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君の本音テロップを書き換えたい。〜本音わかるのになぜかすれ違う〜  作者: かのきみなと


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episode_5−2 西田さんたちの関係の秘密

「もう私に余計なおせっかいかけないでほしいの。あなたはただ隣にいてくれるだけでいいから。」



金曜の帰り、私はそういって急いでに急行電車に乗り込んだ。


「ちょ、ちょっと」


佐藤くんは私を急いで追いかけてきたが、電車は彼を乗せることなくドアが閉まった。


私は少しホットした。これで一人になれる、やっと怖さから解放される、と。でも、依然不安であることには変わりなかった。



もしかして、佐藤くんって、里奈ちゃんたちと裏でつながっているのかな___と。


土曜日、私はやっぱり佐藤くんや里奈ちゃんたちが怖くなってしまい学校を休んでしまった。



やっぱり、佐藤くんって里奈ちゃんたちとつながっているのかな⋯


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


私はもともと、里奈ちゃんたちと六人で行動していた。


里奈ちゃんは、井上響(いのうえひびき)くんが好きだった。そして一ヶ月前に告白したが、振られてしまった。井上くんが里奈ちゃんを振った理由は、『井上くんは私のことがすきだったから』だったらしい。


それ以来、私は里奈ちゃんたちから急に冷たく接されるようになった。


六人でいるときも、私だけ無視されたり、雑用を押し付けられたりするようになった。

この時からすごく他の五人のことが怖かったが、他の女子は同じ部活の子とだけ仲良くしていたり、彼氏とずっと一緒にいたりだったので、里奈ちゃんたちと一緒にいるしかなかった。


そんな感じで、ぎこちない仲でなんとか一ヶ月やってきたけど三日前、事件が起こった。


掃除の時間、私たち六人は同じ掃除班で掃除していた。例のごとく、私はほとんどのの仕事を押し付けられていた。



この日、掃除の後すぐに委員会の仕事があった。なので他の人の分の掃除まで焦りながらやった。

掃除が終わった後、私は急いでバッグを教室後ろのロッカーの上に置き、筆記用具とパソコンだけ持って教室を出ていこうとした。


その時だった。


私が走って教室から出ようとした時、手に何かが当たった。でも他の人のバッグかなと思い、特に気にせず教室を出ていった。


委員会が終わって教室に帰ると、里奈ちゃんたち五人が顔をしかめて待っていた。

「はあ、遅いじゃない」 美樹ちゃんが冷やかな声で言った。


「え、ちょ、ちょっと、ど、どうしたの⋯?」

私は震えた声で返した。


「どうしたのってそんなとぼけたこと言ってんじゃないわよ」


「あんたのせいで私たちがどんな目に遭ったとおもってんのよ」


この時、私には何のことだかわからなかった。だからすごく怖かった。

「え、す、すみません。なんのことですか?」

本当になんで怒っているのかわからなかったので、私は縮こまりながら五人に尋ねた。

しかし、美樹ちゃんはそれに対し怒鳴った。


「花瓶よ!花瓶。あんた割ったまま出ていったでしょ。そのせいであたしたちが先生に犯人扱いされて、一時間も怒られたのよ!」


私は思い出した。そして冷や汗が止まらなくなった。

委員会に急いで行こうとした時、何かが手に当たったことを。もしかしたらそれは花瓶だったのかもしれない。私は大変なことをしてしまったらしい。


「え、そんな、そうだったの⋯ごめんね。いまから私が壊しちゃったって先生に言いに行くわ。」

私はこの時、五人に対して申し訳なさが湧き上がってきた。


「いや、そんなことはしなくていいの。そのかわり一つだけやってほしいことがあるわ。」


私は5人の予想外の返事に、戸惑いを隠せなかった。


「え、それは⋯なに?」


「明日、二組の佐藤航に告白して、一週間だけ付き合って振りなさい」


「えぇ⋯なんでそんなことをしなくちゃいけないの?それ、おかしくない⋯?」


私は5人の言ってることの意味がわからなかった。なんで花瓶を割ったことがきっかけで知らない男の子に告白しなければならないのか。私が言葉に詰まっていると、今度は里奈ちゃんが言った。


