自重って大事だね
主人公の装備後のステータスをあとがきにて貼っておきます
とりあえず、全部装備してみろ、ということなので、装備してみました。
とりあえず【灰塵の包帯】を巻いて、その上から貫頭衣っぽく【白土染めの布】を着て、それを【災害蜈蚣の甲ベルト】を巻いて留める。これだけでも十分オシャレだね。中二くさいけど……
で、【熱狼のドレスグローブ】と【災害蜈蚣のエンジニアブーツ】も装備。グローブはぴったりしてて動かすのに支障もないし、杖を握っても違和感なく握れる。うん、滑らない。ブーツもしっかりしてて履き心地もいいね。
で、いよいよ【厄災に認められし闇背負のローブ】を纏って、これを【近森の合成ベルト】を通して止める。装備枠が増えてるおかげでベルト2本も装備できちゃうってすごいね。ローブ内側のベルトに【合皮革のホルスターポーチ】も付けておく。うん、邪魔じゃないね。ローブも肌触りすっごくいいし
あ、イヤリングも着けて……うーん、こういうに初めてだからなんか恥ずかしいかも……杖もしっかりと握り直して……
「こんな感じです。えー、ど、どうですかね?」
「おぉー……悪役感パないな」
「こら、なんてこと言うのん!とーっても綺麗よォん!バッチリね!」
「とても良く似合っておいでです」
「悪くないな。だがたしかに、悪役のようにも見えるな」
まあ、ローブが黒いし、包帯巻いてるマミーだもん。ヤバいやつとか似合ってないって言われるよりは全然いいよ
そして、装備してから気づいたんだけど、装備についているスキルが増えてる。なんで?
スキルが増えた装備は6個、【災害蜈蚣の甲ベルト】【熱狼のドレスグローブ】【災害蜈蚣のエンジニアブーツ】【災害蜈蚣の大牙のイヤリング】【蜈蚣芯の魔術杖・椿】【厄災に認められし闇背負のローブ】。それぞれに《眷属の絆》が追加された。ローブにはさらに《限定召喚・弱体眷属》というスキルまでついた。これは一体……
「俺らも初めて見るスキルだな」
「そもそも、眷属というもの自体、聞きなれない言葉ねぇ……」
「私めも聞いたことがありませんね」
「俺もだ。眷属は、名前から想像するに、召喚魔法などに連なるものでは?限定召喚からも想像できる」
ディレスさんはピートくんについて知ってるけど、黙ってくれるみたい。正直、私もあんまり言いふらす気は無いのでありがたい。まあ、眷属については明かしてもいいけど。ヴォルカくんについてだけど
軽くヴォルカくんについて説明する。外で待ってたヴォルカくんになんかすごく驚いてたけど……魔獣を従えてるプレイヤーは結構珍しいらしい。知らなかった……
「スキルが出た理由はおそらくそれだな。まあ、ほかのことやスキルの効果はそっちで試してくれ。流石に個人の能力になるから、これ以上は聞くわけには行かんな」
「残念だけどぉ、ディレス君の言う通りねぇ。流石に眷属の能力とかは、探っちゃうのはマナー違反ねぇ」
「はい、とても残念ですが……これは生産に携わるものとしてのケジメ、胸の内に秘めさせていただきます……」
「俺はそこまで興味無いな。まあ、そのうちわかるだろう」
皆さんそのへんは弁えてるというか、マナー的なものがあるらしく、すごく知りたそうにしながらも抑えてくれました。
まあ現状、かなりの秘匿情報満載装備だししょうがないね
「さて、説明は終わった。紹介も終わった。これからすぐイベントで暴れるのか?」
「ええっと……あと一時間くらいしたら、みんなと合流なんで、それまでうろついて試してきます」
「そうか、それじゃあまた今度な。今後ともよろしく頼むぞ。それと、イベントのmobからGETした素材の買取なんかもやってるから、持ち寄ってくれれば買い取る」
「私達もよぉん。あ、そういう時のためにフレンド登録しておきましょうかぁ」
「いいですね、メンテなどもありますでしょうし……私めも便乗させていただきます」
「では俺も頼む。アンデットポーションが入用ならば初回限定で15個まで安く売ってやろう」
「あ、今すぐ欲しいです」
「む、では1本一万でどうだ?」
一万?すっごく値引いてくれてる!こりゃもう即決だね
それから軽く挨拶を済ませて、ディレスさんのお店を飛び出す
そう、この装備の性能を試したくてしょうがないのだ
ちなみに隠蔽系スキルを使っているせいか住人さんたちにも気づかれてない。これは期待大ですよ……!
