狙撃手
魔法1
この世界には様々な魔法がある。
モンスター達が扱うのは
自然魔法、複合魔法
自然魔法とは火や水といった自然にあるものから力を借り、それに合う魔法陣と言葉だけで発動できる魔法である。
複合魔法とは
その自然魔法を二重、三重に重ねていき
より威力が高い魔法のこと
何故か私達には平穏が訪れません。
確かにモンスターは人間にとっては恐怖の対象となります。
ただ、それはごく一部であり、私やアラウラネ、ミタマなどは争いを好みません。
そんなことは知ったことではないのです。
そこに経験値と宝物と少しのお金があると知れば
人間達は私たちを倒しに来るのです。
そして今日も人間は来ます。
そんな中
とある場所である人が動きを見せる。
「...きなさい。...よ」
誰かに呼ばれている。
「起きなさい、あああああ。もう朝よ」
そうか、もう朝か...起きないと。
「おはようオカン。超いいあs」
「そんな事はどうでもいいから。
あんた。そろそろ魔王を討伐しに行かないと」
ムクリと起き上がった勇者の挨拶を遮り、
勇者の母はお説教を始めるのだった。
1時間後。
「で、わかった?」
「はい。重々理解しました....」
勇者は土下座をしながら返事をする。
勇者は急いで準備をし、
モンスター討伐へと足を運ぶのだった。
その頃、バルチカの廃城内。
デプリタは場内のモンスター達を集めて
迎え撃つ準備を始めます。
「いいか。今回の相手はアーチャー部隊と確認が取れた。
遠距離の相手に対してワシらは近距離だ!
そこで、近接班は守りに徹底してほしい!」
続いてミツネが前に出て話し始めました。
「魔法や遠距離を得意とするものは私に続いて攻撃を仕掛けるわ!
前衛がカバーしてくれるから正確に相手を落とすのよ」
周りのモンスター達は咆哮を上げ
十分にやる気が満ち溢れてます。
そしてデプリタが号令を出します。
「全員、出撃!!」
外は今日もいい天気で静かです。
カロスが一人、外に出てきました。
少し歩いたところで歩みをやめ、静かにそこに立ってます。
静かに目を閉じ、風の音だけがその場を支配しています。
「...隊長。敵捕捉しました」
「構え」
その言葉にハイエルフィン達は弓の弦を思いっきり引きます。
「射てっ」
沢山の矢がカロスを狙います。
カロスは鋭く眼を光らせると、矢を全部打ち落としました。
「バレてますよ」
その眼は相手を捉えていました。
後方からモンスター達がやって来ます。
隊長は立ち上がり一歩身を引きます。
「隊長!」
その声に我を取り戻した隊長は次の指示を言いました。
「各班、分かれて攻撃を続けよ!」
「はっ....きゃあっ!?」
ハイエルフィンの一人が魔法攻撃により落下します。
「クソっ、下は囮か...。
散れ!直ぐにだ!!」
散ったのを確認したミツネは言います。
「まあ、すぐにバレちゃうわよね...。
でぇもぉ〜、逃がさない!
風の刃よ踊り狂え!サイクロンミキサー」
一部の木々がばらばらになっていきます。
「あらぁ〜、外しましたね~。
カロス、追撃開始よ」
「かしこまりました」
それだけ言うとカロスは消えます。
人達が使う魔法
精霊術、術印、多重魔印
自然魔法が使えない人達は
精霊と契約して精霊を中間の繋とし、魔法を発動することができるようになった。
ただ、自然魔法より精神力を多く使い
魔法陣と言葉が多く長い。
術印とは
魔法陣とは全く異なる魔術。
これは自然魔法や精霊術のような火を操ったりはできない。
代わりに自己を最大まで強化、相手を弱体化、支配化するものである
印も変わっている。言葉はモノによってまちまちである。
多重魔印とは
精霊術、術印の複合魔法の一つ。
精神力、印、言葉を最も多く使い
威力はインフレを起こすくらい。
しかし、相当の精神力がないものは死に
使った精霊も消滅する。