2/5
姫の誕生
前話と同様、誤字脱字あるかもしれません。
ゴー・・・ン
ゴー・・・ン
ゴー・・・ン
「女王さま!おめでとうございます!!」
「女の子ですよ!」
「まあ・・・なら良かったわ・・・」
「ですが・・・」
「え?」
使用人の手には、赤子が抱えられていた。
「泣かないのです。」
「・・・? どういうこと?」
「普通、赤子は生まれた瞬間、泣くのです。
それは、呼吸をするためなのです。」
「なのに、この子は泣きません。」
「死んでいるってこと?」
「いいえ。そうではないのです。」
「この子は・・・」
赤子の瞳は赤黒く、淀んでいた。
「イレギュラー。・・・普通ではありません」
「ということは・・・」
「ええ。お察しの通り。」
「あの者に頼むしかございません。」
翌週。
不思議の国全土に渡った知らせは。
”双子の姫が生まれた。”
その一言だけだった。
なんか・・・おかしいところがある。