第14話「おいおいレールガン禁止っておふざけはやめてよ」
第14話「おいおいレールガン禁止っておふざけはやめてよ」
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ボクは呆然として、正直先生がなんと言ったのか理解できてなくて、つい聞き返してしまった。
「えっ?お咎めとか無いんですか?」
「なんだ、怒られると思ってたのか?欲しいならいくらでもくれてやるがな」
「あぁ、いえいいですっ」
「あ、そう?……まあこの威力は個人で扱うにはちょいと危険すぎるな、うん。ちょいと聞きたいことがあるからついてきてもらうぞ」
「え、あ、はい」
安堵で惚けたボクはよく事情を飲み込めない状態でなすがまま先生についていった。
(あ、ゲルド置き去りにしちゃったなぁ)
なんて定まらないぼんやりとした思考のまま連れてこられた先は校長室で気がつけば事情聴取が始まっていた。
聞かれたのはこの魔法の仕組み、というか構想。これはボクが『異知の加護』をうけているから、異世界の知識だから、この世界で科学的に再現できるかもわからないし理解も厳しいことを念押ししたうえで簡潔に電磁誘導やらローレンツ力について説明したけど案の定先生方は頭上に疑問符を浮かべていた。
説明が終わったあと、レールガンは秘匿魔法という扱いにされてしまった。
秘匿魔法。
これは二種類の分類がまとめられている呼称で、そのうち一つが固有魔法。その個人が開発して他人に伝えることのない、秘伝の魔法。これは自称の場合が多い。
もう一つ、ボクの場合はこっちなんだけど、準禁術指定魔法。個人の範囲にとどまるぐらいで強力無比な魔法が分類される。
字面で既に大まかな意味あいは伝わっていると思うけれど、他人に伝えるな、許可の出ているところ以外では使うな、といったところだ。都市や町村の外では基本的にセーフなんだけど、内で許可が出ているのは一部の国営大会くらいなものだ。あ、あとは魔獣の討伐依頼なんかを受けた時に特例で街中でも使用許可が出ることがあるらしい。
尚、禁術はもちろんどこで使ってもアウトである。
もしこの基準を破って使ってはいけないところでこれらの魔法を使おうものなら王国の魔道士団に取り押さえられるどころか最悪命を狙われることになる。こちらが禁術を使っているからそれに対抗するため向こうもそれらの魔法を使用してくることになるのでほぼ勝ち目は無いと言っても過言でないところが恐ろしい。
この学園では例外として期末の大闘技会では使用が認められているものの原則として使用禁止になっているから、要は模擬戦で使うなと言われたも同然だった。
強力な切り札であるレールガンを封じられてしまったのはいたい。
なんとかして代わる魔法を考えないと……。
……タイトルは常に遂行が終わった後にノリで決めてい(ry