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栄光の陸上艦隊  作者: 石間なると
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第五話『史上最大!狼の群れは暴風に哭く』

「発煙弾打て!」グラツィアーニ元帥が号令する。その刹那、米英連合軍の陣地の周囲は煙に包まれた。「この天気だから霧かな?」状況を把握していない連合軍兵士達の眼前にイタリア軍快速戦車が飛び込んでくる。正確な行進射を続けるその戦車の名はM16/44サハリアノII。カイロ陥落そしてスエズ運河占領で幕を閉じた北アフリカ戦役の最中に開発された新型高速戦車である。路上走行時速65キロ、不整地でも60キロの快速を誇る。その反面、装甲が比較的薄いことが弱みでもある。「ナポリ中隊、速度を落とすな!楔を打ち込め!」中隊長が言う。装甲の薄さは機動力で補うのだ。


「敵は分断されつつある。我々も遅れをとるな。黒騎士中隊、前へ!」ヘスラー大尉の手が二回、天を衝く。ドイツ軍期待の新鋭五号戦車ライガーが前進する。最大装甲厚100ミリ、主砲は88ミリ砲の重機動戦車だ。


ラーテ隊の主砲の仰角が上がる姿は壮観である。「敵米英主力にとどめを刺す。殲滅。」独伊同盟軍の至宝、ラーテが一斉に咆哮する。連合軍の中央部隊が完全に消滅することで、米英は完全に分断された。


連合軍司令パットン将軍はほくそ笑んだ。「敵は罠にかかった。ロンメルなど恐るるに足らず!」


次回予告:第六話『秘密兵器!怒りのラーテ・ロード』

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