第六話『秘密兵器!怒りのラーテ・ロード』
「罠にかかったな!」パリ前面の決戦に於いて敗北した米英連合軍だったが、この戦いの影響でパリ自身の防御が手薄になってしまったのだ。「我々はオトリなのだよ。」パットンは嘲笑った。
「緊急報告です!パリが陥落しました!」しかしロンメルは動揺しなかった。「日本艦隊は来る。必ずだ。」補給路を断たれた同盟軍は必至の防御戦を展開した。M4戦車の砲弾をライガー戦車の重装甲は難なく弾く。ライガー戦車1両を撃破するには連合軍のM4シャーマン戦車が5両必要だ。しかし燃料がなくなってしまえば鉄屑同然なのだ。「ガソリンは血と同じだ。一滴たりとも無駄にするな!」
「連合軍を殲滅する。クラスター弾発射!」ラーテ隊が一斉に火を噴く。M4戦車やM5戦車は消滅したが動いているものもいる。「何だあれは!」戦車一個小隊の密集隊形だと思われた敵影の正体は砲塔を4つも持った超重戦車だったのだ。M99ショートブル、陸上戦艦である。主砲は30センチ砲副砲は120ミリである。
パットンは雄叫びをあげる。「ショートブル隊、30センチ徹甲弾一斉射!」
次回予告:第七話『鎧袖一触!パリは燃えているか』