眷属を求めて《後編》
眷属を求めて後編です!宣言通りに投稿出来て良かったです。
引き続き蟲表現があるので苦手な方は注意です。
さて、本当にどうしようか?少なくとも知り合いを頼るというのはありだけども可能性が低い。
じゃあ逃げるかと言うと、まあスピードで負けてるし何より逃げたくない。後、MPKになっちゃいそうで怖いし。
「コーデリア……どうする?」
「んー、強化お姉ちゃんと幽霊さんたちの魔法が効いてるし、やれないこともないだろうけど……前衛不足だよ。盾か回避盾が欲しい。」
「やっぱ、そうなるよね……とりあえず2人にはメールしておいたけど、来てくれれば、ワンチャン、かな……」
「そうだね……っ、くるよ、お姉ちゃん!」
「ピッギュアアアアア!!」
「喰らえ《サンドウォール》!」
「ギュォォ!?」
ドジャァッ、と頭から砂の壁に突っ込むムカデ。ちょっとは時間稼げるかな?
ざばぁっ
「ッピギュオォォ!!」
「復帰はやっ!?」
ああもう、あれじゃ足止めにすらなんないの!?
「《ディフェンシブ・シールド》!」
ごいん、と金属同士がぶつかったような音が響く。コーデリアが抑えてくれている。
「ええい、《死霊操作・攻》からの《ダークショット》!」
再び死霊たちとの集中砲火。だけど……
「げっ、ダメが減ってる!」
「うそっ!?」
ムカデに魔法が効きづらくなっているらしい。体力の減りが目に見えて下がったそうだ。
「物理硬くて魔法効きにくいとか壊れ性能じゃない!」
「お、お姉ちゃん、い、一旦弾く!」
「任せるっ!」
ぎゃぎゃぎゃりっ どごんっ
盾を斜めにし受け流すことで力が入ったムカデがその勢いのまま地面を抉りながら這い抜けていく。
カサカサカサカサギチギチギチギチバキバキバキベキボキ
……ぞ、ゾワってきた……気持ち悪すぎる、こいつ……
って、そのまま大きくUターンしてこっちきてる!?
「くっ、来るよ!」
「攻撃パターンが変わったぽいね……受けきれないかも……」
「ええっ!な、なら回避に専念して、こっちがヒットアンドアウェイで……」
「スピードもパワーも大きさ的にもきついよ!」
ですよねー
って、きたきたきたっ!顎がガチガチなって怖いよ!
「ええい、効くかわからないけど、《咆哮》!グルォォオオオッ!!」
「ピギュオォァアアアア!!!」
「ぐぁっ、そ、相殺された!?」
「危ないよ!《ブラックウォール》!」
寸前で間に合った壁魔法を発動し視界を奪う。
「ギュゥイ!!」
あ、体を捻って避けた!?しかもめっちゃうねってるせいで攻撃範囲拡がったし!
「ぐぅっ!」
「お姉ちゃん!」
「ぐふぅっ!だ、大丈夫よ!」
HPの減りは直撃よりはましだ、あと一回は耐えれそう。
でも、ほんと、ヤバくなってきた……どうすれば……
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【sideこひこひ】
「ん〜?メール?」
なんだろう、とメニュー画面を開く。
「コカゲっちからだ〜、何かしら〜?」
なになに、フィールドボス、森、ヘルプ……って
「ど、どういう状況なの?」
森って、草原先の森よね?そこにフィールドボスが?まだ未発見もしくはいないって言われてるのに?まあ、嘘はつかない子だし、本当なんだろうけど。
「とにかく行くしかないね〜」
装備や持ち物を確認し草原へ。移動が遅いからやきもきする。
間に合わないかな?と思いつつ、全力で走っていく。
「待っててね、コカゲっち」
-------------------------------
【sideねねねね!】
「お、メールだ。ちょっとごめんね、誰から……っ!」
こ、コカゲからメールっ!な、何かな。パーティの誘いかな?
ちょっとワクワクしてメールを開く。
「…………」
瞬間、走り出す。AGI寄りのステータスの為走るの早い。
「……今行くよっ!」
「あ、ちょ、ちょっとねねさんっ!?」
……こ、この子の事忘れてた……ええい、早く行きたいのに!
