炎の修行 その6
翠「何を言ってるんですか?」
僕は意味を理解できなかった
マキ「そのままの意味だよ。今までは基礎を固める訓練だった。サウナだけ入っててもそりゃ身体から炎なんて起こせない。最後の最後だけど私はこの修行に耐えたよ。火傷跡が腕に残っているけどね」
翠「ぼ、僕なんかに出来るわけないじゃないですか…」今までの不満を全て吐き出すかのように僕はその時初めて弱音を吐いた
マキ「翠くんも人間だね、やっと不満を言ってくれた。そうだね、この修行は、自分を守るための修行だけど、そんな過酷なことなかなかできないよ。今まで言う通りにしてた翠くんはほんとにすごいよ。でもだからこそ、逃げたくなっても苦しくなっても、そこにはもう逃げ道なんて出来ないかもしれないんだよ。逃げてばっかりじゃ、自分の成長を止めてしまうんだ。諦めないで欲しい。必ず、無事に生きようよ。自殺志願者同士だけど、生きてみるのも何気にいいことだよ?」
今まで空っぽだった。僕の心に響くようにそうマキさんは俺に言った。この場限りは利用されててもいい。「生きたい」と本気で願った瞬間かもしれない。耐えて、耐えてその先にある。炎の力を使って、自由になる。この目標に向かって、僕は最後の修行をする決心をした。
翠「始めましょう。最後の修行を…」
マキ「ありがとう。決心してくれて。
この修行のやることはたった一つ。体を燃やすこと。そしてやっていくうちに炎の感覚を身体に染み渡らせる。この修行に集中するために、時間は設けないよ。こればかりは、自分の戦いだからね。
じゃあ始めようか。」




