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外の世界へ(2)

また貼り付けましたー。


「ついに・・・来ましたねえ、クロさん。」



「そうだね。アカ。」



「ついに、この時がッ!」

「ていうかさ、アカ。」




「なんでこんなとこなの?」


はい。ここは、使用人室のタンスの中です。

何故タンスの中かというと・・・





-あの夜の会話。

『あのね。何かの中に入ってたら、うちらって軽いからバレないじゃん?』(w

『うん。』

『だから・・・今度とかなんか・・・箱とかを運び出す日とかって、ない?』

『ちょっとまって。』

そして、クロは目をつぶって何かを考え始めた。

『あ。』

『あった?』

『しようにんしつのおおそうじ。さらいしゅう。』

『あ!そういえばあったね。』

『しようにんしつのものをいったんぜんぶそとにだすから。』

『あ、そうだね。でも、私たちが二人は入れるサイズの家具ってあったっけ?』

『ドリカのクローゼット。』

『あぁ・・・』

『ちいさいころ、ふたりではいってあそんでた。』

『よし!今になっては入れるか分からないけど、そこでけってー!』

『じゃあ、さらいしゅうまでにじゅんびを。』

『よっし!そうと決まったら早速明日から準備だー!』

『んじゃ、あしたにそなえて。おやすみ。』

『おやすみ~!』





「・・・と、いうことで、このドリカのクローゼットの中って言う案は、

 クロの提案なんだよっ!」

「だれにはなしかけてんの?」

「ともかーく!このまま静かにしてること!」

「はいはい。」

こうして、なんか重いなこのクローゼットとか思われながらアカとクロの入ったクローゼットは

運ばれて行った。





「せめぇな。」(クランの真似。

「こら。」





「ねみぃな。」(クランn(ry

「こら。」





「腹減ったな~。」

「はげしくどーい。」





-午後4時。

「・・・・。」

「・・・・。」

「・・・・。」

「・・・・。」

「・・・・もう、いいかな。」

「・・・・もう、いいんじゃない。」

「・・・・腹減ったし?」

「うん。」(即答。

「・・・・そろそろ出るか。」

「・・・・わかった。」


ぱかっ


「ふぅ~狭かったー。」

「はぁ~おなかすいた。」

「さてと。んで、クロ?」

「なに?アカ。」

「ここ何処か分かる?」

「クローバーのまちのかじゅえんのちかく。」

「ええっ!まぢかー歩く手間はぶけたわー」

「で?いくの?」

「もっちろんさー!」

二人は、果樹園に向けて歩き出した。

・・・パン食べながら。(




クローバーの街は、少しだけ寂れたように見えた。

「前来たときは、もっと綺麗だったのにな・・・」

「そうかな。でも・・・なんだか、たしかにさびしくみえる。」

「うん。・・・寂しく見える。」

「うん・・・。」

「・・・ねえ、クロ。」

「なに?」

「・・・」


   「そっちのパンの方がでかく見える!」


-クランの果樹園

・・・・カーン。(呼び鈴

「「・・・・・」」

・・・・カーン。

「・・・いないのかな。」

「さあ。」

「さあ。でなくてさぁ~」

「はい、どちら様でしょうか?」

「うわああああ!!」

「うおっ」

「きゃっ・・・」

不意に使用人が出てきたので、アカは飛び上がった。

クロは、びくともしなかった。

「ええと・・・」

「ああああ!!これは、姫様t・・・」

「スットーップ!!」

アカが、慌てて使用人の口をおさえる。

「しーーーーっ!」

「・・・ひ、姫様たち、何故此処へ?」

「それは、あとで!」

「・・・とにかく、お入り下さい。」

と、屋敷の中にはいったとき。

「あ・・・」

「あ。」

「あ。」

「あ。」

クランと、バッタリ。





      「えええええええええぇぇぇぇぇぇえええぇぇぇ!!!!!!!」


-応接間にて。

「なんでクロとアカがいるんだよぉぉおおおおぉぉぉぉおおおぉぉぉ!!!!」

「く、クラン様、落ち着いてください!」

「クランおおごえだしすぎ。おじいちゃんになったらこえでなくなるよ?」

冷静にいつものように返すクロ。

「お前ら、どうやって来た!いつかみたいに、『だって、私たちお姫さまだもーん』とか言ったら

 ぶっ飛ばすからな!」

「じりきできた。」

「クロの言うとおり。」


~しばらくお待ち下さい。~説明しております。


「で、なんでお前ら、ここに来たんだよ。」

「いやあ・・だって~この前の果樹園の火事の犯人を見つけたくて・・・」

「それは、お前らが解決できる問題じゃないだろ?」

「でも、ちからになりたくて。」

珍しく、クロが会話に口を挟んできた。

「ほら、ええと・・・”仲間は多い方がいい”んでしょ?」

「・・・クロ。」

「あ、あの~」

使用人も、口を挟んできた。

「私も、何かお力になれることはないでしょうか・・・?」

「レイカ・・・」

「ほら~!皆力になりたいって思ってるんだよ!」

「・・・有難う。みんな。」

クランが少しだけ目を潤ませる。

「じゃあ、まず!」


                  「現場検証ー!!」


-クランとこの果樹園。~チャラリーン←

「ふむ。」

「・・・何がわかんの?これみて。」

