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電撃使いのTSボクっ娘  作者: Xenon
第1章「幼なき決意」
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第3話「ドキドキ☆魔力診断」

テストが始まったぞオロロロロ

ストックはあるので投稿はできます

第3話「ドキドキ☆魔力診断」

――――――――――――



 僕がこの世界に産まれてからもう3年も経ち、あの羞恥心激しく揺さぶる生活とはすっかりおさらばした。

 も、もうおねしょなんてしないから!


 異世界の言語もこれだけ長く聞いてるとだんだん分かってきて、最近は会話も成り立つようになってきた。――読み書きはお先真っ暗だけどね。くさび文字にしか見えない。

 こんなことなら異世界召喚言語チート付きでお願いすればよかった……!


 だから僕は普段、学習書片手に専ら文字の習得に励んでいる。本来ならここは父の書斎にこもって魔法を云々、みたいなことをしたかったんだけど、文字読めないからね……。


 あ、そうだ、話にお父さんが出てきたことだし、ここで僕の家についても説明しておこうかな。


 どうやらこの世界には大陸が3つあって、そのうち今僕が住んでいるアーリル大陸は、四人の大公が中心となって議会政治で治めてるらしい。その大公の家がひとつ、レイキ家――の遠縁の分家、タトルの末席に産まれたのが僕、ということらしい。


 いや、分家でも大公の血筋なんて十分すごいって思ったそこのあなた!古くからの分家つまり血縁関係がだいぶ遠いからもはや別の家系って言っても変わりないんだよね……。

 それに昔、戦争でちょっとやらかしちゃったらしくて位も低いんだよ。

 現に僕のお父さん――ガーリスト・タトルは子爵。まぁ子爵でも十分すごいとは思うけどね。


 と、言語の習得に励む、年齢相応に充実した生活をしていた僕にある日、ネコ耳メイドのアルナが唐突にこんなことを言ったんだ。


「……ときにお嬢様、明日はお嬢様が産まれて3年と2の月が巡った頃。なので魔力診断をします」


 何が「なので」なのかはさっぱり分からないけどそれは置いといて。


魔力診断!?ktkr!


 コレは結構いいイベントじゃあないですか?アレですか、ここで診断した結果が「凄い……!この子は天才だ!」的な感じになる奴ですか!


 ああ!ようやくネコ耳以外にファンタジー溢れる要素が僕に!






◆◆◆◆◆



「結論から言わせてもらいますと、お嬢様の魔力量は申し分ありませんがポートが大1つに小2つと、貴家の柄からすると少し、いや、かなり心許ないですな」

と、医者?は重々しく言い放った。


オゥ!シット!

魔力チートなんてなかったんや……。


 しかし、ポートってなんだろ?

疑問に思った僕は早速隣のメイドに丸投げした。


「ポートというのは、生物の体の内外への最大流入量を決めるものですわ。例えて言うなら、生物という名の魔力袋に開いた弁付きの穴でしょうか」


 なるほど、よくゲートとかパスとかいわれるアレですか。


「つまりポートが大きかったらそれだけ大きな魔法が使えるってこと?」


「その通りです。流石はお嬢様、聡明でございますわ」


 伊達に19年も生きてないからね!


「で、そのポートが心許ないって話なんだけど、どういうこと?」


「そのままです、お嬢様。残念ながらタトルの血筋では過去最低でも大ポートが2つ以上あったのですが、お嬢様の記録はそれを大きく下回っています、嘆かわしいことに」


 追撃。魔力チートどころか低出力スタートですか!

 さらっと残念に嘆かわしいを重ねてくるアルナが少し恨めしい。


「また、補足程度に申しておきますと、兄上様が大ポート2つに中2つ、大奥様が大3つ、ガーリスト卿に至っては大4つに中1つのおまけ付きですわ」


 やめて!僕のライフポイントはもう0だ!――こんなさんざんな結果のおかげでその日の僕は頼りにしていた大船が座礁したような気持ちを一日中味わうこととなった。


くそう!こうなったら絶対に現代知識混ぜた魔法で頂点にたってやる!






◆◆◆◆◆



 これは決意とは程遠いのかもしれないけど、それでも僕はこの異世界へ生まれて、叶えるべき大きな目標を捉えたのだった。

 ……え?剣を握る?バカを言わないでください僕には無理です。



はい投稿して十分で改稿を3回もしましたすみませんでしたァ!(土下座)

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