ。だが、遊華達が下着姿で俺のところに突撃してくるのにはもう慣れたって感じだな。この時代でもそうだが、飛ばされた未来で遊華と香月と美月には散々突撃されたし、由紀と美優にはグラビア写真集を本人から渡されたからな」


 俺は冷静でいられる理由を正直に話す。別に聞かれて困る事じゃないし、遊華達に魅力がないと言っているわけじゃない。ただ、俺が取り乱さないのは単純に慣れたって言うだけの理由だ


「じゃあ、遊さんは私達に魅力を感じていないわけではないんですね?」

「ああ、由紀達は十分に魅力的だ」


 俺の彼女達は十分に魅力的だ。ただ、俺が彼女達の下着や水着姿に慣れてしまっただけなのだ


「でも、遊くん普段と変わらないよ?やっぱり慣れてしまったから何も感じないんじゃ……」

「そんな事はない!……ゴホッ!ゴホッ!」


 美優のネガティブ発言を大声で否定したが、その反動で咽る。だが、そんなの関係ない。自分の好きになった人が魅力的じゃないわけない


「ちょ、ちょっと、大丈夫!?」


 遊華が俺の背中を擦ってくれた。俺は自分が風邪を引いているのに大声を出すだなんて自分の彼女の事になると自分の体調がどんな状態かを考えられないくらいに状況判断能力が低下するらしい


「あ、ああ、大丈夫だ。だが、俺はみんなに魅力を感じていないわけじゃない。それに、取り乱した勢いで遊華達を襲うなんて事はしたくないんだ……」


 できちゃった婚が全て悪いとは言うつもりはない。できちゃった婚でもちゃんと子供を育ててる親もいるから一概に言えない。が、俺が言いたいのはそんな事じゃない。俺が本能に任せて遊華達を襲ってしまい妊娠でもしたら遊華達の学業に影響を及ぼすだけではなく、莫大な金が掛かる。ちゃんと責任が取れる状態になってからにしたい。それだけだ


「遊くん……」

「ごめんな。さっきは大声出して……でも、美優達に魅力がないわけじゃないんだ。ただ、俺の男としてのケジメなんだ」


 彼女達を思うからこそのケジメ。本能に任せて自分の性欲を発散させる事をするのは猿と何ら変わらない


「お兄ちゃん」

「遊」

「遊さん」

「遊くん」

「遊ちゃん」

「「「「「そんなに私達との将来を真剣に考えていてくれるなんて……嬉しい!」」」」」


 感動している遊華達だが、彼女の事を真剣に考えるのは当たり前だ。それこそ遊亜達がいる未来に飛ばされたら尚更な


「ま、まぁ、遊亜達がいる未来に飛ばされたら嫌でも考える。特に遊亜が1番下だったが、遊理達が生まれる年代とかそういうの込みで俺達は性行為って事について真剣に考えなきゃいけないしな」


 遊亜達が同じ年で生まれた時間が早い順にとか、母親が違う分、出産した月が違うとかなら飛ばされた未来と同じだろうが、飛ばされた先で遊亜が20歳という事は俺達はリスクを考えずに性行為をした事になる。遊華達の為にも俺の為にも命に関係する事は真剣に考えなきゃいけない


「そうだね……お兄ちゃんとの間に子供はほしいけど、ちゃんと育てられなきゃ生まれてくる子供がかわいそうだもんね」


 学生妊娠で責任をとれて育てられるならまだいい方だ。だが、育てられないので自分の両親に子供を預けました。母親も父親もその子供を育てる事を放棄しましたじゃ人間として最低だし、親としてはゴミの部類に入る。俺はどういう理由で施設に預けられた、もしくは施設の前に置き去りにされたかは知らない。遊華達に出会う事ができたから藤堂家に引き取られたのは幸せだったかもしれない