クロは、最初に火がついたという木を眺めていた。

「・・・うーむ。」

「なにか、分かった?」

「まっっっっったくわからん。」

がくっ。

「ん?」

「・・・え?何か発見した?」

「これは・・・」

その木の近くには、”マッチ”という火を点ける道具が落ちていた。

おお。何か手がかりになりそうな物だ。(え。

「これって。この前人間界から”魔女ルベッタ”がなんちゃらとか言ってた魔道師とか、

 アルワンとかの調査団が持ち帰ったやつだよな・・・?」

「ま、まさか・・・アルワンが・・・?」

「いやいやいや。それはないでしょ。アルワンは、此処に来たことないって言ってたし。」

「え・・・?でも、おやしきには・・・」

「ううん。お屋敷しか来たことないって。」

「え?じゃあ、アルワンうそついt((」

「だーかーらっ!!」


    「あんたは何でアルワンを犯人にしたがるのよぉおおお!!」


-ラッカー家の屋敷。

「うーん。結局手がかりはなしかー。」

「いや、てががりといえば、このマッチってやつだけだ。」

「うん・・・。」

アカは、クロの手の中のマッチを見つめた。

「・・・・ん?手の中?」

うん。手の中。クロが持ってきてますよ?

「あ、そっかー。・・・ってえええええええええええぇ!!!??」

「ん?なにかもんだいでも?」

「おいおいおいおいおいおいおいおいおい!問題大アリだよ!!!!問題がありすぎるよ!!

 何でいつの間にか持って来てんの!!!??」

「・・・いや、なんとなk・・・(((」

「なんとなくで持ってくんなああああぁぁぁぁあああぁぁああ!!!」

絶叫するアカなどには目もくれず、クロは考え込んだ。

思考回路は順調に廻る。


『あと一ヵ月後に女王様の御生誕パーティーがあるというのに・・・』


「せいたん・・・パーティ・・・」

「え?ど、どしたの?クロ。」


『スペードの村にある農家から買えばどうだ?』


「スペードののうか・・・。」

「クロは何か分かったんじゃね?」

「えっちょっ!!何が分かったの!?」


『その農家の野菜を食べた国民が、食中毒になったと聞いた!』


「しょくちゅうどく・・・?」

「え、なに食中毒って。」

「あーなんかねー。スペードの村のとこの農家の果物とか、野菜とか

 食べた人が食中毒になったってナノが言ってたから、それだと思う。

 ・・・あれ?そういえば食中毒って死んじゃうこともあるってナノが・・・」


『食中毒で死んじゃうこともある』


「わかった。はんにんが。だいたいだけど・・・。」

「えっ嘘!!」

「はんにんは・・・」


-スペードの村。~ジャース家の農家。

「ここだ。」

「ここって・・・?」

「ああ、俺たちラッカー家のライバルって名乗っているジャース家の農家だ。

 ライバルとか、勝手に言われてるだけだけどなw」

「ふうん・・・。」


コンコン・・・

「あれ?誰も来ないな・・・。」

「いないのかな・・・。」

「いるだろ。」

「居ますかね・・・。」

コンコン・・・

「-はい!どちら様でしょうか?」

使用人らしき人の声聞こえてくる。

「・・・レイカ、お願い。」

「はい。・・・あの、ラッカー家の使用人レイカでございます。

 今日は、ラッカー家9代目のご令息が直々にいらっしゃいまして、こちらの当主と話を

 されたいと・・・」

「・・・すみません、本日当主はこちらには・・・」

「きょうレニシア=ジャースさまはいるんですね?」

クロがいきなり喋った。クロだってことがばれませんように!!

「・・・ええ。只今、ご令息のレニシア様は、食事中でして・・・」

良く考えてみたらもうディナーを食べている時間だ。

空もだいぶ暗い。ああ、ナノに怒られるなあ。((

「しょくじがおわったらあわせてください。」

「え?しかし・・・」

ラッカー家の名だけでは駄目か。

ならば・・・。

「・・・クロ、いいよね。」

「うん。いいと思う。」

「レイカさん、お願いします。」

「はっはい・・・。」

レイカは、大きく息を吸い込んでこう言った。


「クラン様だけでなく、不思議の国第十七代目女王候補、現女王様のご令嬢である

                 クロ様、アカ様も直々にお忍びでいらっしゃっております。」


先ほどとは明らかに違う、緊張感のある、凛とした声だった。

「・・・ッ!?姫様!?お忍びで!?・・・少々お待ちくださいませ。」

先ほどとは明らかに変わったレイカのこえと、ご令嬢という言葉に動揺したのか、

バタバタといったような足音が聞こえた。

「これで入れるかな・・・」

「たぶん・・・」

「レイカ、なかなか迫力あったぞ!」

「あ、有難うございます・・・!」

先程の迫力とはうってかわってレイカはおどおどしながら答えた。

「レイカさん、凄いね~。さっきと全然違った!!」

「お、お褒め頂き、光栄でございますですわ・・・」

緊張しているのか、何か敬語がおかしい。

可笑しい。

「いやあ、さすがだな!!レイカ!俺が見たお前の才能はやっぱり本物だった!」

「ひ、ひぃいい・・・お褒め頂ぎ、ヴォううえ・・・」

あ、噛んだ・・・。

なんか違う。((


「あの~。」

中から、先程の使用人らしき人の声が聞こえてきた。



まだ続きます。

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