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あとがきにかえて —変な詩—
あとがきにかえて —変な詩—
命が途絶えた後に流れる永遠を
問うたら
あなたが遠くに行くことで、つながる軌道
もう消えない。
小さなプロペラ機の彼女は、
「一緒に飛びたい」と
言った。
「ああ」と言ってしまった。
小さなプロペラ機の彼女は、常にフル回転で、
ついてきた。
その姿に、ジェット機は恋をした。
彼女の目的の大陸に着いたら、
彼女は次の空へ向かった。
エンジンとブレーキのバランスを
失ったジェット機は軌道を外れ、
ブーイングを受けながらも、
彼女のいる丘に向かった。
けれど、
プロペラ機はいなかった。
つながる自由が、
つながる。
セスナ。