なろう作家としてのツイッターの使い方について気になったこと
小説家になろうでも、他のサイトでも構いませんが、なんにせよ小説を投稿した人は
「とにかく読んでもらいたい!」
そう思う訳です。
さらに
「少しでも多くの人に読んでもらいたい」
と、宣伝方法を考えるようになり、やがてツイッターにたどり着く。
現に『読者を増やすために』という類の記事の多くで「ツイッターをやりましょう」と書いてあるし、私も同じ経緯でなろう用アカウントを作った一人でございます。
しばらくなろう用のツイッターアカウントを使ってみた上で、あくまで個人的な結論だけど、
「宣伝効果のみを狙ってやるのは費用対効果が悪い」
と思いました。
以下、なろう作家界隈のツイッターを見て感じたことを記載します。
1・フォロワーの質
宣伝のためにツイッターをするなら、『読者』か『読者候補』を探さないといけませんね。
さて、ツイッターで散々宣伝しまくった結果、あなたの『読者』は見つかりましたか?
あなたがフォローしている人もフォローされている人も、『読者』ではなく『作者』なんじゃないですか?
あなたと同じ『作者』はあなたと同じ事を考えています。
そうです。「自分の小説を読んでほしい」と思っています。
あなたの小説を読むつもりは全くありません。
あなたの小説に微塵の興味もありません。
あなたに「俺の小説読んでくれ」と思っているだけです。
では、あなたはフォロワーさんの小説を読みましたか?
読んでないですよね。
他人の小説に興味ないですもんね。
ええ、そうなんです。
お互いに「読んでくれ」と言っているだけでは、お互いに『読者』は増えません。
余談ですが、ツイッターでフォローした瞬間DMで
「拙作読んでください。これこれこういう話でうんぬんかんぬん」
とか言われるとドン引きします。
熱意は美徳ですが、過ぎた熱意は醜態です。
つぶやきの冒頭に【拡散希望】と書かれると私のような悪人は積極的にスルーします。
2・リツイート
リツイートという機能についても少しお話しましょう。
人がリツイートをする動機は、
「他人の投稿を自分のフォロワーにも見て欲しい」
という思いです。
「納得した!」
とか
「面白い!」
とか
「超ムカつく!」
とか何でもいいんですけど、とにかく共有したい、という動機があるんです。
さて、これを前提にあなたはフォロワーの更新報告をリツイートするとき、何を考えていますか?
「マジ面白いからみんなも読んでくれ!」
そんな訳ないですよね。
だって、あなた読んでませんもんね。
あなたがリツイートする動機はわかりますよ。
ええ、あなたと同じ『作者』なんで。
「とりあえずリツイートしとけば俺の作品もリツイートしてもらえるだろう。これで読者が増えたらラッキーだぜデュフフ」
といったところでしょう。
では、あなたがリツイートした事でお礼のリツイートをしてもらったとしましょう。
果たしてそれで『読者』が増えるかと言うとそうはならない。ならないんだよ。
1番で説明した通り、なろう作家のフォローもフォロワーになろう作家なんですよ。
あなたの作品の更新報告は、あなたの作品に微塵の興味も持っていないなろう作家界隈の中でグルグル回るだけなんですよ。
ツイッターには自分のつぶやきを分析する機能があります。
つぶやきの右下にある縦の3本線をクリックしてみてください。
生々しい現実がそこにありますから。
3・自我のないアカウント
つぶやきを見ていると『自作の宣伝』と『他者作品のリツイート』しかしていないアカウントのなんと多い事か。
私はこれを『自我のないアカウント』と呼んでいます。
ツイッター慣れしている方は『リツイート非表示』機能を上手に使っていらっしゃると思いますし、そもそもフォローしない、ブロックするって選択もありますね。
最終的にツイッターの使い方なんて個々人の自由ですが、あなたのアカウントに『自我がない』事はバレている、というのは知っておいた方がいい。
ツイッタラーをなめないでください。
4・クレクレおじさん
私もあまり批判できないですが、『クレクレおじさん』も多い。
そりゃそうだ「自分の小説を読んで欲しい」「感想がほしい」「評価がほしい」「レビューがほしい」という願望から作られたアカウントなんだから。
私だって読んで欲しい感想欲しい評価欲しいレビュー欲しいので、願望を持つのは構いません。
だって人間だもの。
フォローいただいたのをきっかけに、空いた時間を使って読みに行くこともございます。
で、ツイッターの方で「読みました感想書きました」といった事を報告した結果、塩対応を食らうことがあります。
私は読了報告のリプライに『いいね!』だけで済ませられると残念な気分になります。
昔、とあるプロ作家(なろう初ではなく、新人賞の作家)の作品を読んだとつぶやいたら「ありがとうございます」と一言リプライが来ましたがね。
こちらから勝手に読んで、勝手に感想送って、勝手に読了報告して、それに対応するのがめんどくさくて『いいね!』ならまだいい。
「読んでください!」と直接連絡がきて、それを読んできちんと感想まで書いて、「ありがとう」の一言もないのはすげえ、尊敬する。
素人の分際で、ファンレターを1通ももらったことない分際で、読者の貴重なコメントを無視できる貴様は何様だ!?
ちなみに、塩対応くらった瞬間、私は感想削除しますし、遠慮なくフォロー外しちゃいます。
あなたの想像以上に読者は簡単に離れますよ。
あなたより面白い文章が書けて、あなたより読者対応が丁寧な作家はごまんといます。
5・じゃあ、どうすればいいの?
えーと、「宣伝するな」とは思いません。
私も更新したら更新報告のツイートしちゃいます。
わずかだけど、それでもツイッターの宣伝には効果がありますので。
でも、それだけじゃなくてあと一歩、もう少しだけ踏み込んだ繋がりを作りません?
「更新しました!」→「お疲れ様でした!」
とか、そういうペラい繋がりからでもいいと思うんですよ。
夢の大きさや方向性は違えど、せっかく繋がったアマチュア作家仲間なんですし。
ただ「読んでくれ」の応酬を繰り返すのはちょっと不毛ですし。
例えば「おはよう」でも「おつです」でもいいから、そこから始めません?
100人に挨拶して、その内の10人と少し深い会話して、その内の1人と夜中ファミレスで妄想を垂れ流しあう仲になれれば最高じゃないですか。
なんか、まとまったようなまとまってないような話ですが、個人的にツイッターで『もう少し中身のある繋がり』が欲しいもんで、このような駄文を書いてしまいました。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。