第6話 とある天使の死について
ソフィアに案内されるまま、長老と謁見を行うという茶の間に行き着いた。もうそこには、一人の人影の姿があった。
「どうぞ、椅子にお掛けください」
ソフィアが勧めるまま、二つの椅子に俺達は腰掛けた。目の前には長老と思われる、老人が座っていた
「おお、そなた達か。ソフィアの言っていた断罪者は。
ワシはローグ。この地域の責任者みたいなものじゃ」
「お初にお目にかかります、ローグさん。ワタシは陣堂臥畏 クロンと申します。こっちの子は気軽にグズと呼んで上げて下さい」
クロンが軽く挨拶したのを聞いて、「そうか、そうか」と笑顔で返してきた。てかっ! グズは酷いんじゃないのっ!? グズはっ!!?
「ところで、ローグさん。ワタシ達は、いえワタシは貴方に何点かお聞きしたい事があります」
「おお、別にかまわんが」
「ありがとうございます」
その後、クロンは慎重な面持ちで、さっきの疑問を呈した。
「まず、始めに。貴方方は、天使なのですか?」
「ああ、そうだとも」
「そうですか。では、こんなお話を耳にしたことはございませんか?『かつて、崇高な神を裏切り、その罰により、双翼を焼き切られ、地下深くの闇に葬られた大天使』のお話を・・・」
「っ!!!!」
長老は、その言葉を聞くや否や、驚愕の表情を隠せずに居た。いや、隠そうとしているが、逆にそれが目出ってしまっている感じだ。 その中でも、クロンは当然のように会話を進める。
「しかし、この話は事実を180度歪曲されています。正しくは『天使が神を裏切った』のではなく、『神が天使を裏切った』です。違いますか?」
相変わらず、ローグは顔を伏せ、汗を掻いているのか、何度も額を拭っている。
「当然、そんな事実が天使の間で広がれば、神への忠誠心が削がれるどころか、神と天使による全面戦争が始まる可能性があった。当たり前です。なんせ、大天使にもなれば、他の天使からも信頼、人望も厚いことでしょうから。」
「・・・・それを・・・・・どこで・・・・・」
「さぁ。強いて言うのであれば、『人間の知識は、神のそれに近い部分がある』でしょうか」
「・・・・・・・・・」
「そして、貴方は、いえここに居る貴方方は知っていたはずです。先ほど語った真実を。
だから、こう思ったんじゃないですか? 『自分達で神への謀反を立てよう』と。しかし、それにはある問題があった。それが―――――」
「どうやって、神を討つか・・・・か」
そこ言葉を聞いて一番驚いたのが、クロンだった。なんせ、これから言い包めるはずの長老がそう言ったのだから・・・
「ああ、ほとんど君の言うとおりだ。我々は、神に叛こうとした。しかし、太古の昔よりの契約により『天使は神を傷つける事ができない』、だから、君達に我らの望みを託した。
どうか・・・・どうか、頼む! われらの望み、聞き届けてはくれまいかっ!」
そう言って、ローグは、頭を深深と下げた。その言葉に声にならない悲痛な叫びを込めて・・・・
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