-------------------------------
【side???】
戦闘音……?結構近いな……んー、もうそろそろ引き上げる予定だし、ちょっと見学させてもらおうかな。念のため仮面もつけておこうっと。
「は?」
な、何あのデカイの?は?《鑑定》効かないんだけど。てかフィールドボスって何?ここそんなのでるっけ?いや、出ないはず……それに……
「ボスクラスに二人でイドムとハ……無謀スギル。」
もちろん、あの2人がレベルがすごく高いならそれもありだろう。でも、明らかに苦戦、《鑑定》でレベルも出てるし、レベルの上では私よりも下ということだ。それがなぜこんなことに?
「事故か、ハメラレタカ、知らなかったカ、あたりか?」
可能性としては知らない、かな?片方マミーなんか使ってるし。なんであんな地雷種族使ってるんだか。
「お、盾持ちが、気絶か?後衛はドウスルかな?……ゑ?」
多分最後のえはえじゃなくてゑだったと思う。だって、後衛の魔法使いらしき、しかもマミーが、ムカデの背中に乗って攻撃しているのだから。
「……ヤケになった……わけじゃないのか。」
魔法をうまく使って意識を自分に向けさせたり、大ダメージを与えている。あ、振り落とされた。
「……面白いナ。」
盾も起きたか。まだまだ、可能性はある、かな?。
って、なんだ!?召喚魔法か?死霊系がいっぱい……あ、消えた。な、なんだあれ?ネクロマンサー的なやつなのか?だったらなぜ最初に召喚しなかったんだ……?ま、まあ、いいか……って、新しくアンデットを呼んでるな。今度は消えない……お、魔法の一斉攻撃か。魔法が効きやすいのか。ふむふむ。まあ、掲示板にあげるわけでもないし。もうしばらく見てようか。
……お、行動パターンが変わったな。これでもっと苦しくなるか。なんか魔法も効きにくくなったっぽいし。これは詰んだかな?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
マジで詰んだかもしれない。魔法が効かなくなれば私の戦力はダダ下がり、杖じゃダメージ与えられる気配もないし、ほんとどうしよう……
「くるよ、お姉ちゃんっ!」
「っ!《サンドウォール》!」
「ギュアァァアアアアア!!」
ギリギリのタイミングで放てば壁も当てれるかな。砂に突っ込んでダメージがあるのかは置いておいてだけど。
「《死霊操作・攻》!そして《ストーンボム》!」
死霊たちが次々に闇魔法を放ち、私はあえて物理ダメージと魔法ダメージの両方を持つストーンボムを遅れて放つ。今、ムカデは物理と魔法がどれだけ聞くかの比較だ。
「若干お姉ちゃんのが効いてる!物理防御が下がってるっぽい!」
「わかった!私は土魔法で攻める!コーデリアは物理で一気に攻めて!」
「うんっ!」
スラリと剣を抜き構える。かっこいいなぁとか思いつつ、ムカデに《ストーンバレット》を放つ。あ、弾かれた。
「《剣技・鞘打ち》!」
「ギュォッ!?」
怯んだ!今だ!
「《死霊操作・攻》!からの《ストーンボム》!」
「ギュアァァ!!」
「はぁっ!《二連斬り》!《二連突》!」
おぉ!アーツチェイン!すごい、もうそんなことまで出来るなんて!っとと、私も攻撃しないと。
怯んでる隙にまたもや背後に周り背中にタッチ。《吸収回復》《毒爪》《呪い》《瘴気》《乾燥》《引っ掻き》でダメージを与えつつHPとMPを回復する。うーん、やっぱりすぐ回復する。回復手段のない私にはありがたいね!
「お、微毒になった!」
一瞬だけ体表が紫になる。それが十秒事に続く毒ダメージを表している。微毒だとほとんど効かないし30秒程度で治っちゃうけど。物理耐性下がったおかげか毒なんかが効きやすくなってる。乾燥は効果が出てないけど……
メールを送ってもう30分くらい。、草原からここまで1時間くらいだから、あと30分は粘ってみないことには来てくれるかどうかもわからない。こんなの相手に30分はキツすぎる……
「やるしかないんだけどさぁ」
杖をしっかり握り、アーツを放つ
「《杖術・振り下ろし》!」
ガヅンっ、と先程よりは手応えのある衝撃。ムカデがコーデリアに集中してる……というより、物理が無効な死霊たちのおけがでタゲがバラけてこっちが不意打ちできる。
「MP全込めで……《ストーンボム》!」
ばごんっ!
