620. 旅の準備に向けて ~食事処で路銀相談
スカーメル・ボスカまで、空を飛べば、ほんの数分。オーリンはドルドレンの龍の側へ寄せて『イーアン。これだけ龍がいたら、なれるか』とふっかける。
「オーリン。彼女を困らせるな」
ドルドレンが困ったように言うと、オーリンは『だけど。龍が一緒なんだぜ。7頭もいれば、俺一人よりも全然強力だと思うけど』と下がらない。
イーアンはちょっと考える。ビルガメスも最初、小型の龍を何頭かつければ、私が地上で練習しやすい話をしていたのを思い出す。そういう経験もあった方が良いのかと思えば。
『一瞬で良ければ』とオーリンに伝える。目が輝くオーリン。ドルドレンを見上げて『すぐに戻ります』とイーアンは微笑む。伴侶は心配そう。
「大丈夫なのか」
「長い時間ではないので、きっと大丈夫です」
自分も練習が必要だから、と言うと、伴侶も渋々、許可してくれた。
イーアンとドルドレンのやり取りを聞いていたオーリンは『良いぞ』と龍気を高める。イーアンもすぐに反応した。すると、ガルホブラフを始めとした、後ろに続く全ての龍が首を揺らして、イーアンの龍気に応え始める。乗り手は驚きながらも、前を飛ぶイーアンとオーリンを見た。ミレイオは、先頭を飛んでいたが、空気が変わったので変化の様子を振り返って見つめる。
「ドルドレン。翼で一度飛びますので、この龍を合図と共に下降させて下さい」
「分かった」
イーアンがオーリンを見ると、横を飛ぶオーリンとガルホブラフも心得て頷く。イーアンは背中を丸め、伴侶から逸らして宙に向け、合図する。伴侶の龍が下がった時、翼をまず出して飛び上がった。その6翼の勢いとぽーんと弾けるような空への上がり方に、皆が『おお』と笑みを浮かべる。オーリンはゾクゾクしながら、龍気を高めた。
イーアンが真上に6翼を広げて飛んだすぐ、真っ白い光がその体を中心に、午後の青空に放たれて、人の姿は一瞬で白い巨大な龍に変わった。
「うおっ!!出来たじゃないか、完璧だ、龍だ!!」
オーリンは興奮して、顔つきが変わる。笑顔がはじけ、笑い声が狂ったように空に響く。白いイーアン龍の側へ、ガルホブラフを走らせたオーリンは、ファドゥたちが楽しんだのと同じように、びゅんびゅんガルホブラフを飛ばして、大きな白い龍にまとわりついて喜ぶ。
「凄いぞ!さすがだ!これこそ女龍。地上でそれを叶えるとは。君は何て力強いんだ」
オーリンの大興奮に、イーアンは苦笑い。・・・・・こいつ。絶対にこれを、龍の民の町でやるように、言うだろう・・・いや、もう。そのつもりで話している気がする(※当)。
あまり煽てに乗せられないようにして、気持ちを変える。イーアンは、ちょっと瞬きして、下方を飛ぶ全員を見つめてから、サービスで咆哮を上げてみた(※逆効果とは思わない)。
反応は。皆さん、度肝を抜かれて、小型の龍が散り散りに逃げた。
ぬ・・・・・ イヌァエル・テレンではウケたのに。なぜかしら。
散り散りに、乗り主を背にすっ飛んで逃げた龍たちの、点のような姿(※伴侶の龍もいない)を眺めながら、イーアンは考える。よーく思い起こせば、自分の後について来たあの時の龍たち。『翼がなかった?』んん?もしや、あれは全員、龍の子だったとか。そう言えば、少し大きかった気もする。
それはさておき。そろそろ人間に戻りたいイーアン。伴侶も消え、無論、嗾けたオーリンも側にいなくなり、人に戻った時に受け止めてくれる誰かがほしいイーアンは、戻るに戻れない。とりあえず、龍の状態は負担が大きそうなので、翼だけに戻した。
6翼状態も、側に誰かいないと疲れる。止まっている分には気にならなかったけれど、動かすと、気力を消耗するのを感じた。
イーアンは6枚の翼を動かして、人の目に触れそうにない場所まで飛び、ゆっくり着陸してから翼を畳んだ。『こういうことも。旅に出ればありそうです』これもまた経験、と頷く。
着地してすぐ、お皿ちゃんに乗ったミレイオが来てくれて『大丈夫?』と心配して覗き込んだ。
「ごめんなさい。ミレイオがいて下さって良かった。私が吼えなければ、皆さんも飛ばされずに済んだのですが」
「何言ってるのよ。確かにちょっとビビるけど、あんたが吼えたからって、一々、味方が逃げてたら話しにならないじゃないの。仲間って言ってるヤツらよ?弱虫だらけで、そっちのが驚いたわよ」
