第4話 目が覚めたらJKになってしまいました!ーマルシェsideー
ここはどこ?
狭い部屋なのに物がたくさん置いてあるから余計に狭い
全然知らない場所だわ。誘拐?いや人質を入れるような部屋には見えない。まるで全く別の世界のような…そんな気がするわ
トントンと扉をノックする音が聞こえた
「あいり?まだ寝てるの?そろそろ起きないと学校に遅刻するわよ」
私のことをあいりと呼んでいるようだ。ここは夢の世界か?
敵意は感じられない。平民の可能性が高いな。
「入っていいわよ」
扉を開けて人が入ってきた。40代ぐらいの女性のようだ。見たことのない服を着ている。
「急いで準備しなさいよ。学校に遅れるわよ。」
「私の名前はスチュワード=マルシェ。あいりではない。人違いだ。」
「なに馬鹿なこと言ってんの?あんたは私が産んで育てた高橋あいりです。冗談言ってないで早く学校行きなさい。」
「…」
この者はどうやら高橋あいりの母親らしい。この者から生まれた覚えも育てて貰った覚えもない。
どうやら夢の世界らしい。適当に話を合わせておくか。
「わかったわ。学校はどこにあるの?着替えをちょうだい。」
「…あなた本当に今日は変ね。学校がわからないの?記憶喪失にでもなったのかしら…今日は病院に行きましょう。」
なんだかよくわからないけど、学校ではなく病院に行くことになったみたい。
はぁ早く夢から覚めないかしら…
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