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1話

2年前に遊んでいたネトゲの友人と昔を懐かしんで話していて、案外充実した日々だったなーと思い、また最近はそういった日常を描くのが増えたなーと思って描いてみることにしました。


文章は拙いですが、楽しんでいただけたら幸いです。

描き溜めがないのでUP速度は遅めです。

(遅筆も考慮してだいぶ遅いと思います)


銃器類の名前や性能は適当です。

現実にある武器の名前や性能なんてほとんど知らないので、近未来の武器として適当に設定することにしています。


私のモチベーション維持の為にも、感想や一言をお願いしますw

また、何処が悪いかを何となくで良いので描いて頂けたら嬉しいです。


---[改訂来歴]---

H24.04.16 : 最後の方、誤「西の戦線に」・正「東の戦線に」

「ニンジンスキーさん、西通り前に着いきましたよ」

「はいは~い。テルちゃんと西側通りに誘導してるらしいから、月ちゃん達は準備しててねー」

「構成はどうです?」

「アサ3、サブ2にショット2!」

「了解~。BANさんは右をお願いしますね。私は左で待ち構えますから」

「了解した」

通りに立っていた内の一人、月と呼ばれた少女(月夜(つくよ)(あきら))はそう言って左側のビルの中に入る。

もう一人、BAN祭りも反対側のビルに入って行った。

月夜は2階にあるほど良く壊れた窓に三脚を立て、軽機関銃を設置する。

軽機関銃-分隊支援火器として携帯できるように小型化簡略化したとはいえ、十分に重たくてゴツイが、慣れた手つきで素早く設置する。

壊れた窓から見える景色は何とも色あせている。

鉄筋コンクリート製のビルが立ち並ぶオフィス街だったのだが、そのビルに会社員の姿はない。

ところどころ壁が崩壊し、天井が崩落しており、全体的に煤けている。

無論、窓ガラスの大半は割れて用をなしていない。

そんなビルが立ち並ぶメインストリートもアスファルトの所々が陥没しており、酷いありさまだ。

両脇には横転したバスや歩道に乗り上げたトラック、玉突き事故を起こしている乗用車などが放置されている。

そんな中、徐々に爆発音が近づいてくる。

「ひゃっほーぅい! 二人とも見えてるぅ? 準備できた??」

「ニンジンスキーさん、絶好調ですね」

「いやー、帰る途中にテルちゃんが行きがけ↑? 駄賃に2キルもしちゃったよ」

メインストリートを壁伝いにこちらに向かってくる人影が見えたきた。

一人は少しダブダブとした都市迷彩を着こんでおり、やぼったい感じがこの煤けた背景に溶け込んでいた。

もう一人は全くの逆で、黒いTシャツに赤のギンガムチェックのミニスカートと白黒のパッチワークのハイソックスであった。

廃墟とも言えるこの場では悪目立ちし過ぎている。

さらに、ピンクのロングストレートの髪に白い兎の耳がピコピコと揺れており、この廃墟でなくても悪目立ちすることだろう。

このアンバランスな二人はバスとトラックを抜け、乗用車や瓦礫を盾に上手く逃げていた。

「そろそろ行きますね」

月夜は仲間であるニンジンスキーとテルミットを追う敵に狙いを定め、軽機関銃のトリガーを引いた。


7.52mmの銃弾が毎秒15発という速度で撃ち出される。

月夜が撃ち出す弾丸は、トラックを盾にしている敵の側面を奇襲した。

体を銃弾に貫かれ、2人の敵が倒れるが、残り5人は素早くバスの方に移動して身を隠した。

しかし、彼らに体勢を立て直す余裕は与えられなかった。

銃撃が放たれたビル、月夜が居たビルの向かいにあるビルから苛烈な弾幕が襲いかかってきたからだ。

罠に引っ掛かったことを悟った5人は素早く後退するが、ショットガンを持った1人とサブマシンガンを持った2人が倒れ伏す。

残りの2人が這う這うの体でビルとビルの間にあった路地に逃げ込んだ。

ショットガン(SG)を持った者が先頭を走り、アサルトライフル(AS)を持った方が後方を警戒しながら後を追う。

角に差し掛かる手前でASの方が手榴弾のピンを抜き、入口付近に投げ込んだ。

一方、SGの方は壁から覗き込み、安全を確認する。

通りには障害物が無く、敵の姿もない。

また、両脇のビルには窓が無く、先ほどのように上から奇襲を受けることもない。

「敵影なし!」

2人はすぐさま走り出した。

のんびりしていると先ほど奇襲をしてきた者達が追い付いてくる。

SGは近距離なら非常に強力な武器であるが、遠距離では心もとない。

ASは中・遠距離で威力を発揮するが、軽機関銃2丁と正面から戦うには一方と相打ち覚悟となる。

こんな障害物のない一本道の路地はさっさと抜け、隠れる場所の多い所で追撃を撒くしかない。

しかし、曲がり角まで後少しと言うところで、それは跳んできた。

野球ボールよりやや小ぶりな球体は曲がり角の先から飛び出し、向いの壁に跳ね返って自分たちの足元まで跳んできた。

2人は反射的に跳び退るが着地する前に、足元の手榴弾が破裂した。

その小さなボールには鉄球、鉄線、高性能火薬及び雷管が詰まっており半径6メートル以内の敵を確実に倒す。


「テルちゃん、ナーイス!」

ニンジンスキーが壁から顔を出して手榴弾によって残敵を倒したことを確認した。

「ぁ、ありが、とぅ」

テルミットが恥しげに、か細い声で応える。

「テルちゃんおめでとう! これで13キルですね」

「こっち側の敵は減って来たし、東の戦線に移るか?」

月夜とBAN祭りが通信を送ってきた。

「そうですね。深追いしても囲まれるだけですね。 っあ! きゃあ!!」

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