621. 旅の準備に向けて ~寝床問題解消
「そうすると。やはりこの6人は馬車がいるな。今後の仲間は、現時点で分かっている限りでは、4名増す。馬車、親子でもないと一台4~5人はきついな」
総長は人数と馬車の台数を考えて、腕組みしながら眉を寄せる。『俺とイーアンは一緒で。それは最優先だが』落とした言葉にタンクラッドが反応する。
「おい。俺も一緒だ。お前ら二人が一緒にいて、他四人、一台に押し込もうって魂胆じゃないだろうな」
さっと、剣職人を見る総長。図星なので何も言えない。困ったように柳眉を寄せるフォラヴが『それは、いかがでしょうね』黙る総長に追い討ちをかけた。
「いくら何でも、4人一台は。個人の権利があります。馬車は安くありませんし、いざ、龍のイーアンに移動をお願いするとしたら、台数は少ない方が良いでしょうが・・・そこは」
この話には、ミレイオとオーリンは無関係。観客として見ているだけ。
「そうですね。旅も進めば、女性の仲間が入ると思うんですよ。そんな星の動きがある。それを思うと3台でも少ないかもしれないですよ」
褐色の騎士は、仲間に女性が入ることを考慮するように伝える。全員が『女性の仲間』に意識が向き、その途端にミレイオが、イーアンを片腕に抱き寄せた。取られたドルドレンもビックリ。
「あんたは気にしちゃダメ。大丈夫よ、私がいるから。その女がヤな女だったら、私が守ってあげるわ」
任せなさいっ ミレイオは力強く、驚くイーアンを見て頷いた。『だって。その心配があるから行くんだもの』もう『もろに目的はそれ』とばかりに言い切った。
「大丈夫。時の勇者はゲスばっかみたいだけど(※これは正しい)。私がいるし、ほら、ビルガメスもいるし。あんたは辛くなる必要ないのよ。元気をお出し」
「ミ。ミレイオ。ドルドレンは心配ないです。その、浮気決定みたいな話はちょっと」
机に突っ伏して、震えるドルドレンに心配するイーアン。ミレイオの思い遣りに感謝を述べつつ、そっとドルドレンの背中を撫でて慰めた。親方もじーっとそのやり取りを聞いていたが、『ふむ』と額を掻く。
親方は、ぽかんとしている若い騎士たちとオーリンに、今何の話をしているか、軽く説明してやった。
シャンガマックは困り顔。フォラヴは悲しそうに溜め息をついた。お子たまはよく分かっていないので、『ふーん』で終わる。オーリンも何か考えているらしかった。親方は説明後、少し続ける。
「こういう流れで来たもんだからな。総長の人格が、疑われる場面が多いが」
「いや。総長はそういう感じしないから。俺は大丈夫だと思いますけれど」
「勿論ですよ。総長は隊長の時から、現在と同様、自分に厳しく、他人に優しい性格です。人を傷つけるようなことはしません」
ドルドレンは部下の言葉に涙を滲ませる。『有難う』お礼を言うドルドレンに、オーリンは『他人に優しいってのがちょっとな』と釘を刺した。イーアンは睨み付ける。
「だって。ホントだろ。他人に優しいのは良いけど、それで女が惚れるかもしれないぜ」
目を見開いたイーアンから、龍の気迫は立ち上る。その白い靄に、オーリンは目を丸くして『悪かった、悪かったよ。怒るなよ。ごめんな』慌てて謝って、どうにか落ち着かせた。
他の者も、怒りのイーアンに怯え、怒らせてはいけない項目の一つとして『総長の浮気を疑う』を覚えた。
ふーっ・・・不服な様子で、息を吐き出したイーアンは、一度咳払いする。
「話を戻しますよ。女性の方がいらっしゃるなら、やはり馬車は、少し多い方が良いでしょう。彼女をいつ迎えるか分かりませんが、どなたかと仲を深めるとしても、それまで女性の生活を守らねば。
