表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/14

第6話 とある天使の死について

 ソフィアに案内されるまま、長老と謁見を行うという茶の間に行き着いた。もうそこには、一人の人影の姿があった。

「どうぞ、椅子にお掛けください」 

 ソフィアが勧めるまま、二つの椅子に俺達は腰掛けた。目の前には長老と思われる、老人が座っていた

「おお、そなた達か。ソフィアの言っていた断罪者ジャッジメントは。 

 ワシはローグ。この地域の責任者みたいなものじゃ」

「お初にお目にかかります、ローグさん。ワタシは陣堂臥畏じんどうがい クロンと申します。こっちの子は気軽にグズと呼んで上げて下さい」

 クロンが軽く挨拶したのを聞いて、「そうか、そうか」と笑顔で返してきた。てかっ! グズは酷いんじゃないのっ!? グズはっ!!?

「ところで、ローグさん。ワタシ達は、いえワタシは貴方に何点かお聞きしたい事があります」

「おお、別にかまわんが」

「ありがとうございます」

 その後、クロンは慎重な面持ちで、さっきの疑問を呈した。

「まず、始めに。貴方方は、天使なのですか?」

「ああ、そうだとも」

「そうですか。では、こんなお話を耳にしたことはございませんか?『かつて、崇高な神を裏切り、その罰により、双翼を焼き切られ、地下深くの闇に葬られた大天使』のお話を・・・」

「っ!!!!」

 長老は、その言葉を聞くや否や、驚愕の表情を隠せずに居た。いや、隠そうとしているが、逆にそれが目出ってしまっている感じだ。 その中でも、クロンは当然のように会話を進める。

「しかし、この話は事実を180度歪曲されています。正しくは『天使が神を裏切った』のではなく、『神が天使を裏切った』です。違いますか?」

 相変わらず、ローグは顔を伏せ、汗を掻いているのか、何度も額を拭っている。

「当然、そんな事実が天使の間で広がれば、神への忠誠心が削がれるどころか、神と天使による全面戦争が始まる可能性があった。当たり前です。なんせ、大天使にもなれば、他の天使からも信頼、人望も厚いことでしょうから。」

「・・・・それを・・・・・どこで・・・・・」

「さぁ。強いて言うのであれば、『人間の知識は、神のそれに近い部分がある』でしょうか」

「・・・・・・・・・」

「そして、貴方は、いえここに居る貴方方は知っていたはずです。先ほど語った真実を。

 だから、こう思ったんじゃないですか? 『自分達で神への謀反を立てよう』と。しかし、それにはある問題があった。それが―――――」


「どうやって、神を討つか・・・・か」


 そこ言葉を聞いて一番驚いたのが、クロンだった。なんせ、これから言い包めるはずの長老がそう言ったのだから・・・

「ああ、ほとんど君の言うとおりだ。我々は、神に叛こうとした。しかし、太古の昔よりの契約により『天使は神を傷つける事ができない』、だから、君達に我らの望みを託した。

 どうか・・・・どうか、頼む! われらの望み、聞き届けてはくれまいかっ!」

 そう言って、ローグは、頭を深深と下げた。その言葉に声にならない悲痛な叫びを込めて・・・・

いかがでしたか? 感想等、よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