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種族線

ポーション

いつもお世話になる回復薬

基本色は緑色で緑、青、赤の順で効果が高まる

ただ、そのままだとどえらいくらいエグい味がするので、味付けなどを施し

飲みやすくしている。


ひとつの戦いが終わり、多くの仲間モンスター達を多く失ったリドル達は

この城を離れ、新たな仲間を探すことを決意する。


その準備を始めた頃、レテルト王国は部隊壊滅の報告を聞く。

その報告を聞き、国王ナ=カダシ=オチン=ポウは激しく激怒し、悲観した。


「なんて事だ!こんな事があって良いはずがなかろう!!

あんな、....あんな美女たちが、美女たちを抱けずに手放すとは....っ!」


「国王、煩悩がダダ漏れで御座います」


「ワシ決めた!何がなんでも廃城に住まうモンスターたちを壊滅させてやる!!

もう決めた!ワシ決めちゃったモン☆」


国王の行動は老いぼれとは思えないほど早かった。

どのように早いかと言うと

決定打を出してから一日足らずで腕に名のある勇者をかき集めたのである。


その中で今回選ばれたのが

部隊名、聖領域セイントサンクチュアリ。神聖魔法を使う部隊だ。


「いけ、聖領域セイントサンクチュアリ!!あの憎きモンスター共に目に物見せてみよ!!」


一方その頃。日は戻って1日前。


さきの戦いで多くの仲間を失いました。

そしてこの城ももうボロボロ。


私達は、残った仲間を引連れて別の場所を探すことに決めました。

今はそのための身支度中です。


「ふむ...。惜しい。名残惜しいな。

生涯、朽ち果てるか戦に敗れるまでここに居ると思っていたんだがな」


デプリタは城を見上げ、顎に手を添えながら言います。


「これ以上の犠牲は増やせない。だから残った仲間を連れて隠居に洒落込むんだ。

私達は別に戦いたくて戦ってるんじゃない。守るために戦ってるんだ。」


ミツネは煙管(キセル)を吹かしながら言います。


その横で皆は身支度に勤しんでいます。


その時、カロスは微かな気配に気付きました。


「....シャドーフォール」


その魔法を避けるように草陰から誰かが出てきます。


「おわっ!?....っぶねぇ〜。....え?」


そこに居たのは勇者(あああああ)です。


勇者(あああああ)と私は目が合いました。


ほんの数秒の時間が止まり、勇者(あああああ)は歓喜のあまり言いました。


「おっぱい!!!!」


その瞬間、ミツネとミタマは勇者(あああああ)を殴り倒します。


「貴方、サイテーね」


「全く、もっと女性に対してどうにかならないのかしら?」


2人の顔が怖いです。


「いてっ....。....え、モンスター....あれ?」


二人の攻撃に耐え、周りを見渡し

ポカンとする勇者(あああああ)は鈍感でした。


なので、私が勇者(あああああ)と話をしに

勇者(あああああ)の方に歩み寄ります。


「お話をしましょう」


....。


「私は、元はモンスターです。

貴方の村の近くにいたスライムです」


「モンスター....?俺の村の近くにいたスライム?」


勇者(あああああ)の思考は停止したままです。

でも私は話を続けます。


「私は、私たちスライムは貴方に日々狩られ続けてきました。

そんな日々が嫌で、私はある日お星様にお願いをしました。

....聞いてます?」


勇者(あああああ)の目線はふたつのボールに行ってます。

私の問いに勇者(あああああ)はハッと我に返り、だらしない顔もいくらか戻ります。


「...えっと?んで、お願いしたら人間みたいな姿になったと?」


私が静かに頷くと勇者(あああああ)は考えます。

そして私に尋ねてくるのでした。


「俺達勇者は嫌いか?」


そんな質問に私はすっぱりと言います。


「はい。大嫌いです」


「戦うのは好きか?」


「大嫌いです」


「なるほど。じゃあこれで最後の質問にしよう。

お前はなんで戦うんだ?」


風が吹きます。

どこか冷たくて寂しい風。

そんな中で私は口を開いて答えるのです。


「私は、.....私は争いが嫌いです。

誰かが傷ついたり、誰かが苦しんだり、ましてや死んじゃうのも嫌。

平穏無事にゆったりと過ごしたい。でも世界はそうはさせてくれない。

モンスターと言うだけで狩られる対象になる。

だから私は、私達に害なす者を全力で消す。

私の前に来る最悪は絶対に許さない!!」


静寂な時間が訪れます。

勇者は微動打にせず、私を捉えています。

やはり分かち合えないのでしょう。無理なのでしょう。

貴方は勇者で、私はモンスターです。

ならば消すしかない運命です。


「根はやはりモンスターだな」


勇者(あああああ)が口を開くと同時に仲間(モンスター)達は構えます。


「平穏無事を手に入れる為には

人殺しも惜しまない。

とんだ矛盾だが、勇者も同じようなもんさ。

栄光の前には盗みも人殺しも無意味になる。

....話はこれ以上ないわ」


そう言うと、勇者(あああああ)は立ち上がりました。


「帰る」


その一言に、私は間抜けに訪ねてしまいます。


「殺さないの?」


そんな言葉に勇者(あああああ)は、頭をかきながら振り向き言うのです。


「少なくとも惚れた女には剣は向けれねえし、

そんな女が大事にしたい仲間がいるなら、そいつらも攻撃できねえだろ」


そう言い残すと、勇者(あああああ)は去っていくのでした。

聖領域(セイントサンクチュアリ)部隊

神に潔癖の誓をし神聖魔法を使うDTとSJ部隊。

使う魔法は強いが、一度掟を破れば永遠の快楽に溺れる呪い付き。


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