537. 龍なし北西支部の戦闘
イーアンは眠り続けた。
ビルガメスのベッドに、翌日は他の男龍も来て様子を見た。イーアンは動きもせず、話しかけても反応しないので、精霊に聞こうとなり、ビルガメスが交信した。結論⇒もうすぐ回復。ということで放っておくのみとなる。
夜はビルガメスがずっと一緒に眠るが、眠る前までは男龍たちがイーアンを覗きこんでは、僅かでも瞼が動かないかと見守り続けた。
ルガルバンダに伝えられたファドゥも、男龍が苦手とは言っていられず、ビルガメスの家まで来てイーアンを心配した。
龍の子は男龍に弱い立場で、ビルガメスもファドゥと親しくしないが、イーアンが母に似ていることから、彼がとても慕っていることは知っているので、そっとしておいた。ファドゥはルガルバンダに促されるまで側を離れなかった。
地上では。
翌日。親方は支部に来る。お皿ちゃんを乗りやすくするために、転落防止の鎖を付け(※お皿ちゃん渋々)安定感抜群でやって来た。そして支部に乗り込んできて、総長にイーアンはどうした、話せ(※ほぼ脅し)と詰め寄る。
ミンティンを呼んでも来ないし、珠も応答しない。悩みあぐねて、お皿ちゃんを思い出し、鎖を付けて(※奴隷)ここまで来れたから良いようなものの、と乗り込んだ理由を告げる。
そしてイーアンに何があったかを知り、恐ろしい勢いで、シャンガマック&フォラヴを探し駆けずり回った(※別に彼らが悪いわけではない)。総長は慌てて追いかけ、親方を羽交い絞めにするが、憤怒の親方の力は止められず、ショーリも呼んでもらってどうにか押さえつけた。
親方が落ち着くまでは、ショーリに乗ってもらい(※うつ伏せ親方に馬乗り)総長は自分の苦しい思いも説明しながら(※廊下に体育座りで話す)戻るまでは、何も出来ないことを言って聞かせる。
涙ぐむ総長に、親方も苦しい息をつきながら(※ショーリ体重140kg=ジ・アンダーテイカー並み)頷く。ショーリに退くように伝え、起き上がった親方は大きな溜息をついた。総長は顔を手で拭って話す。
「シャンガマックもフォラヴも、知らなかったのだ。彼らのせいではない。また、イーアン自身も、そこまでとは思っていなかったはずだ。彼女はよほどでなければ、無理をしない。とにかく支部まで、彼らを運ぶことで精一杯だったのだ」
親方は、潤む灰色の瞳を見つめ、その首を抱えて頭を撫でてやった(※取り巻きで倒れる人が出る行為)。『お前が一番辛いんだな。俺も同じくらい辛いが。分かった。お前が待つなら、俺もそうしよう』親方の腕に頭を抱えられて、ドルドレンは力なく頷いた。
親方が廊下で総長と座って、あれこれと話している間に。表が少し騒がしくなり、一人の騎士が、廊下の二人を見つけてすぐ『オーリンが矢を運んできた』と言った。
親方と目を見合わせた総長は、二人揃って広間を抜けて玄関へでる。そこにガルホブラフに跨ったままのオーリンがいた。
オーリンは矢の束を運び、300本あると用を告げた。総長がお礼を言って、矢の束を引き取ろうと近づくと、『あの。イーアンいるか』と一言。聞きにくそうに訊ねられた。
昨日の夜も連絡したが、2日連続で出てくれない、とオーリンが言うと、親方が事情を話した。『だから彼女は今は空だ』お前が行って、会えるかどうかも分からないぞ・・・飛び出して行きそうな顔に、静かに釘を刺す。
