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俺の恋人達がヤンデレすぎる件について

今回は遊華達がヤンデレ全開な話です

遊華達は遊がいなくなったりするっていう話は例え話であっても余裕を失うほどの破壊力を持つようです

では、どうぞ

 遊華達のヤンデレ発動条件って何だ?俺が他の女と一緒にいる?それとも、俺が遊華達の前からいなくなる?うーん、わからん。だが、俺が言える事は1つ。それは、俺の周りのヤンデレは人の話を聞かない上に俺に関する例え話になると内容によっては余裕がなくなるらしい


「遊は私達の前からいなくなっちゃうの?そんな事しないよね?約束したもんね?私達を捨てないって。ねぇ、そうだよね?遊?」


 ほら、ご覧のとおり。現在は香月が大絶賛ヤンデレ発動中だ。原因は俺が遊華達と────いや、遊華と恋人になっていなければ俺は1人暮らしをする予定()()()。だったって事は過去形なんだが、遊華達にはそれが伝わってない。聞いてないだけかもしれないが……


「当然だろ?俺が香月達を捨てるわけがないだろ。大体、さっきの話は俺が遊華と恋人になってなかったらそうしてたってだけで今はそんな気サラサラない」

「本当に?本当にそう?遊は黙っていなくなるかもしれない。だって、密かに1人暮らしを計画してたくらいだもん。そうに決まっている。そんな事許さない……絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に許さないから。ね?遊」


 マズイな……俺が1人暮らしをする気はないって言ってもネガティヴ思考が邪魔をして俺の話を全く聞いていない。


「そんな計画立ててないから!黙っていなくなるなんてないから!安心しろ」


 今の状況で1人暮らしなんてこれっぽっちも考えていない俺は香月にそんな計画ないって伝える他ない。たとえ聞いてなくても


「本当?遊は黙っていなくなったりしない?」


 目に光はないままだが、俺の話を聞く余裕は出てきたみたいだ。もう少しで元の香月に戻せる!


「香月ちゃん、そんなの嘘だよ!遊ちゃんは私達に黙っていなくなるつもりだよ!!」


 美月が余計な横槍を入れてきた。俺にそんな計画は髪の毛ほどもないのにある前提で話を進めないでほしい


「え?遊?私に嘘吐いたの?どうして?ねぇ!!どうして嘘吐いたの?ねぇ!!答えて!!遊は私に嘘なんて吐いてないよね?そうだよね?遊?」


 いつもの香月じゃない……俺の1人暮らしで香月がこんなになるなんて思わなかった


「嘘なんて吐いてない!大体、俺が1人暮らしするつもりだったら同棲の練習なんてするわけないだろ?」


 ヤンデレとなった香月になんて言うか、ごくごく当たり前の事を言ってみる。1人暮らしをするつもりなら俺1人が地下の部屋で過ごせばいい。それをしなかったのは遊華達と離れる予定が俺にはないからだ


「遊、その言葉信じるよ?」

「ああ、もちろんだ」

「約束だよ?遊」

「ああ、約束だ」


 俺は香月と黙っていなくなったりしないという約束を交わした。約束なんかしなくても俺はいなくなったりしないけどな


「ふぅ~、香月の説得はこれで完了っと」


 恋人に対して使う言葉じゃないとは思うが、例えるならようやくひと仕事済んだ。こんなところだ。


「お兄ちゃん、そもそもがどうして1人暮らしをしようと考えたのかな?そんなに私が嫌いだったの?私っていらない存在?付き合う前は無愛想だったけど、それでも私はお兄ちゃんが大好きだったし、今でも大好きだよ。ねぇ?お兄ちゃんは?お兄ちゃんは私の事好き?愛してる?どうなの?ねぇ?答えてよ。それとも答えられないかな?」

「俺が1人暮らしをしようと考えたのは遊華と離れたいからとかじゃなくて自立したかったからだし、付き合う前の遊華はお世辞にも愛想がいいとは言えなかったな。だけど、付き合う前は妹として遊華を愛してたし、今は恋人として愛してる」


 遊華が納得してくれるかわからないが、俺が伝えられる事は伝えた。それに、俺は恋人がいる今となっては1人暮らしをする気はサラサラない


「そう。でも口では何とでも言えるよね?本当にお兄ちゃんは私の事を愛してる?嘘じゃない?」


 疑り深くなっている。ヤンデレって恐ろしい。まぁ、ヤンデレって言うのは相手を病むほど相手を好きってネットで見た事あるし、現実だと束縛が激しい人なんて言われてたりもする。


「俺は遊華を愛してる。こんな事を嘘で言えるほど俺は図太い神経はしていない。遊華なら俺の性格よく知ってるだろ?」


 遊華とは幼い頃から一緒だったし、俺の性格を熟知しているはずだ。いや、熟知していてほしいいなぁ……


「そ、それは知ってるけど……」

「俺が1人暮らししたら同棲の練習をしている意味がないだろ?」

「う、うん。そうだね」

「俺の言ってる事信じてくれるか?」

「うん……」


 遊華が俺の言う事を信じてくれたようで何よりだ。まったく、俺の1人暮らしぐらいでどうして遊華と香月はヤンデレになったんだか……


「最愛の恋人が信じてくれて何よりだよ」

「うん……」


 さて、遊華と香月のヤンデレが完全にとはいかないけど元に戻った。これにて一件落着


「遊ちゃん、1人暮らしの件は私達と出会う前だから遊華ちゃんが納得したならそれでいいし、遊ちゃんに離れる意思がないならそれでいいよ?香月ちゃんとのやり取りで遊ちゃんが私達から離れていく意思がないってわかったし」


