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魔物資源活用機構  作者: Ichen
紐解く謎々
411/2947

411. イオライの岩山~夜営3日目

 

 この夜は騎士たちも心なしか、落ち着いていた。昨日のことは、随分前に起こったように感じている者も、少なくなかった。

 魔物と対戦するようになって、2年以上が経ったとは言え、昨日の戦闘は現実離れしていると誰もが思った。


 実感はあるが。それに身の上に起きたとも分かってはいるが。それでも、ほんの半日前のこととして思い出すには、無意識に拒んでいるような、そんな出来事だった。



 夕食はイーアンも手伝い、ロゼールは嬉しそうだった。ロゼールの他、ヘイズやいつもの料理担当で料理好きな騎士たちは集まって、遠征地の限られた材料で楽しく夕食を作る。ベルも側へ来て、肉を焼こうよとイーアンに笑いかけ、一緒に調理。


 焚き火に、別ニンニク(※辛い)を擦り付けた塩漬けの肉を晒し焼く。ジュウジュウと音を立てて、焼いた肉の香りが夜空の下の野営地に漂う。

 油を多くして、芋をたくさん入れ、揚げる様に焼いた鍋の中に、香辛料を多めに炒める。いつもの根菜をそこに加え、水分を少なく煮込む料理。芋や野菜が砕けるまで煮た料理に、焼いた肉とブレズを付けて食べることにした。



 なぜかタンクラッドもお相伴。剣を研いでくれたから、どうぞと騎士に誘われて、イーアンの側で食べることにした。

 ちょっと離れた場所でオーリンが見ていたが、オーリンは、近づくのは本能的に危険な気がして止めた(※ケツ叩いたことバラされてる恐れ有)。



「イーアンは皆と。遠征はこうして食べるのか。ここでも料理を」


「はい。皆さんと一緒です。料理は出来る時だけで、いつも支部も遠征も、料理担当の方がいて下さるから、私はお手伝いくらいです」


 ね、とロゼールたちに微笑む。ロゼールもヘイズも、イケメン職人がちょっと怖くて強張る笑顔で頷く。タンクラッドは、子供たち(←ロゼールなんて見た目子供)を見てニコッと笑った。『お前たちは腕が良いんだな』美味しい、と感想を伝える。


 ここで親方の株が上がる。見た目はイケメン過ぎて怖いけれど。この人は良い人では。総長といがみ合ってる姿は怖くて近づけないのに、話したら良い人。それに笑うと・・・コロッと行きそう(※別世界の扉)。



 部下の『タンクラッドは良い人』囁きを聞きながら、イーアンの左横に、ぴちっと隙間なく寄って食事をするドルドレン。ムカムカするのを我慢して、冷静を保った顔で無言で食べ続ける。


 ザッカリアがおかわりをしに来て、見慣れない大きなタンクラッドを覗き込む。総長(ドルドレン)の時は怖がったのに、平気そう・・・イーアンはザッカリアの反応を見守る。


「おじさん。俺の友達だろ」


「ん?お前は俺の友達か。名前をまだ知らないが」


「俺、ザッカリアだよ。ザッカリア・ハドロウです」


 フルネームをいう時だけ敬語を使う子供に、可笑しくてタンクラッドは笑いかける。大きな手を伸ばし、ザッカリアの頭をちょっと撫でて『俺はタンクラッド・ジョズリンだ。友達なら剣を作ってやる』と言った。


 このやり取りで、周囲の株はさらに上がる。イケメン剣職人は子供にも優しい。笑顔が素敵で良い人だ。


 ザッカリアはレモン色の瞳をきゅーっと大きくして、『俺の剣』と興奮気味に繰り返した。そして嬉しそうに『タンクラッド。おじさんは龍とイーアンを連れてくよ』と・・・突然お告げをくれた。


