第3話 ここは夢か現実か
目が覚めた
真っ白なベッドに横たわっていた
これは私のベッドじゃない
…学校の保健室かな??
ゆっくり起き上がると
「気がついた?」と声をかけられた
ベッドの横の椅子に座っていたのは先程の王子ではなく
見慣れた本物の拓人だった
夢の中でキスされたから本当はドキドキが収まらなかったかが、絶対に言えないし冷静を装うことにした
頭の後頭部が痛い…ズキズキする…
「いたたた…なにこれ?どうなってんの??ここどこ?」
「…」
何故か何も答えない。沈黙している。
どこか不安気な表情をしている。
「自分の名前わかる?」
私が頭打ったから記憶喪失になったか心配しているのかな?
てゆうか私なんで頭打って保健室で寝てるの??
「高橋あいりだよ」
そう答えると凄く安堵したように
ハァーーーーーと大きな息を拓人は吐いた
「よかった…あいり」
その声は少し涙声のように聞こえた
「ど…どうしたの!?私が頭打って死にかけたの??
てゆうかなんで頭打って保健室にいるかまっったく記憶にないんだけど…」
「やっぱり覚えてないんだね。今日のこと」
今日?なんのこと??
私がキョトンとした顔をしていると
拓人は笑って今日のことを話し始めた
「今日朝あいりの家に迎えに行ったらあいりのお母さんに今日あいりの様子がおかしいから休むって言われたんだけど、俺の顔を見るなり絶対に一緒に学校に行くって聞かなくて制服に着替えることも出来ないからお母さんに着替えさせて貰って…
その後俺の腕をずっーーーーーと組みながら歩いて登校したよ」
「はっ!?え!?!?」
「教室にも腕組みながら入ったからクラスの連中に絡まれてつきあってんのかー?って言われたら
お前恋人同士だって答えたんだよ」
「!?!?!?」
嘘でしょ!?ありえない!!
「え…なに?誰の話…??」
「あいりの話だよ。今日のお前の話だよ」
「それ私じゃないよ!!あきらかにおかしいでしょ!!」
「そうだな」
なんだ?やっぱり冗談話だったのか…
「なんだ…じょうだん」
「マルシェ」
私の話を遮るように言われた
「お前自分のことマルシェだって言ってたよ」