「いやぁ……これやばいわぁ……」
装備の性能舐めてました。とりあえず試しで兎に殴られに行ってみたけど……
「防御力高すぎて逆にダメージ与えるとは思わなかった……」
そう、反射ダメージで兎が死んでしまった。ついでに猪も蛇も反射ダメージを受けてました。すごいね
消音とか、隠密スキルもあるせいか、この辺の雑魚mobじゃ過剰戦力である。イベントmobすら出ないレベルの場所だからしょうがないっちゃあしょうがないけど
「うーん、魔法とか確実にオーバーキルだし……いっそ先に進む……?でも約束が……」
結局、約束優先でみんなを待つことに。それまでの間は、スキルの確認と、装備後のステータスのチェックかな?
「じゃあまずは《限定魔法》から。ふむふむ……土の中級魔法までなら設定可能なわけね。装備できるのは今の所一つか……」
中級魔法のリストがあるけど、名前と説明だけじゃわかんない……とりあえず、一通り試してみる。
「うーん……中級最高位、《クエイク》か《ロックバインド》、もしくは《アイアンバレッド》が良いかなー?」
クエイクは対象の足元を揺らして行動を制限する魔法で、中級最高位の魔法だけあって、消費も大きいが、威力も効果も高い。少なくともHPが高めの猪が1発、生き残っても瀕死だ
次の《ロックバインド》は、岩で相手を拘束する魔法。こちらは《クエイク》と違って、攻撃力はほとんどない。代わりに、空中の敵……まあ鳥系の相手にも使えた。耐久度としては込めたMPがそのまま耐久値らしい
最後の《アイアンバレッド》は中級魔法の中では弱い方だ。だけど、その分MP消費が少なく、《ストーンバレッド》と同じくらいの頻度で発動できるし、物理的な威力も結構高い。岩にひび入れるくらいは、MP次第でできちゃうし
「……ここは補助用に《ロックバインド》かな?攻撃力は足りてるし」
というわけで《限定魔法・土》に《ロックバインド》をセットする。うん、問題なく出来てるね
「次は……《限定召喚》と《眷属の絆》の2つだね」
《限定召喚・弱体眷属》の説明は、シンプルだった
対応した眷属を弱体化させ召喚する。弱体値は固定で十分の一
との事。正直メリットがわかんない。ついでに言うと、ピートくん限定である。召喚対象がギガス・センチピートになってるし
絆の方は経験値の入が良くなるそうで、眷属側から貰える経験値も増えるらしい。つまり、私が強くなればピートくんたちも強くなり、ピートくんたちが強くなれば私も強くなる。素晴らしいね!
