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俺が恋人達と海に来た件について

今回はみんなで海に来る話です

華と羽月って単純なキャラだと思う

では、どうぞ

 遊華達────正確には遊華、香月、美月と海に行くなんて未来の世界で行ったきりだ。今回は遊華達に加えて美優と由紀、それに親父と母さん、一月さんと羽月さんという面子だ。未来の世界ではいつ元の時代に帰るかわからなかったから楽しむ余裕なんてなかったが、今回は思い切り楽しもう


「お兄ちゃん!海だよ!」

「ああ、海だな」


 海に来て大はしゃぎの遊華。未来の遊華も魅力的だったが、この時代の遊華も幼さは残るものの十分魅力的だ。まだ水着じゃないが、はしゃいでるだけで可愛いな俺の彼女


「遊ちゃん!テンション低くない?」

「気のせいだろ?」


 俺のテンションが低いとしたらそれは違う。俺ははしゃいでいる遊華達を見て癒されてるのだ。決してテンションが低いわけじゃないんだ


「遊、本音は?」

「はしゃいでいる俺の恋人達は可愛いからそれ見て癒されてた」


 あれ?俺は今とても恥ずかしい事を言ってる気がする。まぁ、遊華達以外聞いてないだろうから別にいいだろ?


「遊さん、みんな見てます」


 由紀に指摘され、周りを見てみると海に来ていた客のほぼ全員に見られていた。発言には気を付けよう


「遊君、私達以外に興味を示さないのは嬉しいけど、さすがに恥ずかしいよ……」


 うん、改めて言われると俺も恥ずかしい。指摘されると恥ずかしさが増す。


「遊はいつからバカップルの彼氏になったんだんだい?」


 遊華達があんまり可愛いんで忘れてたが、親父達もいたんだった。遊華達が可愛くて忘れていた


「遊華に告白して彼女が増えてから。それより、いいのか?母さんナンパされてるけど?」


 俺が指差した先にはナンパされてる母さんと羽月さんがいた。まぁ、子持ちの女性をナンパするなんて変わった趣味の奴もいたもんだ。しかも、相手はヤンデレだからな。親父を使えば一発であのナンパ達から逃れられるけどな


「母さーん!羽月さーん!父さんと一月さんが女性に逆ナンされてるけどいいのかー?」


 ナンパされてる母さん達にありもしない事実を伝えた。羽月さんが母さんと同じヤンデレなら食いついてくるはず


「遊?それ本当?」

「遊君?それは本当の事かしら?」


 俺は今、確信した。羽月さんは母さんと同じタイプの人間だ。母さんと羽月さんは置いといて、ナンパ男達はというと……


「「ヒィィィィィ!!」」


 真っ青な顔で怯えていた。ナンパするなら相手を選べよ……見た目じゃわからないと思うけど


「あ、あはは、あの人達とんだ災難だったね」


 苦笑いの遊華。ここまで人のフリを見てない奴もいないだろうけど……可愛ければ許す!!!可愛いは正義だ!!!俺の彼女達は可愛い!!!


「まぁ、あの様子じゃ今日の海はナシだな。父さん達は」


 親父達はハイライトの消えた母さん達に引きずられて旅館に行ってしまった。あの様子じゃ部屋に行ってしっぽりと搾り取られるだろうな……元凶が俺とはいえ、少しだけ同情するぞ。助ける気は毛頭ないが


「遊、私達も早くチェックインして海に行こうよ」

「そうだよ!遊ちゃん!」


 香月と美月は海に行こうとせがんでくる。これじゃどっちが年上かわからないけど、可愛いからいいや。っていうか、さっきから遊華達を褒める時に可愛いしか言ってないな


「そうだな、チェックインして部屋に行くか」


 海に行くにしろ何にしろ荷物があっては動きづらい。親父達はヤンデレと化した母さんと羽月さんに捕まってるし、今日は冷やかしには来ないだろう。


「10年後の未来でも来たが、ここっていいところだな」


 俺が来ている旅館は未来の世界では仕事で行ったが、今回は完璧に遊びだ。時間に縛られる事なく海に来ているって素晴らしい


「お兄ちゃん、ここ来た事あるの?」

「ん?ああ、ここは未来の世界では遊華達と仕事で来たんだよ」

「そ、そう……未来の私と来たんだ」


 どうしたんだ?遊華の奴?未来の自分に嫉妬か?未来の自分に嫉妬しても仕方ないと思うけど、嫉妬せずにはいられないのか?


