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改造から魔改造へ

お久しぶりです。ようやく時間が取れたので更新再開です。今後就活等で忙しくなるかもですが実習等の期間よりは時間があると思うので月に2,3話更新出来ると思います。

 結局レンタル終了時間まで改造を続けるも、ノリにノッた私はさらに4時間分時間を延長した


 ヴォルカくんを2時間かけて改造した。途中


「va……vat……vau……!」


 という弱々しい悲鳴や


「gulu……GURAAAA!!!」


 という絶叫が聞こえて来た気がしたけど気にしない


 気にしては、いけない


 そしてもちろん、残る3時間で、ピートくんの改造を行った


 ヴォルカくんを改造し終えた頃にはすっかり改造のスキルレベルが上がりまくってレベルがMAXになってたのでスキルを進化させて魔改造にしちゃいました


 そんな魔改造スキルと、私の持つ素材と、様々なアイテム、それらを駆使しつつピートくんを改造、もとい魔改造していった


「ギュイイイイイ!ギ、ギチュイィィィッ!」


「kuxuxun……kyauxu……!vawu!woooon!」


 という、やめえええええ!やめろぉぉぉっ!


 うわぁ……み、見てられない……ああ、ああああ!


 的な悲鳴や絶叫が響いていたとかいないとか……防音でよかったね!


 ギュィィアアアアアアア!!!?


 VAWOOOOOO!!!?


 ハイハイ静かにしましょうねー





「うーむ、レベルが足りない……それ以上に、まさか素材が足りなくなるとは……」


 錬金、魔改造、木工、傀儡術、乾燥、これらのスキルを駆使し、さらに様々な素材、アイテムをふんだんに使い(なお、傀儡術は暴れるピートくんから自由を奪うために使った。レベルが一気に4も上がって5になった)、ようやくピートくんの顔周辺と、顔側からの脚数本に魔改造を施し終えた。これ以上魔改造するには素材が圧倒的に足りない。それはもう、素材を売り払ったことを後悔するレベルで足りない


「せめて毒腺があと5ダースは欲しい……」


 うーん、本格的な魔改造をするなら、そういう()()なんかを作ってくれるプレイヤーを探した方が早いかもしれない


「まあ、残り時間少ないし、ヴォルカくんをかなりいい具合に改造できただけでも満足しておこう」


 素材が足りなくなった理由はヴォルカくんにもかなり大量に使ったからだしね。とりあえず、金策を本気でしなければお金がいくらあっても足りないね、魔改造は


 魔改造は、簡単に言ってしまえば、改造が物理的に形状を変化させたり、ものを組み合わせることなら、魔力的なもの、そして魔石関係を多く利用して行う改造のこと。もちろん、よく使われる意味での魔改造でもあるけどね


 その結果、ヴォルカくんには、3()()()()()()()()が施されている


 1つ目は、爪から()()()()()()()()()二重爪。正確には、ヴォルカくんの爪から、薄く鋭く、それでいて長い爪が勢いよく出てくる様に調整した。爪攻撃の強化だね!


 ヴォルカくんはこれを自力で出せるっぽいからそのへんの調整は実戦投入してからだね


 2つ目は()()()()()()()()()()()。これも単純で、牙の強度を失わないようにしつつ、毒液が溢れるように管を通して牙に仕込んだ


 ……この作業中に5回くらいヴォルカくんの牙をダメにしちゃったけど、狼の素材で代替が効くから助かったよ


 3つ目はもっと単純。()()()()()()()()()()()()()


 作業としては


 割く→鉄板を押し込む→アンデットポーションを飲ませる


 でできた


 できて、しまった


 なお、この時ヴォルカくんはガチで悲鳴をあげていた。途中からハイライトの入っていない普段の瞳をさらに死んだように濁らせてぐったりしてた。ちょっと心配だったけどステータスに問題はなかったので大丈夫なはず。少しAGIが下がったけど、重要な部位以外の鉄板を抜き出しつつ調整したから大丈夫


 まだこの程度しか改造ができなかったのが悔やまれる。まあ、今後素材やアイテムが増えれば色々できるでしょう


 約束もあるのでちょっと早いけど施設をあとにしてギルドへ


 とりあえずヴォルカくんだけ連れて行こう


「gu,guruxu……」


 やっと解放される……


 的な声を出すヴォルカくん


 やだなあ


 素材が集まったらまた改造のお時間だよ?


 VAWOOOOOO!!!…………





「こんにちはー」


「あ、コカゲさん、こんにちは!」


 ちょっと時間ギリギリまで頑張っちゃったから急いできたけど、まだマユナさんだけしかいなかったので間に合ったかな?


「皆さんお待ちですので早速案内をお願い出来ますか?」


 間に合ってなかったよ……これも全部ヴォルカくんが抵抗したからだね!


 vaxu!?