《限定召喚》も試したいけど……暴れる予定だし、別に弱体化させる意味ないんだよねぇ……また今度にしよう
検証もひと通り終わったし、あとはみんなを待つだけかな?ヴォルカくんたちと戯れてよう。あ、憑依もしておこう
そういえば、ピートくんたちにも憑依ってさせれるのかな?試してみよう
「【レッサー·アンデット·クリエイト】!【レッサーレイス】【レッサーレイス】【レッサーレイス】!」
とりあえずレイスで揃えて……憑依お願い
「ふむ、私は3体憑依可能なのは変わらずか。じゃあヴォルカくんはっと……え、2体?ふーむ、2体以上は無理っぽいね。ピートくんは……3体は問題ないね?」
うーん、この差はなんだろうか……まあ、取り敢えずこれで擬似強化が可能なのはありがたい。とりあえずピートくんにはレッサーレイス2体とレッサーゴースト1体を、ヴォルカくんはスピード重視でレッサーレイス2体、でもって私はバランス重視でレッサーゴースト2体とレッサーレイス1体で。
憑依じゃなくて出しっぱなしは私の護衛用にレッサーレイス1体とレッサーワイト2体を、ヴォルカくんチーム用にレッサーアニマルゾンビ·ウルフ1体とレッサースケリトル·ウルフ2体をっと。
……流石にこれだけ創造すると劣化MPポーション2本くらい軽く行っちゃうね。ほんとこのポーションまずい……
あ、今のうちに戦闘ですぐ使うようのアイテム、ポーチに移しとこう……
そんなこんなでわちゃわちゃしてたらあっという間に一時間もたってしまい、みんなと合流の時間に
「わぁ〜久しぶり〜」
大きいもの(どことは言わない)をふるわせながら走ってくるこひこひ
「お姉ちゃん……か、かっこいい……?ね」
気を使ってくれるコーデリア。……やっぱ悪役っぽすぎるのかな……?
「久しぶりだよ!体調良くなってよかったよー!」
こちらも元気いっぱいに挨拶してくれるブレアさん
「いやぁ、なんか前見た時と違ってえらい悪役っぽいなぁ。悪の死霊使い!って感じやな!」
ケラケラ笑ってるホーネットさん。ちくしょう……あ、装備戻ってる。稼げたんだ
「ひ、久しぶりだなー、た、体調大丈夫か?」
なんかどもってるねねねね!どうしたんだろう?心無しか顔も赤いし……
「みんな久しぶりー!元気だよー!装備も万全!ピートくんにヴォルカくんもバッチリ!いつでも暴れられるよ!」
「vaulu!」
「ピッギュァア!」
「お、おう……ま、とりあえずピートくんはまだ隠しておけよ?この辺じゃまずいし」
「ギュイィィィ……」
しょんぼりと地面に潜っていくピートくん。ごめんよ……まだまだ君は強すぎるんだ……
「しっかし……」
「ええ、言いたいことわかりますよ……」
「ん〜?」
「あ、あはは……かっこいいんじゃ、ないかな?」
「せやなぁ。かっこいいっちゃいいで、ただまああらぬ誤解は受けそうやけどな」
「……そんなに?」
「「「「そんなに」」」」
がっくりと肩を落とす。くすんくすん。いいもん、悪目立ちでも強いから満足だもん
「ま、とりあえず慣らしていこうか。まずは近森の主のとこまでは行こう。ここ実入り良くないし」
「そうだね、ダメージすら受けないからね」
「まあなぁ、ここら辺じゃ流石にな」
あ、みんなもダメージ受けなくなってるんだ
確かに見れば装備が変わってたりするね。よかった、私だけじゃないなら安心だよ
「それじゃあえー、眷属はパーティメンバー扱いなら、誰か1人コカゲと組ませて、残りのメンツで、でいいか?」
「いいんじゃないかな?わたしとは別で組んだ方がいいしね」
「それじゃあウチが行くわ、索敵のバランスもあるし、ウチまだほとんどコカゲちゃんと組んだことないしな」
「……そうだな、じゃあその構成で」
「りょーかい!」
早速パーティを組んで行動開始!なんだけど
