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第58話 Bone is Born

ちょっと書くパワーが不足気味です……




カンコンカンコンカンコンカンコン




周囲に鳴り響く、けたたましき骨の音。

それに合わせ、魔物、そして動物の骨が地中から姿を現す。

足りない部分は魔力で補い、彼等は一時的に仮初の生命を獲得する。

やっている事は、先日の死術士の魔人と変わらないが、その辺はセンヤの配慮もあってか、人間、魔人の骨は使用しないという事になった。




カテドラルの効果が及ぶのは、デュラハルド家が統べると判断、認識された土地のみである。

故に今、カテドラルはデュラハルド大陸全土に、魔骨兵を呼び起こしているのである。




────────────────────




「あ、新手か!?」




機械兵たちに抵抗する冒険者、傭兵たち。

その背後から迫る魔骨兵に、腹を括りかけた。

しかし驚く冒険者を無視し、魔骨兵たちは機械兵たちへと攻撃を始めた。




「ど……どういう事だ……?」




冒険者たちは訳の分からない現象に、全員が困惑する。

しかしすぐに答えは出たようだ。




「よく分からんが骨に続け!!」




予期せぬ増援に驚いたが、これはチャンスだと味方同士で鼓舞し合い、果敢に機械兵へと再び攻撃を仕掛けた。




────────────────────




ある程度、大陸内に魔骨兵を喚び出したカテドラルは、自身の担当する領地へとやって来た。




「からん、からん」




周囲には機械兵、そして魔骨兵の残骸があり、ここでお互いに相討ちとなったようだ。




ひょいっ




「んぐ、んぐ、んぐ」




道中に落ちている骨を飲み込み、カテドラルはゆっくりと街の中心、広場へと向かっていく。




ゴギ………ベギ………




飲み込まれた骨は不穏な音を立て、カテドラルの体内を移動していく。

街の中心へ向かうにつれ、カテドラルのシルエットが徐々に大きくなっていく。







「全く……なんなんだ?魔物の仕業か分からんが急にスケルトンが現れやがった。ま、滅銀機械兵の相手では無いがな」




突然の魔骨兵の襲来に捕らわれた人々は逃げ出すチャンスだと思ったが、すぐに現れた滅銀機械兵を見て、その思いも引っ込んでしまった。




「……ん?な、なんだあれ…?どっかで見た事が…」




「嘘だろ……いや、あれは領主代理の……」




捕らえた住人達がザワザワと騒ぎ出す。




「黙れ貴様ら!お前たちも滅銀機械兵に蜂の巣にされたいか?」




「あ……あれ……」




住人の1人が指をさすその先に、彼女はいた。




「やほ」




建物の影から、文字通り巨人が現れた。

カテドラルの『皮』は伸縮自在であり、ここに来るまでに落ちていた、全ての骨を飲み込み終わった頃には、身長が5mを越す巨人となっていた。




「ひ、ひぃ……!滅銀機械兵!出番だ!やれ!!」




急に現れた謎の巨人に腰を抜かすアンビシャス兵。

自分では相手になる筈も無いので、すぐに滅銀機械兵をカテドラルの元へ向かわせる。




「カ、カ、カ、カララララ!!!!」




骨を細かく鳴らすような、不気味な笑い声を上げつつカテドラルは、滅銀機械兵を見下ろす。




<攻撃対しょ>




ドーーーーンッッ!!!




「……へ?」




鞭のようにしならせた腕は滅銀機械兵を一瞬でスクラップに変えてしまった。

一瞬でやられた滅銀機械兵に、アンビシャス兵は絶望の表情を浮かべる。

そして、カテドラルの大きな瞳は、そんなアンビシャス兵の身体を丸ごと映していた。




「た、頼む許してく」




ドーーーーンッ!!!




腕の一薙ぎで彼は羽虫のように吹き飛ばされ、建物の壁に直撃し、ピクリとも動かなくなった。




「ぷ、ぷ、ぷ、ぷ、ぷ、ぷ、ぷ、ぷ、ぷ」




「ゆけ」




カテドラルは口から骨を吐き出し、段々と縮んでいく。

そして、吐き出された骨は再び魔骨兵として復活し、街の中の機械兵の残党狩りへと向かった。




カテドラルはゆっくりと住人達の元へと向かった。




「へーき?」




「あ、ありがとうございます……」




元のサイズに収まったカテドラルに、住民たちは驚きながらも感謝の意を伝えた。







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