「きゃあっ!?」
「ギュァァアアッ!!??」
え、MP全部込めるとすっごい威力だね……あー、でも、普通じゃできないか。ポーション幾つあっても足んないよ。まあ私には《吸収回復》があるからいいけど。
「今のでガッツリ削れたよ!それでもまだ半分残ってるけど!」
「あれでも半分とか!マジで前衛が欲しい!」
「ワイトさんたちのおかげでもってるけど……きつい」
む、なんかムカデが体を起こしてる……?
「ギ、ギュ、ピギィィィィッ!!!」
げっ、ブレス!?違う、毒か酸かを吐き出してるのか!
「コーデリアこっち!MP半分で《サンドウォール》!」
じゅうじゅうと溶けるような音とともに砂の壁が崩れていく。その間にも死霊たちが魔法を放ってくれるけど、酸を吐くのが止まらない。
「ぐぅ、ジリ貧すぎる……!序盤で出すボスじゃないでしょう……!」
「エリアボスより弱いと言ってもパーティ推奨なのがフィールドボスだからね……!」
状態異常攻撃なんか序盤で出てくるとかおかしいと言っても意味は無い。多分周回とかした時に出てくる特殊なmobとかなんだろう、でも、攻撃は通るから倒せない訳では無いんだろうけど……げ、壁がもう……!
「《アイスニードル》!《アイスウォール》!」
「ギュィァア!?」
「はぁっ、はあっ……む、ムカデー!?あ、え、えと、《ヒール》!」
な、何?え、誰かきt
「いったぁああああ!!」
痛い痛い痛い!なんか尋常じゃなく痛い!
「ブレア!コカゲはアンデットだ!ダメージ受けるから回復魔法をかけるな!」
「うぇぇ!ごごご、ごめんなさい!ごめんなさい!」
こ、これがヒールによるダメージ……《痛覚鈍化》持っててこの痛みとか……うわHP半分以上減ってる……うぅ、痛いよぅ……って
「ねね先輩!」
「ねねねね!」
「さすがに疲れたぞ走ってくるの!」
「うわーん、ねねー!ありがとー!」
「ねねさん!ききききますよ!おっきなムカデ来ますよぉ!?」
「コーデリアいけるか!?」
「行けます!《ハードシールド》《ディフェンシブ・シールド》!」
防御力を上げ、さらに防御範囲を広げるコーデリア、完全に受け止める気だ。
「え、えっと、《エンチャント・ディフェンス》《エンチャント・アタック》!」
「いいぞブレア!私は横から突っつく、タゲ忘れるなよ!」
「は、はい!」
「任せてください!」
「私はどうする!?」
「魔法で援護!あと死霊たちで呪いいけないか!?」
「格上すぎて状態異常軒並み効かない!」
「だったら撃ちまくれ!」
「りょーかい!」
やっぱりねねねね!がいると安心感が違うね。あの知らない子も気になるけど、今は目の前のムカデだ!
「こっちです!《タウント》!」
ムカデの注意がコーデリアに向く。
「とりゃっ!」
ね、ねねはなんでムカデの上を駆けて節ごとに剣を突き立てられるんだろう……
「ぜぇ……はぁっ……こ、コカゲ……っち……」
「わ、こひこひ!だ、大丈夫?」
「だいじょうぶ……でも、ちょっと……まって……えふっ……息が……」
「あ、アハハ」
こひこひも来てくれたし、これなら何とかなる!
「こひこひ、土魔法のレベルは?」
「5、だよ……ん、土が弱点なの〜?」
「魔法が最初は効いてたんだけど、途中から物理が若干下がって魔法が効きにくくなってね。だから、物理強めの土でね。」
「なるほど〜。じゃあ、大っきいの行くかな?」
「コーデリアが受け止めた時に一気に撃つよ!」
「行ったぞコーデリア!」
「ピギイイィィィィ!!!!」
「はいっ!」
底上げされた防御とカバー範囲の広がったコーデリアの後ろに退避する。そして
ぎゃいぃぃん!