「いやぁ……これウチ要らんわ……ずっこいわ。これはずっこいわ」
はい、現在ほとんどの獲物がヴォルカくんチームによって屠られております
元々狼で、かろうじて息している間に眷属にしたからか、索敵、多分匂いを嗅ぎ分けてる……がうますぎて、ほぼこちらが見つけるより先に屠られている状況です。だいたい8割くらい 。
残り二割のうち半分は私が気配殺して近くにいた雑魚をきゅっと掴んで終わってます。残りはねねねね!たちが頑張ってる
過剰戦力すぎたか……
「ちょっと集合」
流石にねねもこれは過剰戦力と理解したので一旦集まって作戦会議。結果は、私を完全別働隊として、ヴォルカくんたちを一時控えて動くことに。索敵メインで頑張れって言われたよ。レベル一番低いのに……
まあ悪いことばかりじゃない。ソロであれば、こっちで狩った獲物の経験値は総取りだからね。肩身狭い思いしなくて済むよ。自重中だけど、レッサーたちがいるだけでも充分戦えるしね
で、近森の主の所まで来ました……が
「魔法職ってなんだっけ?」
「杖って相手を切断できるんですね……」
「肉が溶けてる〜……」
「こ、怖いよ……」
「レベル一番低いんよな?え、レベル……え……?」
はい、無双です。久々の強い相手で張り切った結果、三分とかからず、ソロで行けちゃいました。装備強い……
というか、仕込み牙とかがやばい。一応魔獣の近森の主の防御をあっさり抜いて斬撃。そこに酸性ダメージで肉もぐずぐず……
「ま、まあ、イベント用のポイント稼げたし、まあ、うーん、結果オーライってことで……」
はい、2度目の作戦会議です。結果は
「まずサクッと第三の街まで行ってあとはオリドシヘトス大森林で暴れるか、第三の街周辺のトーライア魔平原で獲物を取り合うか、だ。ちなみに、コカゲとは完全別行動になる。じゃないと私ら経験値入らん」
との事。はい、ぼっち決定です。嬉しくねぇ
「んー、じゃあ伐採作業も兼ねて私が大森林に行っておこうか?」
「ええんとちゃうん?まあ、軽くは魔平原でも暴れてほしいけどな。あそこは実入りがええし」
「そうだな、そんな感じでいいか……とりあえず第三の街まで行こう。あそこ拠点にすればどっちも動きやすいし」
というわけで前行けなかった第三の街に行くことに。ちなみに移動優先で行ったので第二の街はスルーです。というか、道中の住人からめっちゃ怯えられました、しょんぼり
「あら、お久しぶりですね皆さん」
「あ、お久しぶりですナレスさん!」
相変わらずな美人さんだなぁ。エルフ羨ましい
「今日はどうされたんですか?また案内でも?」
「はい、そうです。それと合わせて挨拶も」
「そうですか、それじゃあ、お茶でも一緒にいかがです?あの人ももう少しすれば帰ってくるはずですので」
というナレスさんのお誘いで少しだけお茶を頂くことに。今はスキル全部オフにして住人モード。でもたまーに視線を感じる……やっぱりアンデットは歓迎されないね
「これは皆さん、お久しぶりですね」
アイロスさんも合流し結局30分ほどお茶を楽しんでしまった……
「では、我々も行きましょう。と言っても、道中はピートくんがいれば大丈夫でしょうけどね」
「あはは……」
ヴォルカくんチームもいるので割と笑えないのがこの状況……全員で行けば小さな村落くらい余裕な戦力だって言われたしね。やばいね
「第三の街に、ということは、みなさんも魔獣狩りに?」
「そうです。実入りもいいですし、あとはやっぱり経験値も稼ぎたいので」
他愛もない会話を繰り返しながら進んでいく。その間もヴォルカくんの鼻と私の生命感知で索敵は続ける。バンバン引っかかってるけど、ピートくんの気配のおかげか一定ラインからは近寄ってこない
「む……何か近づいてきてる……プレイヤー?」
「まじか?数は?」