 美月、わかってくれたようで何よりだ。美月はヤンデレでも遊華や香月よりも話がわかるみたいだ


「美月がわかってくれてよかったよ」

「うん。ただね、遊ちゃん」

「ん?何だ?」

「遊ちゃんが黙っていなくならないっていう証明がほしいな」


 前言撤回。遊華と香月よりも厄介な要求してきやがった。どうして俺の恋人は揃いも揃ってヤンデレだらけになったかな……


「証明って言っても具体的に何をすればいいんだ?」

「そうだね、遊ちゃんの身体に私達の名前を彫ろうか?それとも、監禁して永遠に外界との関わりを絶つって言うのも悪くないなぁ……でも、手始めに遊ちゃんの携帯にある華さんとお母さんと私達以外の女の連絡先を消去しなきゃね。遊ちゃんには私達以外の女は必要ないよね?遊ちゃんは私達以外はいらないよね。ねぇ?遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃんアイシテルヨ。ズットイッショニイヨウネ?ネェ、ユウチャン」


 香月、遊華ときたら次は美月だが、現在、暫定ダントツ1位でヤバい。未来で慣れてなかったら俺は確実にこの場から逃げ出していただろう


「ああ、そうだな。あ、あと、俺は女友達はほとんどいないから安心しろ。後、身体に名前を彫るのは勘弁してくれ。美月達とずっと一緒にいるから」


 本当に慣れって恐ろしい。美月の言ってる事は危ない奴のそれだが、俺は怖いとは思わない。


「遊ちゃん……ずっと一緒にいようね」

「ああ、ずっと一緒だ」


 香月、遊華と続いて美月も目に光はないが、いつもの状態に戻す事ができた。残るは美優と由紀だけだが、1人暮らしの事に関しては遊華達がある程度言ったし、ネタがもうないんじゃないか?と思う。思うが油断はできない。


「遊さん、ネタがもうないんじゃないか?って思ってませんか?」

「い、いや、そんな事ないぞ?」


 ネタがないと思っているが、そうだなとは言えずにそんな事ないと言ってしまった。だが、本心ではもうネタがないと思っている。俺の1人暮らしの件は香月と遊華で解決済みだし、美月が俺にずっと一緒にいるって約束を確実なものにした。俺が責められる事はもうない


「そうですか……私から言う事は私達に隠し事はしないでくださいって事です」

「隠し事?俺は今まで恋人に隠し事はしてないぞ?」


 俺は遊華達と付き合ってから隠し事は一切していない。と思う。仮に隠し事をしていてもすぐに見破られそうだからしても意味がないって言うのが本音だ


「本当に隠し事をしてないですか?部屋にエッチな本とか隠してませんか?」

「いや、練習とはいえ同棲してて毎日一緒に寝てるのにどうやってエロ本なんて隠すんだよ?」


 練習とはいえ同棲している上に毎日一緒に寝ているのにエロ本を隠すスペースも暇も俺にはない。仮にエロ本が見つかってもそれは俺の所有物ではなく、親父の物だ


「私達が寝ている間にとか、遊さんのお友達にとか?やり方はいろいろとあると思うんですけど?」


 由紀の言う通りやり方はあるが、敬も浩太も恋人がいる。しかも、遊華の英才教育を受けているから当然ヤンデレだ。そんな状態でエロ本を買うだなんてそんな無謀な事はしないだろう


「敬も浩太も彼女がいるのにエロ本なんて買うわけないだろ?俺もそうだし、無粋な話になるが、欲求を満たすなら恋人に頼めばいい話だし」


 本当に無粋な話だが、エロ本を買うくらいなら恋人に頼む。そうした方が彼女に不快な思いをさせなくて済むし、高校生の財布はそんなに豊かじゃないのだ


「その言葉信じますよ?本気にしますよ?遊さんは私達に隠し事なんてしませんよね?遊さんは私達しか見えてないですよね?大丈夫ですよね?私達は遊さんさえいれば何もいりません。遊さんはどうですか?私達さえいればそれでいいですよね?ねぇ遊さん?遊さんは私達以外の女に興味ないですよね?当然ですよね?私達付き合ってるんですから」


 どうして俺の1人暮らしの話から俺の隠し事の話になるのか全くわからない。あれかな?この際だから日頃俺に言いたくても言えない事や聞きたくても聞けない事を聞くって感じかな?


「当たり前だろ?状況的にはありえないし、不誠実だとは思うけど、俺達は付き合ってるんだ。他の女を見ている余裕もなければ他の女に興味もない」


 5人も彼女がいて浮気するなんてソイツは余程の欲張りだと思う。それに俺はまだ死にたくない。


「そ、そうですか……」


 目に光がない状態で頬を赤らめられると不気味な感じになる。幸いなのは太陽が出てる時間で助かった。


「由紀が不安にならないように隠し事はしないようにするよ」

「はい……」


 由紀の不安を取り除けてよかった。残るは美優だけだが……今度はどんなネタだ?粗方出尽くしたしなぁ……


「遊君、私は遊君が黙っていなくなるとか思ってないよ?それに、遊君を問いただすなんて事もしないよ。私は遊君に愛を伝えるだけ。遊君愛してる。世界で1番愛してる。たとえ世界の全てを敵になったって私達は遊君を愛しているよ。あぁ……遊君愛してるよ。ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと愛してるよ。遊君」

「俺も愛してるぞ」


 海に来て遊華達の愛の深さを改めて知った。遊華、香月、美月は未来でもヤンデレだったが、この世界では恋人が増え、遊華達のヤンデレが未来よりも数倍増してるような気がする。だが、それだけ好かれているって事で怒る気はしない。ヤンデレな遊華達も普段の遊華達もどっちも好きだから仕方ない







今回は遊華達がヤンデレ全開な話でした

今回はヤンデレしかいなかったような気がします

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました

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