「遊は子育てとか教育になるとその辺の人よりもちゃんと考えを持っているね」

「当たり前だ。俺が藤堂家に引き取られる前の事をい考えると嫌でも考える」


 記憶にはないし、親父と母さんにとっては俺は神が授けた希望なのかもしれないが、さっき夢で俺の本当の母親と名乗る人物が現れた。いつになるかは不明だが、いずれは突き当たる問題だ。俺が藤堂家に引き取られた事がある以上はな。さっきの親としてゴミの部類に入るというのはあくまでも故意に子供を捨てた場合に限る。経済的な理由だったら俺も少しは考えるかもしれない


「遊くん……」


 俺に可愛そうなものを見るような視線を向けてくる美優。だが、俺としてはある意味藤堂家に引き取られてよかったと思う事の方が多い


「美優、俺は藤堂家に引き取られて遊華達や浩太達と出会えてよかったと思っている。だから、そんな顔するな」


 本人が今のところ何とも思ってないのに周りから可哀そうな奴だと思われたり、悲しまれたりするのは止めてほしい


「うん……」


 美優もそうだが、遊華達からしてみれば俺は可哀そうな奴なのかもしれない。理由はどうあれ俺は本当の両親に捨てられたようなものだからな


「遊は今までの人生で後悔はなかったのかしら?」


 後悔がないかって?そんなのあるに決まっているじゃないか。美月は今までの人生で後悔した事の1つや2つないのか?


「後悔がないわけじゃない。遊華にもう少し早く好きだって伝えていればなって今でも後悔する事はある。だが、今のところはそれだけだ」

「そう、ならよかったわ」


 俺が後悔している事は本当にそれだけで、他の事に対する後悔する事はほぼない。これから先、後悔しない事がないとも言い切れないしな


「お兄ちゃん……本当にそれだけ?」

「ああ、それだけだ。これからどうなるかはわからないが、今のところはそれだけだ」


 これから先の未来は俺も知らない。未来に飛ばされた時に遊亜に聞くって事もできたが、それは勉強に例えるなら問題集の答えを見ながら問題を解くのと同じ事。そんな事をしても無意味だって知っている俺は未来で遊亜からこれからの事を全て聞くんじゃなくて一大イベントになりそうな事のみを聞いてきた


「遊、何かあったら遠慮なく言ってね」


 この中で1番年上の香月は遠慮なく自分に言えと言って来ているが、それは事と次第による。香月に言っても解決できない事だってあるし、俺だけでも解決できない事だってある。要するにケースバイケースだって事だ


「ああ、俺1人じゃ解決できなさそうな時には遠慮なく頼らせてもらうよ」


 ここで香月に“言ってどうなる?何かできるのか?”だなんて事は言わない。やってみなくちゃわからない事だってあるからな


「うん!」


 俺の回答に満足そうに頷く香月。当面の問題は未来に飛ばされている間の期間と元の時代に返された時の時間がどうして合ってないか?を調べる事だ。それほど深刻な問題はないと思う


「香月達を頼るのもそうだが、まずは風邪をさっさと治さないとな」


 調べものをするにしても風邪を治さなきゃ始まらない。俺はさっさと風邪を治して未来の事を調べるのを再開する


「そうだね~、遊ちゃんは早く風邪を治さなきゃだね~」


 さっきまでクールだった美月だが、今は天然に戻っている。どっちも同じ美月だからここにいるメンバーは何も言わないし、遊華達は知っていたとはいえ、少し違和感があるようにも思える。


「そもそも、どうして俺は風邪を引いたかがわからないしな」


 風邪を引く事に理由なんてあるのか?とも思うが、遊華達とほぼ同じ生活をしていてどうして俺は風邪を引いたのだろう?夜更かしして1人で調べものをしていたからか?それとも、彼女の手料理を食べたいと思ったからか?


「お兄ちゃんが私達に隠れて調べものをしていたからじゃない?」

「え?それ?」


 遊華は1人で調べていた事を未だに根に持ってるのか、俺の夜更かしを出してきた。元々は俺1人で調べるつもりだったが、遊華達も未来に飛ばされたから一緒に調べる事になっただけなんだけどなぁ……

今回は遊が遊華達とベッドで過ごすだけの話でした

ベッドの中ってどうして話が弾むのだろうか?

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました

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