「8、奥に2」
「2パーティ……どう思う?」
「PKか、盗賊か……場所はええっと……東80メートル位のところ、かなり気配消すの上手いと思うよ。ヴォルカくんの鼻が効いてないから、多分匂いも消してる」
「それが事実であるならば……危険ですね……私たちの前に行ったガイドと旅人さんの安否も気になりますね……」
「……ここは私が行ってくる。全力で隠密やったらこのメンツじゃ一番だからね」
「……わかった、コール繋いで、それから、無理はするなよ?」
「ば、バフかけるよ!」
「お願いします」
ブレアさんからINTとDEXを底上げしてもらって、隠密系のスキル全開でゆっくり近づいていく。《消音》もいい具合に音を消してくれててありがたい
「ー……ーー……うだ?れん……ー」
「わか……ん、ガイドと……ーー」
「補足した……標的はワンパーティ、構成は盾、短剣、鞭、杖、あとは……ナックルか?格闘系と予想。それとNPCのガイドだ」
「確認したぜ。どうだ?レベルとか装備は」
「高いやつは50近いな」
「初心者じゃねぇのか……いや、これあれか?パワーレベリングでもしてたんじゃねぇか?」
「低いやつでも25はあるが……どうだろうな?NPCは……こいつやばいな。レベル高い。しかもハイエルフだ」
「まじか!?そりゃいい!売っちまえば金になるぞ!」
うわぁー、こいつらPK確定。しかもNPCを"売る"とか言ってる。真っ黒だね
「こちらコカゲ、真っ黒、こいつらやばいよ。多分新人狩りの延長とかじゃない?初心者がどうとか言ってた」
『なるほどな……わかった。こっちは普通に進むふりして迎撃する。そっちは後ろから攻撃して。奥二人はやるから』
「おっけー」
通信は切らないまま、ヴォルカくんチームと護衛のレッサーたちを置いておく
「ねねたちとぶつかったら後ろから攻撃してね。遠慮は要らない……と言いたいけど、5人は残してね?」
「volu」
「ピートくんは私についてきて、念のため、ね」
「ギュゥイ」
地面の下をゆっくりと音もなく進むピートくんと、《地形効果軽減》や《消音》なんかの隠密スキルをしっかりと発動させ、慎重に、離れている奥の二人に接近する
「そっちはどうだ?」
『ーーーーーーー』
「へぇ、女ばっかりね。怖がらせすぎたら辞めるんじゃね?」
「知ったことかよ、つーか、NPC女だったら良かったのにな。前の連中も全員男でつまんなかったしよ」
「しゃあないさ、プレイヤーも男の方がまだ多いさ。それに、結構レベル高いのもいるし、装備も回ってくれば俺は十分だ」
「お前は欲がないなぁ。まあ、金だけでもまあマシか。そう言えばさっきのNPCはどうするんだ?」
「売るんだと。アジトに3人残してるし、逃げれねえよ」
お、住人は生きてるっぽいね。ってことは、一人は確保しないとだね
でもどうしようか……
『こっちの探知範囲に入った。交戦する』
「お、分かった。あ、一人は生かしておいた方がいいっぽい。捕虜がいるみたいだし」
『了解』
これでこっちは遠慮なくやれるね
「ピートくんは左を行っちゃって。私右やるから」
「ギュイ」
一気に駆け出すなんてことはしない。そっとギリギリまで近づいて、おもむろに右の人の首を両手でそっと締めるように掴む
「ぐっ!?」
「な、おい!てm」
ぐちゃっ
「うっわぁー、ピートくんえぐぅい」
こちらに気を取られた左の人がピートくんに文字通り食べられた
こっちの左の人は毒や呪いや乾燥や、おまけに握力が上がってるせいか首の骨も折れてるっぽい。まあまだ生きてるけど
念のため、もう1回タッチ。よし、ギリギリだね。気絶しちゃったけどまあ大丈夫。死んでないし
「こちらコカゲ、そっちは大丈夫?」
『こっちは!まだ、戦闘、中!』
「すぐ行くね!」
『おう!クソが邪魔だどけぇ!』