信じられない!オーリンは黄色い目を二人に向ける。『龍だと?ミンティンだけで?そんなこと出来るのか?』ムリだぞ、と首を振る弓職人に、総長も悲しそうに頷いて『ムリだったな。体に無理が出たから、意識もなくなった』と答えた。
「行かなきゃ。男龍のところにいるんだろ」
ガルホブラフを浮上させたオーリンの足を、親方が掴む。『よせ、オーリン。行ったとしても、彼らは会わせない気がする』龍の民の立ち位置が分からないとはいっても、男龍の姿を見た親方は、彼らのプライドがとても高い気がした。オーリンも目を伏せて黙る。
「友達ってだけで、会わせるような事態ではないぞ。あっちだって深刻だろう」
総長は重い息を吐き出し、オーリンに、矢を運ぶのを手伝うように言った。話を変えて、矢の代金と領収書のことを伝え、執務室へ行くように伝えた。
広間へ入って、オーリンを執務室に案内してから、タンクラッドに向き直るドルドレン。『いつ。戻るか分からない。だが戻ったら、知らせる。ミンティンもしばらく呼べない』動ける手段は・・・そう言って、親方の小脇に納まる、お皿ちゃんを見つめる。
「それだけだ。後は馬だな」
「お皿ちゃんはまだ。全てを読むことも出来ていない。絵柄と資料の示し合わせだ。俺が少し借りておく」
そうしろ、とドルドレンも了解した。親方はドルドレンの肩を引き寄せて、背中を叩く。『少しの辛抱だ』そう言うと、外へ出て行った。
親方とオーリンが帰り、ドルドレンは仕事に戻る。この日はこれ以上に騒ぎもなく、また、空からも何の音沙汰もなく終わった。
翌日は騒動勃発。
朝一番で魔物が入ってきたので、全員で応戦する。
門番が見つけた、赤いトカゲのような魔物が、裏庭の壊れた壁から入って厩を襲った。馬が負傷する前に騎士が来て、魔物を斬るが。
「数がいるっ こいつだけじゃない、隊長を呼んでくれ」
大声で叫んだ内容に、門番以外の騎士も急いで支部の中へ伝えに行った。そして魔物の数に驚く面々。赤い魔物は、草原からどんどん入ってくる。草原の向こう、森の方から白い光るものが走ってくるのも見えた。
ドルドレンも隊長たちも、部下が応戦している間に装備をして交代する。馬を出して、ドルドレンの隊とクローハル隊が外へ出て、鎧待ちのポドリックや弓部隊は、支部から離れない場所で戦う。ブラスケッドも鎧が心配なので、裏庭をポドリックに任せ、自分の隊と一緒に正門側を受け持った。
「龍か。アオファがいなくなったから、一気に来たのかも・・・だな」
ブラスケッドが赤い魔物を斬りながら、横にいる部下のグドムンド・ヒーラーに言う。ヒーラーも青白い髪をかき上げて剣を振り下ろし『朝っぱらから』と苦笑い。『最近、よく眠れていたのに』魔物の頭を叩き切って、首を振る。
草原に出たクローハルたちは白い魔物を見て、嫌そうな顔をする。横を走るドルドレンに『おい、あれ』斬れるのか?と馬を並べて訊く。
「俺の剣は切れる。お前は、剣を換えたか?」
「換えたが、あれ相当硬いヤツだろう」
「もし撥ね返されたら、横倒しにして板の繋ぎ目に剣を入れろ。ショーリ、いるかっ」
ドルドレンがクローハル隊のショーリを呼ぶ。ショーリがすぐに来て並んだ。『何です』黒い鎧の巨漢が、初めて出くわす白い魔物を見て、総長に用を訊く。
「お前の剣は、イーアンの剣と同じ材質。あれがお前の剣の材料だ。切れるだろうから、跳びかかって来る前に、横へ回って頭を落とせ」