「あっと、わかりました。行きましょうか」


「はい。あ、ディッシュさん!到着されましたのでいきますよー!」


「んん?おぉ、ようやっと来たか、ほれ、お前さんらも行くぞ」


「おぅ、行くかー」「モンスターは大丈夫なのか?」「ゴブリンくらいなら俺でも狩れるわ」


 なんかむさいおっさん方が食っちゃべりながらこっちきたよ……冒険者かと思ってた。あ、1人はドワーフさんっぽい


「あー……えっと……大丈夫だと思いますよ?コカゲさんは現役の冒険者ですし、彼女はモンスターを使役するテイマー系統の職業につかれてますし。何より……ねぇ……?」


 ピートくんのことを言いたいんだろうけどピートくんが悲しむのでそんな言い方やめてください。そんなこと言ったらヴォルカくんも割とやばいよ。主に中身が。私のせいで


「まあ、そういうことなら安心じゃの。とりあえず神殿前に行くかの」


 ディッシュ?っておじいさんと一緒に神殿に行く途中に自己紹介。まあ予想通り大工さんが3人。あくまでも測量と見積もりを出すためなのでこの人数なのだとか。ディッシュさんはこっちの街の商人ギルドの大御所さんとのことで、私にレア素材とかあったら売ってくれと頼まれた。レア素材はアンデット素材以外なら売ってもいいけど今は手持ちにないと言ったら残念そうに「なんじゃつまらん……」と言われた。本当につまらないのかそれ以降ほとんど会話もなかった


 草原に出ればヴォルカくんがそりゃあもう元気よく走っては雑魚を乱獲しまくる。そんなに改造ストレスだったのか……ごめんよ……


 でもまだやりたいことあるから付き合ってね


 vawooooooooon!!?


「なかなかやるのぅ」


「え?」


 久々に兎を掴もうかと考えてたけど、現在気配ダダ漏れな素人さんと一緒のせいで全然捕まらない。というかヴォルカくんのせいで軒並み雑魚mobが寄ってこない現状。新人プレイヤーなのかこの辺を縄張りにしてる地元に人がちょっと迷惑そうな顔をしてるのでそそくさと草原を突っ切る


 森に入ってからは念の為レッサースケリトルズを創造しておく。ちょっと驚かれたけどこの子達は結構優秀なんですと言えば「いや、ネクロマンサーだったのを驚いてるんじゃよ」と言われた


 なんでもネクロマンサー系は正規のギルドではあんまり見かけないらしい。まあそうだろうねー。普通に悪役のイメージだしね


 私にもレッサーズを憑依させたらもっと驚かれた


「普通気づくじゃろ……」


 ディッシュさんは気づいてたけどほかの3人は私がアンデットだと気づいてなかったっぽい。今戦闘用スキル構成だから悪い雰囲気ダダ漏れなはずなんだけど……


 主をスルーしてオリドシヘトス大森林に。ヴォルカくん率いるレッサースケリトルズとがまたも大活躍。私はすることないので時々手頃な木なんかを見て切ろうとしてやめたり死体を埋めたりヴォルカくんを撫でたりしてた。サボりじゃないよ


「モンスターに仕事させるだけかいな……本当に腕が立つんかこの娘っ子」


「あはは……こんな人でもギルマスと戦ってる人ですから」


「ふぅーん」


 私に聞こえないようにやってくれないですかね……


「む」


「どうしました?」


「しっ」


 慌てて唇に指をたてて静かにとジェスチャーをおくる


 生命感知に名前が載ってない未見のmobがいる。範囲ギリギリだけど、ヴォルカくんみたいなスピード重視のmobだったらすぐに追いつかれる距離だし、それなりに数もいる。範囲内には4つの点が。残りは見たことあるし、どうにかできるけど……


「未見のモンスターがそう遠くないところにいます。場合によっては戦闘になりかねないので少し静かにお願いします」


「わかりました。みなさんもお願いしますね」


「ああ、わかったぞ」


 とりあえず私だけでも気配遮断で気づかれにくくしつつ、ヴォルカくん達を護衛の位置に配置。念の為ヴォルカくんにレッサーゴーストとレッサーレイス、スケリトルズにレッサーミストを憑依させておく。若干だけどないよりマシでしょ


