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風景  作者: ninja818
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靴を履き、なんてことない一日がはじまった。

「いってきます」

玄関で母に声をかける。母はいつものように、おはようとだけ返してくれて、そのまま洗面所へ行ってしまった。

父はもう仕事に出かけたようだ。今日は朝から会議があると言っていたのを思い出した。

玄関を出るとき、ふと、昨日のことが頭に浮かんだ。


あのとき、ぼくに何ができただろう? あの子はどうなったんだろうか? 気になったけれど、ぼくにはそれ以上知るすべはなかったし、何より、そんなことを考えている余裕もなかった。

学校までの道すがら、昨日のことを思い出していた。

あの子の顔を思い出すたび、胸の奥がきゅっと痛む。


「おはよう」

後ろから声をかけられた。振り向くと、同じクラスの子だった。

「おはよー」

そう答えながら、その子の顔を見ていた。

見覚えのある顔だなぁと思ったからだ。

でも、すぐに思い出せない。誰だっけ?

「ねえ、ちょっと話さない?」

「いいけど…………」

断る理由もないので、ついていくことにした。

その子が案内してくれたのは、校舎の裏にある非常階段の下だった。





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