巨漢の黒い馬が離れると、ドルドレンはギアッチとザッカリアを呼ぶ。『ギアッチ。ザッカリアを一人で戦わせろ。彼の剣はあの魔物を切れる。イーアンと同じ剣だ』ギアッチは急いで首を振り、ムリですと答えた。
「ギアッチ。イーアンの工房に行け。ダビを連れて行って、毒を持ってくるんだ。もしくはイオライの石を。ダビ!」
ダビを呼んで、ギアッチと一緒に、工房から毒か石を持つように伝えると、ダビはすぐに頷いてギアッチを連れて行った。『ザッカリアは大丈夫だ』不安そうなギアッチにドルドレンはそう叫ぶと、ザッカリアの馬に寄せた。
「あの魔物は。お前の剣と同じ硬さ。あいつらが材料だからだ。しかしイーアンの鎧も盾も、お前を守る。お前は無事だ。行け、ザッカリア!俺の息子よ」
ザッカリアはぶるっと一回震えて、すぐにぎゅっと唇を噛んで頷いた。『行くよ、総長』そう言って剣を引き抜いた。
「見ただろう、タンクラッドがお前の剣でミレイオと戦ったのを。あれが出来るのだ、恐れるな」
分かった、と大きく答えて、ザッカリアは馬を離す。向かってくる白い魔物の一頭に、突っ込んで行った。ドルドレンも少し離れた場所へ周り、ザッカリアを見守りながらウィアドを駆ける。白い魔物がザッカリアの前で跳躍し、真上に飛んだ。
総長は、ぎょっとしたが、ザッカリアは魔物を恐れずに剣を構えて振り上げた。剣は一瞬で、魔物の足を一本落とし、ザッカリアは駆け抜ける。
ドルドレンは、ホッとしてちょっと笑った。それから前を見ると。『どこにいたんだ、こんなに』唖然とする数の白い魔物が、木々の隙間から、次々に出て来る姿に驚いた。
フォラヴも馬を走らせながら、練習している最中の武器を使うことにする。剣を鞘にしまい、両腕に甲のような覆いを被せた。馬の上に立ち『このまま走って』と囁く。馬はその声に小さく嘶き、直進する。
「こちらは私が。こっちへ来ないで下さい」
聞こえるように大きめの声でフォラヴは仲間に伝え、馬を森に向けて走らせる。そして彼の握った拳の上から、輝く緑色の光が剣のように伸びた。
初めて見るフォラヴのその不思議な光に、仲間の目が一瞬奪われる。だがそれも長く続けられず、襲ってくる魔物に皆、すぐに応じる。
フォラヴは間合いに入った魔物を数える。『6、8・・・11か』11頭。呟いて、両腕を真上に上げ、光の剣を振り下ろす。光の剣はグォッと音を立てて、歪んで突然伸び、妖精の騎士の180度前方範囲全てに滑った。
白い魔物が体も首も落とされ、走りながら足をもつれさせて次々に倒れる。フォラブの顔には心配が浮かぶ。光が伸び過ぎると、とんでもない範囲まで切ってしまう。後ろの木々が心配だった。何本か、手前の木が倒れるのを見て、困ったように首を振った。
「まだ。思うように距離がつかめない」
でも、と気を取り直し、自分が受け持った範囲に馬を返し、次の魔物に向かった。『練習あるのみ』振り上げる緑色の光線はフォラヴの意思を受けて、自在に方向を変えて、空色の瞳が捉えた姿全てを倒した。
斑馬に乗るシャンガマックも同様で、自分の武器を試す機会とばかり、先頭を駆ける。『俺の鎧はイーアンの鎧。俺の剣は龍の顎。俺を押さえる者はいない』鐙の上に立ち、腰を浮かせた状態で、背中の大顎の剣を抜く。
真正面から突っ込むのは白い魔物ではなく、巨体の毛の塊。『お前を。前に何度か倒した時は苦戦した』呟いた褐色の騎士は、自分の姿に気が付いて両足で立つ大きな魔物に突っ込んで行き、その足に向かって目一杯の力で剣を振るう。