「ぐぅぉっ、うぐ、ぐぅっ!!」
ぎゃりぎゃりと不快な音が響くが、なんとか抑え込むコーデリア。
「今だ!《ウィンドボム》!」
「《死霊操作・攻》!そして《ストーンボム》!」
「行くわよ〜!《ロック・ボム》!」
「え、あ、《ライトアロー》!」
「ギッギ、ピギュイギギギギ!!?」
よし通った!これでかなり削れたはず!あ、体勢崩してひっくり返った……う、うわ、キモぃ……ワサワサウネウネしてる……
「残りHP3分の1切った!攻めるぞ!」
「行くよ〜!《サンドバレッド》!」
「ええい、MP足りない!ちょっと吸ってくる!」
「はぁ、はぁ、お、お姉ちゃん!ま、またもう!」
「え、えっと、コーデリアさん?《ヒール》です……」
「あ、ありがとうございます!って、そういえば、誰ですか……?」
「ほらそこ!後で紹介するからガンガン攻めろ!」
「「は、はい!」」
「しっかし、コカゲのやつはなんだってあんな……」
ち、近くで見ると改めて思う。きんもい。わっさわっさ足が蠢いてるのやばい……あ、鳥肌立ってきた!早めに吸っておこう……
「《吸収回復》っと、ふぅ、回復完了!からの《ストーンボム》!」
「ギュィィィ……!ギュアァァアアアアア!!!!」
「えっ!?」
「ぬぁあ!?」
「わわわっ〜!」
「「きゃああー!?」」
残りHPが3分の1を切った時の戦闘パターンの変更か!まさかの地面に潜るなんて!
「出てきた時は地面からだったけど、それ以降一回も潜らなかったから潜らないものかと……」
「こひこひその場から離れる!下いるよ!」
「え、わ、きゃあああ!」
「こ、こひ!ああくっそ!」
突き上げられるこひこひ、ああもう、このムカデ強すぎる……って、あれ?
「……い……」
「ピギイイィィィィ!!」
「痛いじゃない……うふふふふ……」
「ピ、ピギィ!?」
触手の下半身を巻き付け、ムカデの顔面にしがみついている。というか……
「あー、暗黒面が出てるな……」
「あ、あの位置だと体当たりも酸攻撃も当たらないですよね……」
「突進なら自分のダメージ無視すれば行けるだろうけど……そこまでしないだろうし、何より……」
ちらっとこひこひを見る。
「うふふふふふふ」
鞭を振りかぶり何度も何度も打ち付けつつ、樹魔法で状態異常を与えている。
「ピ、ピギッ、ピギュア……!」
ほとんどダメージはないはずだが心無しかムカデが怯えているように見える。
「……え、援護、しよっか……」
「ああ、だな……」
「か、回復と補助は任せてください!」
「槍のスキル育てるいい機会ですね。」
--------------------------------
それからだいたい30分、HPが2割程度だったにも関わらずなかなか粘ったムカデにやっぱり序盤の敵じゃないよなと思いつつ、勝利した。最後はこひこひのおかげで作業的に処理できたし。
「うわ、すげえレベル上がった!」
「私もだよ〜!あと鞭のレベルが上がったよ〜!」
「私はやっぱり盾が上がりました。本格的に盾育てるのもいいかもです。」
「……」
「わ、私はレベルが上がりました!一気にこんなに上がっていいんですかね……」
「ブレアの回復や補助はありがたかったよ、サンキューな。」
「い、いえいえ!お役に立てたなら良かったです!」
「……」
「あー、コカゲ……またか?」
「え、あぁ、うん……そうなんだ……」
「ちなみにレベルはどんな感じ?」
「えっと、前から種族の方が10、職業が5上がった。」
「やっぱ上がったなー。んで、固まったのはドロップか?」
「えっと、ドロップはそんなに、かな。」
私はドロップ品の一覧を見せる。
【怪百足の甲殻】×3 【怪百足の節足】×2 【怪百足の大顎】
【魂の粉】【怪蟲の体液】×2
「ん、ああ、まあ普通だな。それじゃあ何やらかしたんだ?」
「……えっと、とりあえずみんな下がってて」
私の言葉にみんな距離をとる。
「攻撃したりしないでね……」
「「「「???」」」」