 剣職人は驚いて、じっと子供を見つめる。子供はニコッと笑い『俺の剣、有難う』そう言って、タンクラッドの大きな手を掴んで握手してから、料理担当におかわりを頼んだ。


 タンクラッドはイーアンをそっと見て『今のは』と小さい声で訊ねる。イーアンは頷いて微笑む。


「あの子が。何度かお話しているザッカリアです。旅の仲間の、龍を見つけた子です」


 彼か・・・タンクラッドは呟いて、印象的なザッカリアの姿をもう一度見た。なるほど。龍の目とはよく言ったものだと納得する、綺麗なレモン色の瞳の子供に、自分は剣を作るんだなと意識した。



 イーアンを挟んで、両隣がイケメン。イーアンは有難い状況に、神様に感謝をお祈りする。


 でも、実は大変でもあると知る。一瞬見れば、中年には勿体ないほどの理想的な状態かもしれないが、それは、全員がホストのように焼きもちを妬かない場合のみだろうと思う。


 実際にその場面にいる自分としては、両隣に気を遣って、気疲れで倒れそうになる。フォラヴのように、平等で博愛の態度が出来る人に憧れる。自分はまだまだ未熟・・・・・押し寄せる疲労に、イーアンは食事も進まない。 



 ドルドレンはイヤ。とにかくイヤ。タンクラッドには負けてる場面が多い気がする分、自分に自信を持たせねばいけない(※かなり憔悴)。


 イーアンをしっかり守りながら食事をするが、食事を一口食べるたびに『お前の料理はいつも美味い』『これはお前の味付だな』『この前食べた、あれな。もう一度作ってくれ』・・・・・と。明らかにドルドレンに聞こえるように得意顔で言われて、悔しくてならない。俺の奥さん、俺の奥さんなのにっ!!!俺より、奥さんに作ってもらってるっ!!


 ・・・・・以下。愛妻と間男(※間男決定)の会話の一部。



「あのな。美味すぎて、もうじき燻製がなくなりそうだ。また市場へ行くか」


「あら。もう。まだ持つはずと思いましたけれど。食べすぎは良くありません」


「お前がいないから、寂しいとついな。でも美味くて止められないんだから困ったもんだ」


「塩分が心配です。もうちょっとお控え下さい。次はもう少し塩を減らして、その分、ちょっと多めに買いましょう」


「肉も買わないと。お前が来た時にすぐ材料があるようにな」


「この前も揚げ肉を、山のようにお食べになったでしょう。あれはいくら何でもいけません」


「しかしなぁ。美味いから我慢するのが難しいんだぞ。夜だって早く食べてしまうくらいだ」


「コロッケだってそうでしたよ。私がお芋全部使っても、あなたは半分は一食で食べてしまうから」


「仕方ないだろう。美味し過ぎるんだ。また作ってくれ。イーアンは本当に料理が美味い。俺と味覚が合うんだな」


「でも揚げ物大量はお腹に良くありません。メンにしましょうか。ちょっとお肉を減らしておかないと太りそうで」


「メンか。あれも最高だな。あれが良い、あのほら。キノコと鶏の塩漬けのあれだ」


「ああ。あれは美味しいですね。分かりました。あれならさっぱりしてますものね。良いでしょう」


「そうだな。そういえば、お前が作ってくれたあの酒も美味かったから。燻製と合わせたくて、ちょっと自分でも真似したんだが、なかなかお前のようには出来ない」


「お気に召して嬉しいです。次に行く時に、台所で作るところをご覧になって下さい」


 でも飲みすぎはいけませんよ、フフフ・・・ そうしよう、ハハハハ・・・・・ 



 ―― ムキーーーーーーーッ!!!ムカつくーーーっ! 何だその会話はーっ 何その仲良し夫婦みたいな会話ーーーっ 市場ぁ?燻製が美味い?寂しくてつい??? 生涯孤独職人の予定だっただろお前ーーーっ 

 揚げ肉って。コロッケって。俺だって一度くらいしか食べてないのに、『山盛り』食べてるのか!メンって何だ?!メンなんて聞いたことないぞ。イーアンの母国の料理か?ちきしょうっ!!奥さんの家庭の味をこいつは・・・っ!!