分厚い毛を凄まじい勢いで切り払い、大顎の剣はその中の肉を裂く。牙全てに引っかかる肉が、ザザザザと音を立ててザックリ傷が開く。
「怒ったか」
剣がかかる部分がばっくり割れた足を傾かせた魔物が、大きな腕と長い鋭い爪を、シャンガマックに振り下ろした。『マキンナ。俺が飛んだら戻れ』馬に命じて、褐色の騎士は落ちてくる爪を見定め、その上に跳ぶ。馬が走り続けるのを目端に捉えて、爪の上に乗り、そのまま腕を駆け上がる。
「喜べっ お前がこの剣の最初の相手だ」
漆黒の瞳が嬉しそうに細められ、大顎の剣は魔物の首に真横に振られた。毛深さも関係ない大顎の牙が、触れるものを何もかも切り離し、シャンガマックの腕が左から右へ流れると同時に、魔物の首の半分がばくっと開いて、向こう側へぶらんと傾き、体が揺れた。
「マキンナ、来い」
馬を呼んでから、シャンガマックは開いた首にもう一振り、返す手で剣を降ろす。頭が吹っ飛んだのを見てから、体液が噴出すのと一緒に褐色の騎士も飛び降りた。彼の斑馬は主人を見て跳び、その背中に主は降りる。
駆け抜ける、倒れる魔物の足元。『なかなかだな』フフンと笑った褐色の騎士は馬の手綱を取って、次の魔物に笑みを浮かべて走り向かった。
ダビとギアッチも戻ってきて、ギアッチはダビから離れ、馬で全体の様子を見て走った。それから総長の馬に寄せ、自分は支部の方へ手伝いに行くと告げる。
「こっちは雪もあるから。私の持ってきた道具は使いにくい。援護をダビに任せましょう」
「分かった。頼むぞ。ザッカリアは頑張っている」
総長はそう言ってギアッチにニヤッと笑うと、そのまま魔物に向かって跳躍し、なぎ倒した。ギアッチはザッカリアの姿を探したが、彼は奥にいるのかと思い、その無事を信じ、馬を支部へ返した。
ギアッチは、雪を避けた草地の出る場所に、イオライの石を撒く。魔物を飛び越え、避けながら進み、邪魔な魔物はソカで倒す。伸びてきた草はまだ短い。壁の周囲にぐるっと石を落とし、雪の近くにカラナ(←この世界のアルミニウム粉末)を振り撒いて、中へ戻り、ブラスケッドたちに伝える。
「壁を炎で囲みます。その後も、かなり危なっかしいですからね。皆、中に入りましょうね」
「入るぞ、全体、一旦支部へ退却」
ギアッチの説明で、支部を守る騎士たちは引っ込む。『早くしないと魔物が玄関まで来る』コーニスがギアッチの側に来て窓の外を見る。
「ええ。そうです。ではね、ビッカーテに火矢をあの辺りに放ってもらって。何箇所かね。壁の外からね」
弓引きで名手のビッカーテが火矢担当。言われるままに放つ。ちょっとしてから突然炎が噴き上がった。『うわ』ポドリックが目を丸くする。『あれか、イオライの石?』ブラスケッドがギアッチに訊く。
「ええっとね、混合ですね。ダビが、イーアンの道具の場所と、それを使った戦況を教えてくれたので。私もちょっと拝借ですけど。また違う反応から同じような・・・おっと」
目の前で爆発。ボンボンボンボン爆発が連続する。爆発と共に、炎の壁が立ち上がる。イオライ夜戦よりも勢いが強い。
「大丈夫なのか?!」
ポドリックがギアッチに不安そうに言う。ギアッチも金髪を両手で撫で付けて、あら~みたいな顔で見ている。
「いや。大丈夫だと思いますよ。私はほら、直に使うの2度目ですから。よく分かってないんですよね」
え゛ぇぇぇ~~~っっっ!!!