ぎちち
「ん?」
ぎち、ぎち、かり、かさ、がさがさ
「え……ちょっと……」
死体のはずの巨大ムカデが動き出し、私のそばで佇む。
「……《眷属》【ギガスセンチピート】【状態・アンデット・服従】」
「「「「…………」」」」
「えっと……レベル、46……」
「はぁっ!?」
とりあえずギガスセンチピートのステータスを表示してねねねね!に見せる。
《眷属》【ギガスセンチピート】【状態・アンデット・服従】種族 怪蟲・ムカデ型 LV46
HP (ヒットポイント) 1373 (-74) [1299]
MP (マジックポイント) 218 (-8) [210]
SP (スタミナ) 483 (-35)[448]
STR (筋力) 450 (-50)(+15) [415]
VIT (生命力) 890 (-45)(+6) [851]
SIZ (体格) 33 [33]
DEX (器用さ) 90 (-15)(+6) [81]
AGI (速力) 383 (-23)(+9) [369]
REA (反応速度) 220 (-20) [200]
INT (知力) 38 (-8)[30]
MND (精神力) 180 [180]
CON (集中力) 78 (-20) [58]
SEN (五感)
·視覚 13 (-5)(+6)[14]
·聴覚 30 (-5)[25]
·嗅覚 25 (-5)[20]
·味覚 40 (-15)[25]
·触覚 120 (-10)(+9)[119]
APP (魅力値) -85[-85]
LUC (幸運) 3 [3]
KAR (カルマ値) -166 [-166](MAX500〜-500)
ATK 40
DEF 88
MATK 19 (MP消費5の場合)
MDEF 24
CRI 6%
・種族グッドスキル
《毒》《酸》《土魔法》《捕食者》《多心臓》《上位者》《登攀》《振動感知》《斬撃耐性》
・種族バッドスキル
《害蟲》《害獣》《火属性弱点》《氷属性弱点》《討伐対象》《視覚低下》《打撃ダメージ増加》
・所持スキル
《突進》《噛み付き》《巻き付き》《締め付け》《跳躍》《魔力感知》
・称号
【捕食者】【害蟲】【初心者殺し】
・眷属状態特殊スキル
《屍》《食事不要》《睡眠不要》《劣化軽減》《回復魔法ダメージ化》《光属性弱点》《服従》《意識低下》
「……な、なあ……強すぎじゃね?」
「強い……で、これ……」
「ん?」
そっと自分のステータスを見せる。ある項目をピックアップして。
【称号】
【災害を従えしもの】
称号【害蟲】を持つものを従えたプレイヤーに送られる称号。INT、MNDに+15。APP-15。カルマ値-100。
「あ、あっちゃー……」
「こ、これは泣いていい……泣いていいよ、お姉ちゃん……」
「……は、初めての称号のはずよ〜!だ、だから自信もって〜!ね、ね!」
「え、えっと、よくわからないですけど、称号ゲット、おめでとうございます……?」
なぜ、なぜ、こうなった……?私……倒したのに……
「なんでこうなるのー!!」
《インフォメーション》
初めて称号を手に入れたプレイヤーが現れました。称号システムの解除を行います。
また、称号システムの解除に合わせ、一般公開から1週間後に一定以上の成績を収めたプレイヤーに合わせた称号を配布します。称号配布は抽選公開5名、一般公開5名です。
皆様の今後のglo生活の発展を願っております。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「あれを倒した……へぇ……」
あの人たちパーティかな?ギルドだったら入りたいかも。
「あのマミーの子、オモシロイ」
本当に面白い。後衛なのにつかみに行ったり叩きに行ったり。
「とりあえず、今度、話しかけてみるかしらね」
誤字脱字等あったらご報告お願い致します。
次回は掲示板会か新キャラを紹介する話を予定しています。
これからもよろしくお願いします。