やっぱり私は必須ね!眉を寄せるミレイオは、イーアンを抱き寄せてナデナデ。『どう?結構、疲れるんでしょ?』少し気になるようで、ミレイオは顔を見て様子を聞く。保護者ミレイオ。被保護者の体調管理も仕事の内(※マメな性格)。
「後から疲れが出るかも知れませんが、今は大丈夫です。時間が5分もなかったので、きっと体に負担は少ないです」
「そう?大丈夫なら、良いけど。とりあえず、あいつら戻るまで待つのもバカらしいから・・・お目当ての店へ行きましょう。お金は?あるの?」
「持っています。さっき頂いた、タンクラッドの売り上げがあるので」
「そう。私今日、財布持ってないから、ちょっとお願いするわよ。後で返すけど」
大丈夫~ イーアンは気にしないように伝え、ミレイオに抱えてもらい、お皿ちゃんでスカーメル・ボスカへ飛んだ。目と鼻の先だったようで、町の外まで、ものの2分くらいで到着した。
「先に入ってましょ。あんた、あいつらと連絡取れるでしょ」
そうする、とイーアンは答え、二人は食事処へ入る。この前と似たような時間なので、軽食が中心だった。扉をくぐったミレイオにビックリする店主だったが、いろんな人を見ているからか、すぐさま通常の接客に戻って、飲み物と軽食を2皿出してくれた。
後から6名来ることを伝えると『この時間は空いてるから。大きな席に先に着いていいよ』と、店主は窓際の10名席を指差した。
二人は窓際の席へ行き、そこでドルドレンたちを待つことにする。イーアンは腰袋の珠を取り出し、伴侶に連絡。即、応答してくれて、向かっていると答えがあった。なので、先に店に入っていることを伝え、イーアンは珠を腰袋に戻す。
「何だって?」
「向かっているそうです。ここにいると伝えました」
「やれやれ。こんな近場に着く前にこれじゃ、先が思い遣られるわよ。ちょっと説教がいるわね」
そう言いながら、お茶をちょっと飲んだミレイオは、頭に残るザッカリアの言葉を思う。イーアンは妹、ずっと昔に離れた妹。あの子はそうした力のある子なのね、とすんなり受け入れるものの。言われた内容をもっと知ることが出来ないか、気になった。
「ねぇ。ザッカリアのことなんだけど。妹って言ったじゃない」
「はい。彼は、そのような不思議なことを伝える役目のある子です。妹とは知りませんでした」
「私だって知らないわよ。でも、あれって。きっと生まれ変わってそうなった、って意味じゃないの?」
「そうかなと私も思います。とはいえ、現在の私たちが似ていると言われましたので、それもまた新鮮」
ハハハと笑うミレイオは、横に座るイーアンの肩を組んだ。『どの辺が似てるって思ったのかしらね』そう言われて、笑うイーアンも首を傾げる。『何かが、とても似ているのかも』曖昧なその返答以外、思いつかなかった。
そんな話をしていると、窓の外に次々に龍が降りてきて、店主や僅かな客が目を見開いて、店の外に顔を向けた。
『何だ。龍だぞ』『おい、騎士修道会に連絡した方が』『あれ、総長だろ』『あいつら、騎士だ。違うのもいるけど』『龍に乗ってるのか?』店がざわめくので、イーアンとミレイオはひっそりする。
「あんた。この前ヒョルドと来た時・・・こんな感じじゃなかったわよね?」
「いいえ、こうではありません。町に入る前に龍を降りまして、歩いてここへ」
「普通はそうするのよ。ヒョルドでさえ、そうしたのに。龍なんて堂々、連れてくることないんだから」
「そう。そうですね。他の方が驚くと・・・分かっていますものね」
あー、もーっ・・・・・ 舌打ちする、ミレイオの目が据わる。『何で自慢してるのよ』バカな男共ねぇ! 嫌そうに頭を振る、刺青パンク。
そんなパンクの態度を見て、イーアンは、この人には絶対に同行してもらった方が、いろいろと自分たちの為になる気がした(※常識のあるミレイオ必須)。
「ミレイオ。私は先に龍に乗っていましたから、それもあってかも。ミンティンに乗れるのは、私一人でしたし、驚かれると思うのが先立ったので、行動に制限は常にかけました。
でも彼らは、私の後だから、気にしなくなっているかも知れません」
「そういう問題じゃないのよ。あんたのイイところだけど、理解しようとして、結局は相手のためにならない甘やかしも、どうかと思うわよ」
ゴメンナサイ。ちっちゃく謝って俯くイーアン。無視するミレイオは立ち上がり、店にどかどか入ってくるバカな団体(※総長他)に『こっち座れ』と機嫌も悪く呼び寄せた。
「(タ)お、ミレイオ。ミレイオが先に来ていたのか」