ブラスケッドもポドリックも、コーニスとパドリックも。金髪の先生にビックリする。『まぁ、支部全焼はしないでしょう。どうにか出来ますよ。あのね、水はダメですよ。水かけたら、もっと火が増えるから』黙って鎮火を祈りましょうね、と。先生は笑顔で頷いた。
ブラスケッドは、ギアッチの知識も大したものだと思っていたが。この時ほど、イーアンのこれまでの道具の使用の復活を願ったことはなかった。彼女は塩梅を知っていたと分かる・・・・・ 『いや~派手ですねぇ。熱気も強い』熱気、熱気と。先生は暢気に窓の向こうを見て、首を傾げて笑っていた。
「炎の支部。何があったのだ」
総長は心配で一杯。長剣を振り続け、魔物を倒しつつ、振り向いては、炎に包まれる根城を心配する。ギアッチ。一体、何をした。
草原ではダビが毒矢を使う。毒を連射する方法を見つけたようで(←Byオーリン)大きな魔物は狙いやすいのもあって、ばすばすと矢を放っていた。『アーメルの鏃はよく入るなぁ』食い込みが良いなーと独り言。
毒で動きが鈍くなると、剣を使う騎士たちは安心して近づける。ダビの弓が向いた方向へ、ザッカリアやクローハルたちは馬を走らせて倒していた。
こんな具合で。朝一番から始まって、午後にかかり、2時頃まで魔物退治は続いた。草原の雪の中を駆け巡った馬たちも疲れで、足が遅くなる中。ドルドレンはざっと見渡し『後、何頭だ』と誰にともなく叫ぶ。
「もうじき終わりでしょうか」
フォラヴが近くへ来て、返答。それから振り向いて支部を見つめ、美しい柳眉を寄せた。『総長。あれは』ドルドレンも溜め息をついて振り向く。
「うむ。ギアッチであろうが。一番凄かった火勢の時間から・・・暫く経つから、もうじき戻れると思う。だが如何せん。中が心配だな」
ダビも来て『あれは使い過ぎでしょうね』ぼそっと呟いた。ちらっとダビを見る。無表情で頷くダビ。
「イーアンは自分で採取するし、試してからなんで。あれ、使いこなしてましたけど。ギアッチ、知らなくても大量に使っちゃうんで。適量適宜、分かってなかったかもです」
総長も妖精の騎士も眉を寄せたまま、無表情の男の発言に固まる。お前が止めろよ、と言いたそうな二人に、ダビは気にもせずぽくぽくと馬を支部へ進める。
「ちょっとお腹空きましたよねー」
お昼過ぎたからなと、ダビは言う。『残ってる魔物、もういないと思います。後はシャンガマックに任せましょう。何か楽しいみたいだし』ほら、と指差す方向で、大顎の剣を派手に振り回す褐色の騎士が見えた。
「あれ、放っておけば。多分全部やってくれます。で。支部ですけど、雪付いてない土かければ、火も消えますから。総長、土」
ダビに指示されて、ドルドレンは疲れた体でフォラヴを見てから、とりあえず支部へ戻り、ダビに『そこ。その辺。あ、雪ダメです』指摘を受けながら土を掘り返し、炎の弱い場所へ土をかけて、馬が通れるようにした(※ダビは馬から降りない)。
「いいんじゃないですか。そんなもんで。厩とか熱そうだから気になりますけど」
そんなダビに先頭を行かれ、ドルドレンとフォラヴはその後に続いて支部の敷地に入った。焼け死んだ魔物の臭いが凄まじく立ち込める。
「いや~ 毒持ちだったかな。臭いですね」
他人事のようにケロッとして言い放つダビは、馬を下りて厩へ行き、大丈夫と確認してから総長たちを呼んだ。
そうして他の騎士たちも同じように、総長が土をかけてくれた場所から入って、全員が庭中に転がる魔物の焼死体を跨ぎ、ようやっとの思いで建物の中に入った。シャンガマックも最後に戻ってきて、満足そうに支部へ入った。
お読み頂き有難うございます。
ブックマークして下さった方に感謝します!とても励みになります!!有難うございます!!
※文中に出てくる『ジ・アンダーテイカー』は、プロレスラーです。墓掘り人の意味ではありません。
このお方の話題がどうでも良いと思われるこの場所で、この名前を使うのもアレかと思いましたが、つい。ちなみに今回のシャンガマックは、このお方の決め台詞『Try me, I'll make you famous』を魔物に言いたくなるような、自慢の武器初活躍で満足している心境です。