「ふむ……ゴブリンかもしれんの」


「そういえば、最近鬼種が増えてるんでしたっけ」


「そうじゃ。と言っても10や20でも来なければただの雑魚じゃがの」


「そうなんですか?でも、警戒は怠らない方がいいですよ。一緒に狼に襲われたりしたら厄介ですしね」


 蜂とか狼とかいっぺんに来たら私だけじゃ厳しいからピートくんを出さざるをえなくなっちゃう。ピートくんはまだ改造途中だからできれば完成させてからが……


 っとと、とにかく、慎重に進んでいく。とりあえずはやり過ごせたっぽいけど……これは……


「うわぁ」


「どうしました?コカゲさん」


「この先が私たちのギルドハウスを立てる予定の土地なんですけど……」


「ならとっとと行こうぜ?なんで止まるんだ?」


「ん、いや、なんか大量のモンスターがいます」


「何?」


「軽く100匹くらい」


「おいおい……なんだそりゃ?」


「狼も何匹か居ますけど……ほとんど知らないモンスターですね」


 狼……ウルフが7、スパイクウルフが2、そしてヒートウルフが1、これだけでもちょっとした群れだ。


「嬢ちゃんひとりじゃ無理じゃろ?」


「うーん……」


 ゴブリンがヴォルカくんレベルならピートくん式圧殺法で行ける気がするけど


「ま、やるだけやってみます」


 MPはほぼマックス。武器も防具も耐久値は完璧。ヴォルカくん、レッサースケリトルブル、レッサースケリトルウルフ2体も死霊強化と死体強化、そしてそれぞれレッサーズを憑依済み。私自身もレッサーレイス、レッサーゴースト、レッサーワイトを憑依済み。


 今のところの最高戦力かなこれが。あ、もちろんピートくんは別ですよ


 一応チェックしておくけど、あとはスケルトンとかゾンビとか、レッサーだけどちゃんと人形のやつだけど、スケリトルズと対して変わんない。むしろ変に人と同じ形のせいで戦闘しやすいんじゃないかな?相手にしたら。まあ魔獣相手なら速度が必要だからどうしてもスピード重視になりがちなんだけど


 ……む、そういえばこのこの説明見てなかったな……



【レッサー・ブリトー・フレッシュゴーレム】


 HP (ヒットポイント) 246 [246]

 MP (マジックポイント) 50 [50]

 SP (スタミナ) 146 [146]

 STR (筋力) 130 [130]

 VIT (生命力) 100 [100]

 SIZ (体格) 16 [16]

 DEX (器用さ) 20 [20]

 AGI (速力) 30 [30]

 REA (反応速度) 30 [30]

 INT (知力) 25[25]

 MND (精神力) 25 [25]

 CON (集中力) 5 [5]

 SEN (五感)

 ·視覚 25[25]

 ·聴覚 25 [25]

 ·嗅覚 25 [25]

 ·味覚 25 [25]

 ·触覚 20 [20]

 APP (魅力値) 3[3]

 LUC (幸運) 0 [0]

 KAR (カルマ値) -200 [-200](MAX500〜-500)


 ATK 13

 DEF 11

 MATK 3 (MP消費5の場合)

 MDEF 3

 CRI 0


 《劣化種》《創造されし魂》《創造されし肉体》《肉人形》《物理半減》《火属性弱点》《光魔法弱点》《打撃》《自動修復》《自動形成》《召喚者MP強制吸収》《捕食形成》《受肉修復》《擬似不死体》《生命感知》《腐敗》



 え……なにこれ?めっちゃ強くない……?いや、攻撃力とかそんな高くないけどさ。あ、私の素の攻撃力より高いわ……


 これはあれですわ。ウルフ一体消してこの子使おう


「よっと……うっわmpぎっりぎり……さて……《レッサーアンデットクリエイト》!【レッサー・ブリトー・フレッシュゴーレム】!」


「zulolololo……」


 ……


「……」「……」「うぇえ……」「……うわぁ……」「うぷ……」


 なんか、腐肉をいくつか種類の違う粘土を中途半端にまとめて人形にしたみたいなやつ出てきた。しかもめっちゃ臭い。腐敗は伊達じゃないね


 っと、忘れないうちに劣化mpポーションでmpを回復回復


「ふぅ、それじゃあ準備もできたし行きますか」


「いやいやいや……なんですかこれ……?」


「えーっと、【レッサー・ブリトー・フレッシュゴーレム】です」


「ふ、フレッシュゴーレム……死肉で造るゴーレム……悪夢の人形ですね……上位個体は自分で作った死肉を素材に仲間を作る危険なやつです……一応レッサー種らしいですけど……たしかそれ単体でランクDクラスの危険度でしたね」


「わぉ……ピートくんより弱いけどかなりヤバいの出来た……」


 まあ戦力にはなるしいいや。臭いのはどうにかしたいけど。魔改造でいい匂いにできるかな……?


「とにかく、行きましょう。あ、私のそばにいてくださいね?離れるとどうなるかわからないんで」


「わかりました!」「まあ、そういうことなら頼んだぞ」


 さて、ピートくんなしでどこまで行けるかな?


 あ、もちろん危なくなったらピートくんは呼びます。……mpポーション用意しとこ

これからもgloをよろしくお願いします!

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