 その上、酒だとぉ?イーアンは酒まで造ってやったのか。密造酒だぞ、自宅で作ったら密造だ!犯罪だっ!!『台所でご覧になって~』とか言っちゃってるけど、俺の奥さんなんだよ、君はーーーっっ!!



「イーアンッ」


 爆発寸前のドルドレンは、イーアンをがばっと抱え込む。灰色の瞳をかっぴろげ、目一杯近くで愛妻の目を見つめ『いけません』と一言、低く重く、重圧をかける。


 イーアンびっくり。言葉も出ず、うんうんと一生懸命頷いた。剣職人は眉を寄せて『おい。イーアンを脅すな。可哀相に』と注意がてら火に油を注ぐ。ギラッと睨みつける総長に、片眉を上げてフフンと鼻で笑い『何だ。悔しいのか?』さらに油をかけるタンクラッド。



 愛妻を抱き締めて、ぎゃーぎゃー怒るドルドレンに、後で見ていたベルが苦笑いで、間に入ってきて槍のお礼を言う。


「お取り込み中、すみませんね。俺はベルです。こいつの子供ん時からの友達ですけど・・・ま、それは別にあれで。あのう、俺の槍を作ってくれて有難うございました。凄い格好良くて、凄い切れ味で」


 だから一度お礼を言いたかったと、ベルがオレンジ色の瞳で、えへっと笑う。煩く吠え立てる総長を無視し、タンクラッドは礼を伝えた風来坊のような男を見て、微笑んだ。


「そうか。お前が槍使いか。そんな感じだな。でもな、あれは俺とイーアンの合作だから。俺は刃だけ。魔物を焼いた恐ろしく硬い刃だから、これからもお前の役に立つだろう」


「ジョズリンさん。あの槍はもう役に立っています。何度も命拾いしました。凄い槍を有難う」


 タンクラッドはニッコリ笑って、サラサラヘアのオレンジの瞳の男の肩に手を置いた。『刃が壊れでもしたらすぐに言え』直してやると約束した。ベルはちょっと。違う方向の扉から光が差し込んだ。


 ほんのり赤くなりながら、ベルは照れ笑いして戻って行った。イーアンは、ベルがお礼を言ったことを嬉しく思った。素直なベルは、ずっと恩に思っていたんだなと分かる(※そして違う道を踏みそうでもある)。



 ベルは弟の側へ戻り、えへえへ笑っていた。気持ち悪ィと弟に嫌がられても、ベルは剣職人の大人の格好良さに打ちのめされていて『俺も10年後くらいに、あんな感じに渋くなりてぇな』と憧れの眼差しを送っていた。


「あの人。すげぇ良い人だよ。お前も行ってこいよ。話すと何かねぇ、こう」


「お前アレだろ。男スキになっただろ。何かそんな目つきのヤツ見たことある。うぇ、気持ち悪ぃ。やめろよ」


「ハイルね。人をそう簡単に差別しちゃダメなんだぞ。男でも女でも魅力ってのがあるんだから」


「おえっ 絶対こいつそうだよ。やべぇ、兄貴が男色ってイヤ過ぎる」


「男色とか言うな。俺はあの人が好きって・・・違った。あの人が良い人って」


「今、スキって!!好きって言っただろ、お前ーーーっ うわ、やだよ、キモチワリィ!こっち向くな、あっち行け!」


 ハルテッドは逃げた。ベルは大きな溜め息をついて、ぼうっと微笑みに染まりながら、剣職人との短い会話を思い出し浸っていた。



 ・・・・・逃げた(ついで)で、ハルテッドもちらっと剣職人を見に行く(※好奇心)。支部に来たのを見たことあるけど。昨日も今日も青い龍に乗ってたし。まー格好良いってのは分かるんだけど。