「遊さん」

「遊君」

「どうした?由紀に美優」

「「未来でここに来た時に私達はいた?」」


 未来の世界でここに来た時は美優と由紀はいなかった。それがなくても美優と由紀との接点はあんまりなかった。それこそ泊りがけで旅行に行く仲でもなかった


「いや、遊華と香月と美月のグラビア撮影の仕事だったから美優と由紀はいなかった」


 プリクラ写真を見てもらっているからわかっていると思うが、美優と由紀はいなかった。嘘を吐いても仕方ないし、気を使って嘘を吐いたところでギクシャクするのは目に見えている。正直に言った方がシコリが残らないと思う


「「そ、そう……」」


 悲しそうな顔の美優と由紀。しかし、未来の事を気にしているよりも現在の方が大事だ。美優と由紀に悲しい顔をさせない為にも今を楽しむ方法を見つけよう


「そんなに悲しそうな顔しなくても未来じゃなくて今を楽しめばいいと思うぞ?」


 まだ見ぬ未来より今をどう楽しむか?を俺は大切にしたい。悲しそうな美優と由紀を見て俺は初日に海を楽しむ事を諦めた


「遊さん」

「遊君」

「海に行くより今日はプリクラでも撮りに行くか?」


 悲しむ顔の美優と由紀を見ていると最初に記念写真を撮りに行く事が出てくる。遊華もそうだが、未来に行く前の俺は大分遊華に寂しい思いをさせたし、美優と由紀も今、同じ気持ちだったらと思うと俺は同じ思いはさせたくないと思ってしまう


「お兄ちゃん!私も行くからね!」


 どこで聞いてたのか遊華も行くと言い出した。本当にどこで聞いていたのやら


「遊!」

「遊ちゃん!」

「「私達も行くからね!」」


 香月と美月も行くと言い出した。いや、本当にどこで聞いてたんだよ。遊華もそうだが、香月も美月も置いてくわけないだろ?


「はいはい、みんなで行こうな」


 結局、俺達は海には行かずにプリクラを撮りに行く事となった。海に行くと言って初日にプリクラとは……俺は泊りがけで何しに来たんだか。気持ちはわからなくもないけど


「で、どれにする?」


 プリクラ機を目の前にして俺限定のイベントである女性陣にプリクラ機を選ばせるが開催された。


「「「「「これにする!!」」」」」


 未来でも現在でも遊華達のセンスは変わらない。美優と由紀もいるから今回は3人だけじゃないけど、それでも変わらないものもあるって事か


「人数が増えても選ぶものは変わらないのな」


 未来では恋人としてではなく、家族として来た。1度来たところでも関係が変わって来るといろいろと変わってくるな


「お兄ちゃんはこれじゃ嫌?」

「嫌じゃないぞ?携帯に貼ってあるのもこれで撮ったし」


 俺が証拠として見せてきたプリクラは遊華達が選んだ個体で撮ったものだ。同じものを選ぶ遊華達を見ていると安心する


「そうなの?」

「ああ。だから、なんて言うのかな?遊華は何年経っても変わらないってわかって安心した」

「そ、そう……」


 唐突かもしれないが伝えたいと思う事は伝える。またいつ未来に飛ばされるともわからんし


「ああ、思えば未来でここに来た時から俺は遊華を恋愛対象として意識してたのかもな」

「え、ええ!?」


 え?そんなに驚く事?未来の俺は鈍感って言われも仕方ないけど、俺だって人並みには恋愛したいと思うぞ?独り身だった頃は普通に彼女がほしいと思った事もあるし


「いや、驚かれても困るんだけど?遊華は恋愛対象として見てたけど、それと同時に香月と美月の側にいてやりたいと思ったし、美優と由紀は自分がしたいと思ったから自分の身を危険に晒してまで守った。結局のところ俺は未来に飛ばされなきゃ遊華とは会話をしないまま1人暮らしをしてただろうな」


 未来に飛ばされなきゃきっとこうなってただろうという話を遊華にした。仮定の話だからしても問題はないだろう。


「へぇ~、お兄ちゃんは私を残して1人暮らしするんだ~、ふ~ん」


 あれ?地雷踏んだ?いや、仮定の話だし、そんなわけないよな?違うと信じてるぞ?


「い、いや、さっきのは仮定の話であって今はそんな気全然ないぞ?」

「あ、うん、その話はお部屋に戻ってからゆっくり聞くから」


 遊華は部屋に戻ってから俺に尋問する気満々だ。プリクラの時間が永遠に続けばいいのに……この時だけはそう思う。


「で、さっきプリクラ撮る前に言ってた事はどういう事かな?」


 部屋に戻った遊華は早速俺に尋問してきた。仮定の話をしただけなのにどうして俺は尋問されてるんだか……


「遊は私達の前からいなくなっちゃうの?そんな事しないよね?約束したもんね?私達を捨てないって。ねぇ、そうだよね?遊?」


 完全にヤンデレモードの香月。ヤンデレって仮定の話をしただけで人を監禁する生き物なのか?我が恋人ながら恐ろしい。それ以上に可愛いと思ってしまう俺は完全に病気だな……はぁ、これも惚れた弱みなのか、未来でヤンデレを見せられたせいで慣れてしまったのか……自分でもよくわからなくなってしまった。慣れって恐ろしい



今回はみんなで海に来る話でした

次回は・・・・この作品のお約束回です

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました

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