「お、じゃないわよ。このオレサマ野郎。ちょっとは遠慮しろ!早く来い」
「(ド)何を怒っているのだ。注文したらすぐに行く」
「いいから、こっち先に来い!聞こえてんだろう、坊主。耳あんのかよ」
何やらもの凄く、機嫌が悪いと知った6人は、怯える店主に促されて(※パンクなオカマが怒ると怖い)注文もせずに、いそいそ呼ばれた席へ動いた。
「座れっ 注文はしてくるから、お前らはここでふんぞり返ってろ」
「(ド)どうしたのだ。なぜ怒っているのだ」
「このバカ共。町中(※ってほど、町でもないけど)に平気なツラ下げて、龍で降りるバカがいるかっ! 驚かせてるくらい、気がつけ!」
非常識な奴らめ!そう吐き捨てたミレイオは、くさくさしながらイーアンを引っ張り、注文を頼みに行った。
着くなり怒られた6人は、黙る。
年長者・剣職人は仏頂面(※この人、自慢したがり)。総長ドルドレンも目が死んでる(※続いて自慢したくなる人)。部下シャンガマックとフォラヴは瞼を閉じて反省中(※ノリはある)。お子たまのみ『あんな怒らないでも良いのに』とぼやいていた(※ギアッチに怒られたことがない)。
「ミレイオは・・・見た目が一番、非常識だけどな」
悔し紛れに呟くオーリンに、他大人5人はクスッと笑った。『聞こえてんぞ』向こうから、鬼のような声が響いたので、オーリンも黙った(※初対面で殺されかけた人)。
イーアンとミレイオと店主が、飲み物と軽食を運んできて、ようやく8人が席に着いた。ミレイオの目が怖くて見れないので、イーアン以外はパンクから目を逸らしていた。ドルドレンは、この先もこれが続くのかと恐ろしく思う(※続く)。
「はい。じゃ、話しするわよ。先に言っとくけど、注意事項ね。私からよ」
全員が目を逸らしながら小さな声で、はーいと返事する。咳払いしたミレイオは、じろーっと男たちの顔を見た。
「まずね。イーアンを龍にしたら、置いて逃げるな。今度やったら、私がそいつを落とす。そんな弱虫は、旅の役になんて立たないからよ。分かったわね。
彼女が疲れて一人で空から落ちるとか、想像しなかったのかと思うと、それもムカつくわ。この子、すぐ疲れて、翼だけで降りたのよ。
で、もう一つ。龍で人の多い場所に降りるな。緊急事態でもないのに。怯えさせたら、魔物と同じことでしょうが。大きな力を預かってるなりの態度で動け。そのくらい、言われなくてもやれ。以上よ」
ドルドレン、とても反省。イーアンが吼えたことで、自分の龍がビックリして、逃げるとは思わなかった。自分もビックリしたけど。
そして、魔物に痛めつけられた民間人に、龍で空から近づくなんてと思うと、自分は総長として恥じるべきと思った(※午前の本部では、自慢してきたばかり)。
「尤もである。俺は奥さんが吼えたからって・・・逃げる龍を止めなければいけなかったのだ」
「でもよ。イーアンが吼えるなんて思わなかったんだ。あれ、大体の龍は逃げると思うよ」
オーリンはちょっと反論する。イーアンは、『この前の空で、咆哮を上げると他の龍が喜んだ』と話した。だからサービスのつもりだったのだが、間違えたと。『今度からしません』それは私がいけませんと謝った。
「ミレイオの仰ることは正しいです。龍で人のある場所へ降り立つのは軽率でした。私も、もっと気にしなければ」
妖精の騎士は恥ずかしそうに、謝る。ミレイオはじーっと視線を注ぎ、『そうね。気にして』そう諭す。
シャンガマックも、ちらっと刺青パンクを見て『俺も良くないと気が付くべきだった。魔物同様と言われて、返す言葉もない』子犬のように真っ黒な瞳を向けると、ミレイオはニコッと笑う(※目が可愛いと、気持ちが緩むミレイオ)。
腕組みして仏頂面のタンクラッド以外からは、大体、反省の言葉を聞けたので、ミレイオは『気をつけるのよ』と言って終えた(※剣職人に素直さを期待してない)。
少しシーンと静まり返って。ドルドレンが息を吸い込む。
「では。相談に入る。装備、移動手段の確保。これらは、先に決めた流れで動く。他は路銀の確保だ。この辺が微妙な部分でもある。
それと、この路銀繋がりでもある、馬車の台数だな。
今の話も恐縮だが参考にすれば、龍がこれだけ集まった上で、イーアンは龍になれるとしても、いざ彼らが離れると非常に危険と分かった(※ここで愛妻に頭を下げる)。
つまり。馬車の台数が増えると、その分、イーアンの危険も増える。荷物やら何やらの調整も、馬車ありきだ。万が一、イーアンに運んでもらう時を考慮して、馬車の台数と中身の荷物も考えておかねば」