「私たち、あなたのことがすごいなと思ってるの。随分と男子からモテているじゃない。だから参考にしたくて。付き合ったらどんな風に男子に接するのかお手本を見せてほしいの」


⋯私にはわかる、絶対みんなそんな風に私のことを思ってない。適当に私のことを褒めたら私が喜んでお手本を見せるとでも思っているのかしら。


「そんな、、私そこまでモテてないわよ。しかも二組の子なんて、きっと私のこと知らないわよ。だから告白しても振られちゃうよ⋯?」


私がそう言うと、5人の中の誰かが舌打ちをした。それを取り繕うかのように、美樹ちゃんが続けて言った。


「大丈夫よ、香織ちゃんモテモテじゃん。初対面でもきっと落とせるわよ。それと早いうちに私たちのいうことを聞いておいたほうがいいわよ。そうしないと、あなたにもっと無理なお願い押し付けるわよ。」


「わ、わかったわよ。それで一週間の間に何をすればいいのよ。」


「そうねぇ⋯。まず朝と夕方一緒に登下校してもらおうかしら。

あと、日曜日に青葉ケ丘のショッピングセンターにデートしにいってもらおうかしら。そこでは、まず服屋さんに行って、そのあとフードコートに行って、本屋にいって、そのあとブルースプリングカフェに行ってもらおうかしら。ちなみに絶対この順番で回ってよね。そうしないと⋯」


「わ、わかったから!」

美樹ちゃんの言葉に込められた無言の圧力があまりにも怖かったので、私は美樹ちゃんを遮って「やる」と言ってしまった。


「そして来週の木曜の朝、佐藤航を振りなさい。そこまで出来たら、私たちはあなたを心から尊敬するわ。さっきの事は許すし、雑用とかもさせないから 」


美樹ちゃんは言った。もし私が佐藤くんという男子を一週間だけ付き合ったと振れば、私を尊敬すると。しかしこれは絶対本当ではない。何か絶対裏があるはず。でも私はとりあえずひどい目に合わないように、とりあえず佐藤くんに告白せざるを得なかった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


こうして、一昨日の放課後、私は佐藤くんに告白して、そのまま一緒に帰った。昨日も朝から一緒に行って、帰りも途中まで一緒に帰った。


告白した時は、佐藤くんがまずOKしてくれたから、すこし安心していた。


でも、、、昨日の佐藤君の姿を見てたら、実は裏で里奈ちゃんたちとつながっていそうですごく怖くなってしまった。


まず、佐藤くんは変に優しすぎる。あの子たしか彼女さんいた事⋯ないよね?なのになんでしきりに荷物を持ってくれようとしたりするの?これは多分里奈ちゃんたちから指示されてるんだわ。


しかも帰り道がほとんど同じ。そして佐藤くんが私が朝乗る電車を知ってるのが怖い…。わざわざ私と家が近い子に里奈ちゃんが彼氏役をお願いしたんじゃないかしら。 。 。


更に昨日の朝、ブルースプリングカフェの食欲の秋キャンペーンに行こうと誘ってきた。佐藤くんはなんで私がモンブランケーキが好きって知ってるのかしら。多分、これも里奈ちゃんが裏で私の好きな食べ物まで佐藤くんに教えているのでしょうね⋯。


はぁ⋯佐藤くんたちが怖い。多分木曜日に私が佐藤君を振ったら、男子から「佐藤くんを一週間で振ったひどいやつ」ってきっとすごく嫌われるよね…


私、 、 、どこで間違っちゃったのかしら。なんで今こんな虚しい気持ちなんだろう。


私の心は錆びた金属のように、何の感覚も感じられなくなっていた。しかし、涙だけは止まらなかった。


明日はショッピングセンターに行く日__。

佐藤くん、お願いだから、私に余計な詮索をさせないで。隣を歩いてくれるだけでいいから。


そして、もし里奈ちゃんたちと関わってるなら、今すぐ離れて。なるべく君が巻き込まれてほしくないから__。



果たして明日のデートはどうなるか。

次回へ続く。


ご閲覧ありがとうございました!

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