うーん、苦戦してる?何かあったのか……
「ピートくん乗っけてー」
「ギュッギュイィ!」
ひょいっとのっかる。右さんと、左さんの装備も回収して、乗っけておく
「レッツゴー!」
「ピギュゥィイイ!」
ずるぅぅぅっと、視点がほとんど揺れないぬるりとした動きと、急加速にちょっと驚きふらつきつつ、急いで向かう。まあ、距離的には100メートルぽっちだからそんな遠くはないから一瞬だけど
む、レッサースケリトル·ウルフが1体やられた、素材も綺麗に消えてまぁ……腹立つな
お、見えてきた
「ピートくんは待機、こいつ見張ってて」
「ギュッギュィ!」
すすすっと音を消してヴォルカくんに合流
うーん、手練っていうか、装備がいい?むちゃくちゃ言い訳じゃないけど……苦戦しそうにないはずなんだけど……
と思ったら、なるほど……ずば抜けて強いのがいるね……鑑定持ってないからわかんないけど、ねねとコーデリア相手に平気な顔してるってやばいと思う
「オラオラどうしたァ?竜人様のくせに弱っちぃなぁ?」
「くっ……!」
「《ファング・スラッシュ》!」
「おおっと、やりやがるな!」
「クソが!」
アイロスさんは、残りのメンバーに守られてる。けど、3人のPKに囲まれてる。残る4人は倒せたっぽいね。ヴォルカくんたちはあくまでも数こなしたから動かなくなった感じっぽい。ヴォルカくんは避けたけど残りは避けもしなかった感じか
「《杖技・椿落とし》!」
「ぐはっ」
「うわ、即死入った……首落ちちゃったよ……」
《杖技・椿落とし》。杖に付与されたアーツで、椿の名を冠する上位の杖技。アーツの説明は
・アーツ【杖技・椿落とし】最低消費SP35 クールタイム25秒
前方の敵の首、頭部に対し強力な打撃、斬撃ダメージを与える。相手の頭部が落ちる様は正しく椿の如し。
不意打ち時威力増加。クリティカル率上昇
[単体対象攻撃・頭部、頚部]
である。まじでこの杖やばいなぁ
「コカゲっち〜」
「ナイスやで!おらぁ!」
「クソ!なんだ!?」「援軍か!」
「よそ見は厳禁〜《ストーン・バレット》」
「《ライト・アロー》!」
こっちは大丈夫っぽいかな?んじゃああっちは
「ちっ、仲間が居やがったか!」
「コカゲっ、丁度いい、手ぇ貸せ!こいつ相性悪すぎ!」
「あー、なるほど、厄介だねぇ」
よくよく見れば装備がフルプレート、それもかなり装甲が厚め。短剣じゃまあ、相性悪いよね。私も相性悪いけど、魔法なら……
「頭握り潰してやれ!」
ま、魔法なら
「打撃は効きやすいっぽいから杖で殴って!」
魔法……
「あーもう……私魔法職なんだけど!」
走り込み、間合いを詰めて杖を突き出す
「はん!ぬるいぜ!がっ!?」
お、仕込み牙がいい仕事してるね。鎧もしゅうしゅう言ってる。鉄系にも無理なく通じるね
「クソ、なんだ今の!?」
「はぁああ!」
「ちぃ!うざってぇ!」
なるほど、槍も流石にあの分厚い装甲は抜けないっぽいと
「じゃあこれならどうかな?《ソフテン》!」
と同時に杖に込めた《限定魔法》の《ロックバインド》も発動。全身を覆うほどの精度はないけど、足を固定するくらいはできる。《ソフテン》は相手の鎧を柔らかくする。まあ、そんなにぐにゃぐにゃになるほどはまだ無理だけど……
「はぁああああ!」
「っふ!」
「く、この……な、う、動けん!?ぐあああああああ!」
二人の一撃が通りやすくなる程度には柔らかくできる。コーデリアはパワーあるから完璧に貫いてるし
驚いたことにこいつはまだ死んでない。気絶もせずこっちを睨んでる。まあ関係ない。寝転んでしまえばこっちのもの。
《ロックバインド》を二回かけて《ハーデン》で固く、硬く拘束しておく。顔も防がせてもらいました。いやー、二人も確保出来たよ
え?アイロスさんたちを襲ってた奴ら?