「荷物って。そんなに、要らないんじゃないですか?馬車で動くなら、テントなんかも要らないし」
シャンガマックはそう言って、総長を見る。フォラヴもそこは同感で『遠征よりは、少し荷もあるでしょうが』と添えた。
「そこなのだ。遠征と違うため、どう稼ぐかもかかってくる。旅の資金を、自分たちで作る必要が生まれる。大所帯だとその分、資金も必要だろう」
「路銀の心配でしたら、私は給与を殆ど使用しておりませんので。この身に関しましては、恐らく、一年二年の旅には、支障がありませんでしょう」
「一人分は浮く、ってことか」
タンクラッドが妖精の騎士に確認すると、シャンガマックも、自分も同じようなものと答えた。『世界の為に旅するなら、惜しくも何ともない』と、自分の分に心配ないことを伝える。
「俺は無理だ。建築が始まったばかりで、これまでの貯金で家を買ってしまった」
真顔で打ち明ける総長の言葉に、イーアンは笑う。『大丈夫ですよ。私が稼ぎますので』伴侶の腕を撫でて励ます。『すまないね。世話かけて』ドルドレンも寂しそうに頷いた。
それからザッカリアを見たイーアンは、『あなたも心配要らないです。お母さんが食べさせて行きます』大丈夫よ~と微笑む。
頼もしいお母さんに、ザッカリアは素直に頷いて『有難う。俺も手伝う』と絶世の美男子スマイルをくれた。イーアンは、この笑顔のために頑張ろう、と微笑み返した。
「山ん中ならさ。俺が何か仕留めてくるよ。町だよな、金がかかるのは」
オーリンがそう言うと、タンクラッドはミレイオと目を見合わせる。二人はさらに、イーアンとオーリンを見た。他の4名はその視線の動きを見て、何かあるのかと考える。
「俺たちは。道具があれば作り出せる。剣と、弓と、防具、そして様々な道具。この4種類が生み出せるぞ」
偉大な職人軍団保有に気が付いた、騎士たち。ハッとして、尊敬の眼差しを送る(※腕一本で食ってける人々に感謝)!
「でも。炉はどうするのよ。金属じゃ高熱の場所がないと、金になるような良いモノ造れないでしょ」
タンクラッドに目だけ動かして、ミレイオは訊ねる。オーリンとイーアンは、炉が必要ない製作が多いので、ここは黙って聞く部分。
「炉か。町で借りれば良いんじゃないのか?」
「あんたねぇ。雑巾とかじゃないのよ。ちょっと貸して、ってお願いして、どこの誰かも分からない相手に、自分の工房の炉なんか使わせると思う?」
「思わない。俺は嫌だ」
ミレイオの目が据わる。タンクラッドは頷いて『嫌だな』と認めた。イーアンは口を挟むことにして、ミレイオに『町にあるかもしれない、炉場はどうだろう』と提案する。
「炉場。そうか、サンジェイの町もそうね。炉場があれば、まぁ。数日滞在でどうにかなるかしら」
「炉があれば。そうだな。後は石だろ」
「魔物ならどうでしょう。採石は場所を選びますが、魔物なら向こうから来ます」
ミレイオとタンクラッドに、魔物の材料も考慮に入れようとイーアンは言った。『持参は底を尽くでしょうけれど、ハイザンジェルの魔物のように、金属化するものも出てくるかも』それらを使えばと言うと、総長も同意する。
「そうだな。思うに使えるだろう。だとすれば、その国でも『魔物の体を使える道具に変えられる』と教える最初の一歩にもなる。それは大事だ」
こんな話を続け、職人軍団用に、道具・材料を積む馬車が、まず必要であることが決定。
ミレイオは『地下で休むから、路銀は食事代くらいかな』と言う。そうすると、ミレイオは馬車で寝泊りしない。
「俺も別に。どっちでも良いかな。空に帰れば寝れるし。呼んでくれればすぐ来れるから。旅路は同行するけど、寝床の心配は要らないね。食事もまぁ、あればもらうけど。それも空でどうにかなっちゃうし」
オーリンも馬車は、道具・材料以外で使用しないと決定。
『イーアンもだろ?一緒に空へ行けば、寝床と食べ物はある』ケロッとした顔で言う弓職人に、イーアンが何かを答える前にタンクラッドが制した。
「あのな。イーアンは、主人公に継ぐ存在なんだ。そう、ほいほい空に帰られてたまるか。不在で良いわけじゃないんだから、彼女まで連れて行こうとするな」
ああ、そういうこと、とオーリンは頷いた。この軽さに、ミレイオもタンクラッドも、総長もイーアン(※一番迷惑かけられてる人)も頭が痛かった。
お読み頂き有難うございます。