ですので、私が運ぶ分においては、私が努力するだけですので、台数の懸念に私は不要です。彼女の快適さを考えれば、頑張るのみ。ドルドレン。馬車一台、幾らですの」
「え。馬車の金額か?そうだな。馬もいるから・・・・・50,000ワパンくらいだと思う」
「(タ)結構するなぁ」
「(ミ)そんなもんじゃないの?馬付きでしょ」
「(シャ)仲間は入れ代わりがあるようだが。しかし最初から4台としても。ちょっと厳しいか」
「(フォ)台数には代えられないとはいえ。出費が突然心配です」
「(オ)普段って龍なんじゃないの?」
全員がそこで我に返る。『あ、そうか』皆が弓職人を振り返って、うんうん頷き始めるので、オーリンはイーアンを見て『寝床と荷物だろ?』と確認した。
「俺。馬車って、荷馬車くらいしか使ったことないけど。あれ、別に中を区切れば良いんじゃないの?個室みたいに。それじゃ違うのかよ」
「ああ。そう。そうか。そう・・・俺はてっきり」
オーリンの意見に、ドルドレンも意表を突かれたように理解する。イーアンも『なるほどね』と頷いた。
「そうだな。俺たちの馬車と言えば、中を見たことがある者はいないのか?
あれは小さな家なのだ。区切って使うなど考えていなかった。確かに寝台は奥に添え付けられているが、区切ると言ったって、それくらいだ」
「小さな家。そんな馬車を考えたことはなかったな。まぁ、移動している彼らの様子を見ると、どうなっているのかと思ったことはあったが、そういうことか」
親方も頷きながら、オーリンの意見を取り入れて、2台の馬車から始めたらどうだと提案した。
一台は荷物兼用。もう一台は完全に寝床用として、『御者も交代だからな』龍がいる以上は、馬車も含めて、荷は少ない方が気楽だろう、と言う。
「区切るとして。こうじゃない?こう、二段で作ってさ。どうだろうね」
ミレイオは机に指で、何となくの図を描く(※自分関係ないから)。『女の仲間が入ったら、また場所を変えて』そんなで良くない?と皆に訊くと、ドルドレンは不満丸出しだったが、他は『止むを得ない』と頷いていた。
「だって、町に寄ったら。フォラヴとシャンガマックは、宿に入れるわけでしょ?お金持ってるんだし。馬車で寝るのなんか、宿屋がない地域の通過くらいじゃない。それも嫌なら、テントでも積んで行けば?」
「そう言われると。寝場所は、幾らか自由に選べるような。路銀の調整はあるにしても」
シャンガマックも少し理解し始める。指の動きで絵を描く、ミレイオの指先を見つめたフォラヴも、何となく納得。
「心配し過ぎたような気もしてきます。言われてみますと、馬車の寝泊りは、町から町へ移動する間の話ですね。テントを一つ二つ積んでも良さそうです。それでしたら、まぁ」
お風呂は我慢かもしれないけどさ、ミレイオは言いながら、イーアンを片腕に抱えて『あんたはうちで入れるわよ。一緒に地下へおいで』と微笑んだ。『え、お風呂のために地下』驚くイーアン。
「そうよ。女だから、お風呂入りたいでしょ?地下の家に入れてあげるわ。あんた、人間じゃないから大丈夫だと思う」
人間じゃない効力、こんな形で有効活用とは(※人間じゃない=風呂に入れる)。イーアンがびっくりしていると、ドルドレンが止めた。『ダメだ。俺と一緒でなければ。風呂はどこかで何とかするから』ダメダメ言う。
「まぁ。風呂は後で考えろ。今は馬車だ。俺だって別に、採石は馬車と毛布くらいで、外で寝ることもあれば、それで幾夜も過ごす。雨が降るなら馬車、ってだけだ。個室分けして、馬車を使おう」
