入学式の朝
王立学院の入学式は、毎年4月の第1週月曜日に行われる。
式典は午前9時から。
しかし、新入生は7時には全員が正門に集まることになっていた。
俺は6時に目が覚めた。
マリアが制服を整えて待っていた。
「ルーク様、本日は、おめでとうございます」
「ありがとう、マリア」
制服は深紺色の上着に白のシャツ、銀のボタンが縦に並ぶ。
裾には学院の紋章が刺繍されている。王冠と剣が交差した紋章だ。
俺にはまだ少し大きかった。
マリアが袖を折り、丁寧に合わせてくれた。
鏡の前に立った。
五歳の子供が、王立学院の制服を着ている。
ー 俺は、ここから始める。
正門に着くと、すでに数名が集まっていた。
エドが門柱の近くに立っていた。
制服が体に合っている。しかし表情は、いつものように静かだった。
「早いな」
俺は言った。
「お前もな」
エドが短く答えた。
やがてヴィクター・フォン・クラーゼンが来た。
制服の着こなしが、明らかに違う。
背筋が伸び、歩き方に癖がない。
幼い頃から仕込まれた所作だ。
ヴィクターが俺を見た。
うなずいた。
俺もうなずいた。
それだけで十分だった。
7時になった。
20名の新入生が揃った。
合格者10名と、国王特権入学者10名。
合格者は、ほぼ平民や下級貴族の子だ。
特権入学者は上位貴族の二男三男、政略的な縁故…
それと…
俺のような王族。
俺は20人の顔を、一人ずつ確認した。
それぞれが何かを抱えて、ここに来ている。
その「何か」が、今日一日で少し見えてくるかもしれない。
ここまで見てくださった方、感謝致します。
実際に小説初心者のおっさんが作ってるので、お見苦しい点はご両社下さい。(ごりょうしゃってこれであってますか?)
いよいよ、王宮学校編は入学式とクラス分け試験になります。
ここからは、描写ごとの投稿になりますので、長々で読みにくかった方には配慮を、長文大好きな方にはご勘弁をお願い致します。




