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夏生詩集2

心奥深くに

作者: 夏生

加筆、タイトル変更して再アップしました。

心奥深く

ずっしりとした

ものが

沈んでいる


一瞬一瞬なら

忘れることが

出来る


ふっと息をついたとき

ずっしりとしたものが

小さな泡をたてて

動いたのを

感じると


浮かべた笑顔

あっさり消えて

陽のぬくもり

消えて

音、消えて


自分だけが

ポツンといて


泣くほどのもので

ないから

沈んだものを

追い出すことが

出来ない


小さな泡が

音なく上がってゆく


この重さを

重いと感じなくなるまで

つらいと思わなくなるまで

続く


見えない鍛練

望んだわけではない


重さに違いはあれど

生きていれば誰でも

心奥深くに

沈んだものが

あるのじゃないか


黙って

歯をくいしばって

重さに耐えているのは

大人とは限らない


誰かの重さを

支えてあげたいと

思ってあげることが

より重さとなって

その人を苦しめること

だってある


せめて

自分の中にある

重さに打ち勝って

いけたら


打ち勝って

生きることが

誰かの重さを

支えるちからに

なるかもしれない


心奥深くに

沈んだものが

ほんの少し

ほんの少しだけ

浮かび上がった






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