……一人は鉄杭に頭を穿たれ、一人は安定の鞭で首を落とされてたよ
……怖いね……
Playername《Kokage》性別 ♀ 種族 マミー 職業《縛霊術師》種族Lv22 職業レベル14
HP (ヒットポイント) 293(+10) [303]
MP (マジックポイント) 241(+22) [293]装備により(+30)
SP (スタミナ) 128(+3) [106]スキルにより(-25)
STR (筋力) 111(+3) [114]
VIT (生命力) 163(+7) [172]装備により(+2)
SIZ (体格) 17 [17]
DEX (器用さ) 99(+2)(+4) [105]
AGI (速力) 78(+3) [81]
REA (反応速度) 61(+4) [65]
INT (知力) 121(+2)(+7) [155]称号により(+15)装備により(+10)
MND (精神力) 120(+4)(+9) [158]称号により(+15)装備により(+10)
CON (集中力) 78(+2)(+5) [90]装備により(+5)
SEN (五感)
·視覚 53(+2) [55]
·聴覚 45(+2) [47]
·嗅覚 33(+2) [35]
·味覚 49(+2) [41]
·触覚 63(+4) [61]スキルにより(-6)
APP (魅力値) 61 [38]スキルにより(-15)称号により(-15)装備により(+7)
LUC (幸運) 16(+1) [12]装備により(-5)
KAR (カルマ値) -135 (-4)(-9)[-298]称号により(-100)装備により(-50)(MAX500〜-500)
ATK 11(+33)
DEF 19 (+133)
MATK 16 (MP消費5の場合)(+23)
MDEF 25(+44)
CRI 10%
・職業スキル
《死霊使役》Lv6《死霊召喚》Lv2《死霊創造》Lv5
《死霊強化》Lv6《屍操作術》Lv4《杖適性》Lv9
·種族バッドスキル
《火属性弱点》Lv無《光属性弱点》Lv無《斬撃被ダメージ増加》Lv無
《回復魔法ダメージ化》Lv11
《神聖域内常時ステータス大低下》Lv無
《屍人》Lv14《死霊》Lv8《印象値低下》Lv無《飢餓状態》Lv無《渇水状態》Lv無
·種族グッドスキル
《乾燥ダメージ無効》Lv無《水属性耐性》Lv5《夜目》Lv7《乾燥域内ステータス微上昇》Lv4《日光下行動可能》Lv無《呼吸不要》Lv無《睡眠不要》Lv無《精神攻撃耐性》Lv3《痛覚鈍化》Lv10(MAX)《生命感知》Lv8
・初期選択スキル
《闇魔法適性》Lv6《土魔法適性》Lv8
《引っ掻き》Lv8《吸収回復》Lv8《呪い》Lv6
《杖術》Lv7《毒爪》Lv7《気配遮断》Lv7《瘴気》Lv6
《乾燥》Lv4《伐採》Lv2 《解体》Lv2
《屍体創造》Lv2《握力強化・弱》Lv4
・控えスキル
《研究》Lv1《改造》Lv1《傀儡術》Lv1《錬金》Lv1
《噛み付き》Lv1 《布装備作成》Lv1 《木工》Lv1 《眷属化》Lv2《採取》Lv1
所持スキルポイント26
・習得魔法
・最下級土魔法 《ストーンバレット》《サンドダスト》《ストーンボム》《サンドウォール》《サンドショット》
・下級土魔法 《ロックボム》《ストーンアロー》《ホール》《マッドシュート》《ストーンウォール》《ソフテン》《ハーデン》
・最下級闇魔法 《ダークショット》《ブラックミスト》《ダークボール》《ブラックウォール》