「そうか。そうなると、総長のお父さんに会う必要あるんでしょうか。馬車が居住用とした話でしたが、何が違うのかな」
シャンガマックは親方の話を聞いて、馬車の仕様原点を疑問に思う。それを言うと、ドルドレンはすぐに答えた。
「荷馬車よりも広いし、強い。長い使用に耐えるように車輪も作る。普通の荷馬車の頼りなさはないな」
それは中身を替えられるか、とミレイオに訊かれて、ドルドレンは『外箱だけ頼めるか、聞かないと』と首を傾げた。
「外箱ね。それだけだと、もう少し安くなりそうじゃない。内装はどうせ使う形が違うなら、こっちでやれば良いんだし。それくらい、私もタンクラッドも出来るわよ。あんたもでしょ?」
話を振られてオーリンは『問題ないね』と答え、『乾燥させてる木材なら、うちの使っても良いよ』と言ってくれた。
ミレイオはイーアンを見て『あんたは。敷布や、寝台の縫い物出来るわね?革張りの椅子も出来るか』どう?と訊ねる。イーアンも頷いて『それは全く問題ありません』笑顔で答えた。
「ってことよ。内装は、私とタンクラッドとオーリン、イーアンは細かい部分。それで済むわ。
ドルドレン。馬車の外側と、馬を買いなさい。馬車一台に付き、寝台のある部屋を4つでしょ。荷物入れる馬車には、二部屋分の物置を用意するから、それで良いじゃないの」
職人軍団、サマサマだーっ! ドルドレンは感謝して、お願いする。頼もしい~ 武器と防具と道具で止まることなく、何と、家まで出来る~っ
ふと、部下を見れば、自分同様に部下も感激していた。ザッカリアは『手伝いたい』と笑顔がはっちゃけていた。
こんなことで、馬車の交渉は2台と決定。これは改造のため、早めに手に入れることになった。近日中に『難関・変態犯罪者の親父に会いに行く予定』を詰めることで、話は一時終了。
この後。イーアンは、資金を調達したいと呟いて、すぐそれをミレイオに話す。それは何やら耳打ちで、見ていたドルドレンとタンクラッドは眉を寄せていたが、ミレイオは、ふんふん頷いて『ああ、そうねぇ』と同意した様子だった。
「ふーん、じゃあ。どうしようか。早い方が良いよねぇ?」
「はい。何でも早めで終わらせておきたいです」
「明日・・・行こうか。あんたの予定は?」
ちらっとオーリンがイーアンを見て『俺の用事は後かよ』嫌味を言う。イーアンは首を振って、弓職人に答えた。
「空は、近いうちに行きます。お金の心配を少しでも減らしたいのです。いつ旅に出るか分からないのだから」
「俺の用。龍の民の町に行く日。決めてくれよ。明日じゃないなら、明後日だ」
イーアンはそれを了解した。男龍に、龍の皮の話もしないといけないため、空に行く日は何かのセットで済ませようと考える。オーリンに、午前か午後のどちらかを選んでもらうと、オーリンは午後を希望した。
「よし。じゃ、明後日の午後だな。一枚岩で待ち合わせだ」
やっと決定したので、オーリンはふくれっ面が笑顔に変わる。あっさりしたところは、実にあっさり。それは、見ている全員が思った。しつこいところは、鬱陶しくなるくらいにしつこいけれど。
「こんなところか。最初の問題はある程度、話し合えたな。移動手段と、寝床の状態。路銀。
同行者については、今更だが、お浚いだ。オーリンは、国外から魔物材料を発送する手伝いで同行するし、ミレイオは地下の情報に明るいため、同行だ。今後も、こうした事情で同行する者があるかもしれないが、それはその時に」
ドルドレンが話を片付けると、ミレイオはようやく、背負い袋からお皿ちゃんを出した。
「やっとゆっくり見れるかしらね。ほら。これよ」
