短編《地獄に落ちた僕らは生きる意味を知った。―針山地獄編―》

死んだら、痛みは終わると思っていた。
首を吊った瞬間、待っていたのは真っ白な空間――そして閻魔の裁き。
善行よりも重くのしかかった“自ら命を絶った罪”は、僕を地獄へと落とした。

足元に広がるのは、無限の“針の道”。
一歩ごとに肉が裂け、魂まで焼かれる。
逃げ場も、死もない。
ただ、永遠に歩かされ続ける。

これは、地獄の最初の一歩を描く短編。
この先には、さらに苛烈な罰が待っている――。