・下級闇魔法 《シャドーナイフ》《ダークレイン》《シャドウ》
・装備
·weapon
・【蜈蚣芯の魔術杖・椿+7】magicrod 耐久値140/140 充填可能値0/90 重量4
ATK +26(+7)
MATK +19(+4)
装備制限 STR65以上 MND65以上
《闇属性補助·弱》《魔法攻撃力上昇·中》《耐久値上昇・中》《魔力充填》《限定魔法・土》《仕込み牙・酸》《杖技・椿落とし》
·protection
・【灰塵の包帯(薬品加工・防刃)+10】underwear 耐久値70/70重量 1
DEF +7(+10)
MDEF +9(+9)
装備制限 種族·マミー系統
《火属性ダメージ軽減·微》《MP上限上昇·小》《斬撃系統ダメージ軽減・中》《防御補正》
・【白土染めの布(薬品加工・防火)+11】tops,bottoms 耐久値80/80 重量1
DEF +8(+11)
APP +7
装備制限 種族·マミー系統
《火属性ダメージ軽減·弱》《土属性効果上昇・微》
・【熱狼のドレスグローブ+7】glove 耐久値60/60 重量1
DEF +6(+7)
《耐熱》《握力強化・微》
・【災害蜈蚣のエンジニアブーツ+13】boot 耐久値90/90 重量2
DEF +9(+13)
《地形効果軽減・微》《姿勢制御補助》
・【近森の合成革ベルト+9】belt 耐久値60/60 重量1
DEF +6(+9)
《装備枠追加・腰1》
・【災害蜈蚣の甲ベルト+11】belt 耐久値90/90 重量2
DEF +9(+11)
《装備枠追加・腰1》
・【厄災に認められし闇背負のローブ(薬品加工・防刃・防火・防水・防腐)+13】outerwear 耐久値130/130 重量2
DEF +13(+13)
MDEF +13(+13)
《闇属性魔法強化·中》《隠蔽効果·中》《魔力遮断》《気配遮断》《消音》《遮光》《多心臓》《自動修復・遅》《影渡り》《斬撃ダメージ軽減・弱》《火属性ダメージ軽減・弱》《水属性ダメージ軽減・弱》《酸属性ダメージ軽減・中》
EX《厄災の加護》
・【災害蜈蚣の大牙のイヤリング】accessory 耐久値40/40 重量1
DEF +1
VIT +2
《生命力強化・極微》
・【合皮革のホルスターポーチ】accessory 耐久値50/50
《アイテムボックス・30×15》
・習得アーツ、魔法
・《死霊使役》アーツ【死霊使役·攻】【死霊使役·防】【死霊使役・補助】
・《死霊召喚》【サモニング·レイス】
・《死霊創造》【レッサー·アンデットクリエイト·死霊】
・《屍操作術》【屍操作·動】
・《杖術》【杖術·払い】【杖術·振り下ろし】【杖術・構え『物見』】【杖術・構え『門』】【棒術・弾き】
・《眷属化》【眷属化·極低】【眷属封印】【眷属召喚】
・《傀儡術》【操糸・人形】
・《屍体創造》【レッサー·アンデットクリエイト·屍体】
・《錬金》【上位変換】【下位変換】
・《研究》【研究】【レポート作成】
【サモニング(アンデット限定)】【レッサー・アンデットクリエイト(最下位から中位まで)】
・創造、召喚リスト
・死霊
【レッサーレイス】【レッサーゴースト】【レッサーワイト】
【レッサーミスト】【レイス】
・屍体
【レッサーアニマルゾンビ】【レッサースケリトル】
・創造可能数
死霊 3 屍体 3
・召喚可能数
2
・称号リスト
【災害を従えしもの】