ニコッと笑ってドルドレンに手渡すと、受け取ったドルドレンの顔が輝く。目を丸くして、顔を近寄せて魅入り、『何てものを作るんだ』と呟いた。横にいるタンクラッドも眉を寄せて覗き込み、『また大層なものを』と苦笑い。
フォラヴもシャンガマックも見たがって、受け取らせてもらい、一緒にザッカリアとオーリンも、お皿ちゃんの美しさを口々に褒め称えた。
「芸術品。これは道具では惜しい。こんなに美しい作品を作る人が、私の近くにいるとは」
妖精の騎士は、感動に目を潤ませて微笑んだ。ミレイオはお茶をちょっと飲んで、笑顔のドルドレンに『私がこれに乗るの。改めて・・・良いわね?』と笑みを浮かべる。ドルドレンは目を閉じ、微笑みをそのままに頷いた。
「勿論だ。どうぞ、その自由を保つ為に役立ててくれ」
「有難う。これも何かの運命でしょう。一緒に行くから、力になるわ」
8人はこの後、残った軽食をささっと食べ終えて、席を立つ。話し合いに2時間くらい使ったので、もう戻ろう、となる。人の見えなくなる町の外まで歩き、そこから龍に乗って支部へ戻った。
支部へ戻った8人は、一旦工房へ集まる。次の召集は、新しい展開後⇒馬車の確保以降と決めて『はい。解散』ドルドレンは手を上げてお開きを告げる。
ドルドレンは4時過ぎなので、一応執務室へ行く。『絞られてくるのだ』悲しそうに愛妻を抱き締め、執務の騎士に言い訳を考えながら、出て行った。
騎士たちも、マスクを持って『また』と挨拶を残して業務へ戻る。オーリンも用がなくなったので『じゃあ、明後日の昼ね』と念を押して戻った。
親方とミレイオが残り、二人は顔を見合わせる。『何でお前が残ってるんだ』『私の台詞よ。あんた、何の用よ』そそくさ、イーアンは二人の間に入って説明。
「親方は採寸があります。ミレイオは、お皿ちゃんのベルトの型紙を頂きたいのです」
「お前な。ここに来てから、すぐ言おうと思ったけど。何でミレイオに、この毛皮の上着、渡したんだ」
「やだ、やきもち?あんた、龍の皮の上着あるじゃないのよ」
「そうじゃない。お前の着ている赤い毛皮の上着は、俺が注文しても、作ってもらえなかったんだ。それをあっさり、お前が着てるだろう。イーアン、この理由を言え」
「これはイーアンが貸してくれたのよ。私が寒いと可哀相って。一々バカじゃないの」
「バカとは何だ。上着くらい、ごっそり持ってるだろう。お前は上着の下が裸のくせに、何を寒がって」
待って待って・・・イーアンは親方を押して、ミレイオに食ってかかるのを止める。
「ミレイオは、今日ここへ来た時。初めて、空を一人で飛びましたもので、気温の低さに驚かれていました。
体が冷えてしまいましたので、毛皮なら早く暖まると思い、これを渡しましたら、着用可能な寸法だったのです。革の上着よりも、魔物の毛皮の上着の方が暖かです。それでこれを、お帰りの際にも、着て戻られるようにお願いしました」
「うぬ。経緯が責め難い。お前らしいと言えばそうだな。ちっ」
舌打ちするタンクラッドに、ミレイオは冷たい視線を向けて『煩い男って嫌われるわよ』と棘のある言葉を投げた。きーきー、怒るタンクラッドを無視して、ミレイオはお皿ちゃんを作業机に置く。
「はい、じゃ。これね。型紙取りなさい」
言われて、イーアンはすぐに大きな紙を広げ、上にベルトを置いて、大まかな輪郭を写し、そこから定規で線を取った。革の厚さと種類は見て分かるので、一応確認してから書き込む。ミレイオに細かい指示をもらい、漉いて調整する重ね部分と、使うリベットの径の条件も印を入れた。
