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第七話『鎧袖一触!パリは燃えているか』
「30センチ徹甲弾撃て!」合計48発の巨大な砲弾が放たれる。その全てがラーテ隊を直撃した。「156号車大破」「被害甚大、救援を乞う」ロンメルは落ち着いて言う。「敵の射撃が正確すぎる。何か秘密があるはずだ。」
「ヒューズ1944、着艦を許可する」パットンは笑った。パットンの乗車するM99E1ショートブルの後部はヘリコプター甲板なのだ。ヘリが偵察することで目標の位置は丸わかりなのだ。ラーテ隊とショートブル隊は激しい砲撃戦を展開した。「早く補給を...」
パリ防御の大役を任されたのはハリー・ブラッドレー少将である。「敵はあと3kmまで迫っています。」ブラッドレーは命令を下す。「数ではこちらの方が有利だ。怯むな、迎え打て!」「M99戦車前へ!」彼は日本艦隊の新兵器の存在を知る由もなかった。
エッフェル塔に旭日旗が翻る。パリを攻略した日本陸上艦隊は一路前進を続ける。「欧州の盟友よ、待っていろ」
次回予告:第八話『疾風怒濤!パリ正面の決戦』