 じーっと物陰から見ていると、イーアンが気が付いて手を振った。見つかって驚き、とりあえず手をさっと振る。すぐに横の剣職人が気が付いて振り向いた。イーアンは剣職人に何かを言いながら、ハルテッドに手招きする。行くの~?イヤだなーと思いつつも(※剣職人=男色の誤解)呼ばれたので行くハルテッド。


「ハルテッド。さっきベルが槍のことを。タンクラッド、彼はハルテッドです。ベルの弟なのです」


「そうか。・・・・・お前は随分と、ふむ。お前は剣を使わんな。何が武器だ」


「え。俺? 俺はソカ。その、あの。イーアンが作ってくれたソカで」


「ソカ。また珍しい武器を使うな。うんでもそうだな。お前は美丈夫だ。ソカはよく似合う気がする」


 ハルテッドは今日は化粧なし(※ここに風呂がないから、肌荒れを気にして化粧しない)。ビジョウブって何?(※難しい言葉を知らない)誉められてんのかな、と首を傾げると。


「ソカは俺は作らないが。俺の知り合いがいろいろと作る。何かあったら、そいつに見てもらうと良い。イーアンが作ったなら尚更、修理できるヤツは普通じゃない方が良いだろ」


 剣職人はニコッと笑って、ハルテッドに頷いた。ハルテッドはベルのようにやられなかったが、ちょっとメロッと行きそうになって、まずかった。ここまでイケメンだと怖いなと思いつつ、頷く。


 タンクラッドはイーアンに、これから会いに行く知り合いのことだ、と教えた。イーアンもそれは楽しみですと微笑んだ。

 ハルテッドは軽く挨拶して退散。立ち去りながら、ベルはやられるかもねと思った。俺は、男も女もちょっと突き放して、見てるトコロがあるから無事だったけど。

 ちらっと振り向いて、イーアンとタンクラッドを見つめ、横でぐったりしている旧友ドルドレンを哀れに感じた。『頑張れ』小さな声で応援を送った。



 この後、食事の片付けの時も、イーアンの側を離れなかったタンクラッドだったが、他の騎士たちがチョロチョロやって来ては、剣の話をしたり、背中の大剣を見たいと沸いたり(※人懐こい騎士たち)で、何となく落ち着かなかった。


 背中の剣については、タンクラッドは『見世物じゃないんだぞ。剣なんだから』とちょっと叱る。戦う時に抜くものだと、剣を使う騎士たちに渋い顔を向けると。皆、しおしお引き下がった(※『ごめんなさい』と呟く)。



 騎士に人気があるのねと、洗い物をする側でイーアンは笑った。黙っていると、タンクラッドは怖い感じがするのだけど、一度話したり笑顔を見ると、彼は優しくて付き合いやすいとすぐに分かる。

 気質の良さが騎士たちにも伝わるんだろう。普段は仲間内でしか人間関係がない騎士たちだから、急な機会にこうした相手と話せると気持ちも違う気がする。

 そう思うと、こうした、親切で指導的な外部者の関わりは、良い影響のように思えた。



 洗い物を終える頃。タンクラッドがやおら立ち上がった。ドルドレンにでも反応したかとイーアンは横を見る。仏頂面のドルドレンは真横で待機していて、全然関係ない方を見ていた。


 夜なのでよく見えないが、タンクラッドは誰かに気付いたようで歩いていく。目で追ってはいたが、横から伴侶の冷たい視線を受け、イーアンはささっと伴侶の腕にくっついた。ドルドレンはちょっと機嫌が直る(※毎度単純)。



「あれ。オーリンだろう」


 伴侶の言葉に振り向く。タンクラッドがオーリンを見つけた(※獲物)らしかった。イーアンはなぜタンクラッドが、紹介もしていないオーリンを見分けたのか分からなかった(※勘)。