「こんなものかな。後はお皿ちゃんのベルト通しが、ロゼールのと場所が少し違うの。それは調整して」
「分かりました。これ、このバックル。私は持っていないけれど、これの方が着脱が楽ですね」
以前の世界で言えば、コンウェイ・バックル。この形はサルカンなどの押さえが不要なので、出来れば欲しいと話すと、ミレイオ自作のようで『明日分けてあげる』と承知してくれた。
「どけ。次は俺だ」
ぶすっとした剣職人が、椅子に荒っぽく腰掛けて『ほら、測れ』と弟子に命令。イーアンは巻尺とペンを持って、せっせと測る(※待たせると煩い)。そんなイーアンを気の毒そうに見やり、ミレイオは同情する。
「こんな男に気を遣うことないのよ。もっと突き放しておやり」
「ミレイオ。俺を怒らせるな」
「あんたねぇ。そのエラそうで俺サマ態度、何とかしなさいよ。一回反省したって意味ないわよ」
叱られたのを思い出し、親方は目を逸らす。ミレイオはその後も、親方の人格を否定し続けた。聞いているイーアンは急がないと、親方が憔悴しそうだと思い、出来るだけ早く採寸を終わらせた。
ぐったりする親方を見て、ミレイオを振り向き『もう。終わりました』と笑顔を向けた。そして、ミレイオにちょっと意見する。
「タンクラッドの性格は分かっています。彼は、何度同じ注意を受けても、懲りないです。でも純粋なので、想いがどうしても勝るのだと思います。それは理解しているので、私は問題ありません」
イーアンの笑顔の訴えに、ミレイオは何となく止まる。
この子。彼を守ってるつもりだろうけど・・・ちらっと、イーアンの後ろのタンクラッドを見ると、さらに傷ついて、ゲンナリしている(※『懲りない』って言われた)。
う~ん・・・・・ 少し考えて、ミレイオはとりあえず『分かった』と答えておいた。イーアンは満面の笑みで、気持ちが通じたことにお礼を言っていた(※『分かってもらえて嬉しい』)。
くたびれたタンクラッドを引っ張り起こして、ミレイオは帰り支度。『帰るわよ』早くしなさいよ、と図体のでかい親方を突いて歩かせる。
「あっ」
廊下に出てすぐ、ミレイオが振り返る。何かを思い出したミレイオの様子に、イーアンとタンクラッドは、何かと思って見つめると、『連絡する、あの珠。私もらいたいって』そうイーアンに言う。
「ああ・・・そうか。忘れてたな」
タンクラッドも意識を戻して、荷袋から箱を出す。それから、黄色なんだか、緑だか青だか、分かりにくい色の珠を出して、『これで良いだろ』とイーアンに渡した。
「色が混ざってて、何色とは言いにくい。これはお前っぽいから」
ミレイオに嫌味を言って、タンクラッドはミレイオにも一つ手渡した。受け取りながら、じろっと睨み上げてミレイオは『ヤナ感じ』とぼやく。その瞬間、目をさっとイーアンに動かした。
「イーアン、今」
くるくる髪の女はニコッと笑う。二人が珠を手にしたまま、目を見て確認し合うのを親方は眺める。交信中と理解し、二人が試しの交信を終えるのを見守った。それから箱を袋にしまい、『次に召集された時に、残りを分けよう』と伝えた。
「じゃ、明日ね。イーアン。夕食作るくらい・・・6時前に連絡するわ」
「分かりました。その時間に応答に出るように気をつけます」
二人が何の約束をしたのか、気になる親方。帰り道にでも聞こうと決めて、イーアンに挨拶を済ませ、パンクと一緒に帰って行った。
裏庭で見送るイーアン。親方は龍に乗り、ミレイオはお皿ちゃんに乗り。世界が変わったなぁと(※半年前は誰も飛んでなかった)しみじみ手を振り振り、小さくなる彼らを見つめた。




