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1番

作者: りば→す



 何かの1番になるのは難しい。

 どれだけ得意で、どれだけ好きで、どれだけ頑張ったとしても、上には上がいる。

 階段を上って上って、それでも上を見上げれば誰かの姿があるんだ。


 それでもいつか空を見る事がある。

 自分だけしか知らないその眺めは、きっと忘れられない。


 誰にでも一つ負けられないものがある。

 難しくとも、いつかは何かの1番になれるんだ。



 ただ、誰かの1番になるのはとても難しい。

 どれだけ愛しても、どれだけ尽くしても、どれだけ望んだとしても、君の中には存在できない。

 好きだって、愛してるって、そう強く叫び続ければいいって問題じゃないんだ。

 変えられないものがある。

 受け入れられないことがある。

 どうしようもないことが目の前に現れて、幾度となく僕を突き飛ばす。

 いくら君を見つめたって、君の目に映らなければ意味がない。

 息が出来ないほどの想いを持ったって、君に伝わらなければ無いのと同じ。


 それが分かっているのに、どうしてまだ僕は階段を上ろうとするのだろう。

 どうやって君は、僕の1番になったんだ?


 あぁ、今回もまた……僕は君の1番になれずに消えてゆく。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 努力しても、どうにもならない想い……。 分かります。 表現力に長けてる りば→すさんが羨ましい\(^o^)/
2013/05/28 20:34 退会済み
管理
[一言] こんにちは詩音です。 とても気持ち分かります! 特に最後の2文!! 素晴らしい作品ありがとうございます(*´・ω・`*)
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