「お前は弓職人か」


「そうだ。俺はオーリン工房のオーリン・マスガムハイン。あんたが剣職人だな。イーアンに朝昼晩の飯を作ってもらうとか有名な」


 タンクラッドの目がすっと細くなり、黄色い目のオーリンを見下ろす。『そうだな。俺の自慢だ』嫌味のように返し、目の前の男を品定め。


「大した迫力だ。剣作ってるだけで、どうやったらそんな凄みが出るのやら」


「ふざけた物言いだな。会ったばかりの人間にそれか。礼儀も何もなさそうだから、こっちも遠慮しないぞ。イーアンの尻に二度と触れるな」


「ハハハ。何かと思えば。その話しか。イーアンのヤツ、チクりやがったな」


 ケロッとして、総長にくっ付いているイーアンを見て笑う。タンクラッドはその言い方が許しがたい。


「イーアンになんて口の利き方だ。この山猫」


「おいおい。山猫呼ばわりか。ずいぶんイーアンにのめり込んでるな。でもまぁ。分からないでもないか」


「今何て言った」


「いや別に、何てことないことだ。俺は彼女の()()()()じゃなさそうだから、あんまり尖んないでくれよ。ケツはもう触らないよ。イーアンにもクソ野郎って言われたからな」


 アハハハと軽快に笑い声を上げて、オーリンはタンクラッドの腕をぽんと叩き、向きを変えて立ち去る。振り向きざま、『あんたの剣は。イーアンの剣だろ。凄かったな、俺の弓が負けちゃったよ』と口端を上げて手を振った。



 タンクラッドは何も言わず、夜の野営地の奥へ消える弓職人を、暫くの間見ていた。


「オーリン。自分の弓を、剣の引き合いに出す職人。ふむ」


 潔いのか。飄々(ひょうひょう)としているのか。剣と弓では、比べることのない違いがある武器なのに、剣を誉めて、負けた自分の弓を堂々と口にするとは。


「面白い男だ。旅のことも知っているらしいし。イーアンに聞いたのか」



 フフンと笑って、タンクラッドも用が済んだので(※イーアンのケツ問題)踵を返した。それから、総長とイーアンの側へ行き、自分は工房へ戻ると告げた。


「明日。イオライセオダへ立ち寄るだろう。その時に工房へ騎士を連れて行く」


 総長の言葉に、タンクラッドは頷く。そして少しニヤッと笑い『総長にも、燻製を一切れ差し上げよう』と嫌味ったらしくわざわざ言う。ムカッとするドルドレン。またそんな、と頭を押さえるイーアン。


「さて。長居したな。イーアン、ミンティンを借りるぞ。工房へ帰ったらミンティンを空へ戻す」


「分かりました。今日は有難うございました。研ぎのお代は請求書を用意します」


「どちらでも。俺がいた方が有利だっただろ?それが伝われば満足だ」



 ムキーッ 悔しい声を上げるドルドレンに笑いながら(※からかって遊ぶ剣職人)タンクラッドは新品の笛を吹いて青い龍を呼んだ。


 さーっと来たミンティンにひらっと跨り、騎士のお見送りを受けながら鷹揚に手を振る剣職人。


「じゃあな。ゆっくり休めよ。食事は美味かった。イーアン、明日待ってるぞ」


 名指しで『明日待ってる』と言われ、イーアンは恐縮して俯く。

 あーっはっはっはっは・・・・・ 高らかに王様のような笑い声を夜空に流し、イケメン剣職人は龍と共に去って行った。



 各々。テントに入って就寝する時間になり、3日目の夜営は穏やかに過ぎる。ドルドレンは、イーアンといちゃつけないのもあるし、精神的に疲労したのもあるしで、イーアンが嫌がっても、がっちり抱きついて眠った(※縫いぐるみ状態)。

お読み頂き有難うございます。

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