美少女戦隊ハイエルフィン
苔カタツムリのコケグサ
これは上位回復薬として重宝されている。
調合師がいると
回復効果(大)とあらゆるバフを付与できる。
音色を奏でてゆくミツネはとても美しく
そして無双しています。
ミタマは、そのミツネの姿に心を奪われていました。
バルチカ城内。
近接班はデプリタのみとなりました。
「くそう...。どうやらわしもここまでか」
ハイエルフィンが1歩、前に出てきます。
「どうやら貴方はここまでのようですね」
「わしを殺しても、まだ終わりではないぞ。
近いうちに、他の奴らがお前を殺しに行く」
それを聞いた彼女は、
軽く笑い、デプリタに言います。
「いくら来ても同じ様に打ち倒すだけです。
貴方達モンスターがどれくらい居ようが、私は殲滅しますし、
私じゃなくても他の勇者ご一行が貴方の仲間や他のモンスターを倒してくれます」
彼女は弓を構えます。
「総員、構え」
その声とともに
ハイエルフィン達が弓を構えます。
デプリタはそこから動かず、ただ彼女を見てるのでした。
私は、デプリタを追いかけて
最奥の部屋へと急ぎます。
周りには息絶えた仲間達が沢山転がっています。
「...酷い」
私は只々ショックを受けるのでした。
「...この匂いはリドルか?」
掠れて消えそうな声が
私を呼びます。
「コボちゃん!?」
「はは...もう、なんにも見えねえや...
リドルの...」
私はコボちゃんに駆け寄ります。
駆け寄った私に、コボちゃんは力を振り絞って言葉を発しました。
「...食え」
それだけを残し、コボちゃんは死にます。
私は泣きます。
泣いて物事は片付きませんが
涙が止まらないのです。
「....私は、なんでこんなに無力なの?」
自分の無力さが、ただ悲しくて、悔しくて、やるせないのです。
あれから数十分。
私は冷たくなったコボルトを抱きしめて泣いていました。
私にはまだやるべき事があります。
悲しいし辛いけど、これ以上悲しくならないように私は立ち上がります。
その扉を開けると
ボロボロで片膝をついてるデプリタがいました。
「...こんなところに女性?」
どうやらまだ私の正体には気づいてないようです。
私は前に歩きだしますが
リーダーと思える人に止められました。
「待って。あなたはなんでここにいるの?
ここは魔物の巣窟。貴方みたいな一般の女性が来るところではないわ」
これは危険です。
上手い返しを見つけないと私達は殺られます。
いえ。
何をどう返すのでしょう...?
私はスライムです。
そしてここは私の家です。
この魔物達は私の仲間です。
ならば私は堂々としてればいいのです。
私は前に出ます。
「止まりなさい」
ハイエルフィンが止まれと言いますが
私は止まりません。
周りは弦を引いていつでも射れます。
再度忠告をされます。
今度は大きく、命令で。
「止まれっ!!」
その声と同時に
沢山の矢が私に向かってきます。
そして...
初級火属魔法
ファイヤーボール、ファイヤーボムなどの攻撃魔法
フレアタンなどの補助魔法がある