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魔物資源活用機構  作者: Ichen
悪意善意の手探り
2744/2959

2744. 三十日間 ~⑮犠牲者二名・『端切れ』入手・ダルナとコルステインの対処

※6700文字あります。長いので、お時間のある時にでも。

 

 初の『人型』が出たのを、旅の仲間で最初に気づいたのはコルステインだった。経緯は後で・・・ その次に知ったのは、ヨーマイテス。


 そして、この次がシャンガマック。息子に会いに行ったヨーマイテスが話し、驚いたシャンガマックは皆に報せるよう獅子を急かして、情報はその日の夜のうちに、獅子によって船に伝わる。


 この『獅子がシャンガマックの元へ寄って、しばし過ごしてから話した』時間経過を挟んだため、船に報告が入ったのは三時間後。夜も十時を過ぎた頃だった。


 報せの到着は後れを取ったものの、『人型』が出現した場所は、オーリンの耳にも入ることになり、それを聞いたオーリンは甲板へ走ってガルホブラフを呼び、カーンソウリーへ飛んだ。



「オーリンは」


 赤毛の貴族が、イーアンに尋ねる。彼は現場へ行くつもりですか?と気にしたルオロフが、自分も行った方が良いのではと・・・()()()()()()を持つ身として、向かう指示を遠回しに促したが、イーアンは『あなたはここにいて』とお願いした。


「人型動力がまだいては。私も現場に行った方が良くありませんか」


「コルステインが対処したとあれば、消されていると思いますよ・・・ルオロフ、次に『人型』がコルステインや私のいない所で現れたら、それは行って下さい」


 分かりましたと頷いた貴族に、今すぐ動くことは多分ないと判断したイーアンが休むよう言い、ルオロフは部屋に戻る。クフムは起きなかったので、このまま寝かせておく。



 獅子から夜中の知らせを受けたのはミレイオで、イーアンを呼ぶよう言われて起こした。オーリンはイーアンの部屋の物音に気を配っているのもあり、彼女が部屋を出たと気づいて自分も起き・・・通路に集まったところで、『カーンソウリー島で()()』と知った。



 獅子もシャンガマックも、オーリンと初回で教会を訪れている。伝えられた短い事実で、オーリンが全てを察するのは早かった。襲われたのは間違いなく、()()()()()()ニダとチャンゼだと判断した瞬間、オーリンの体は動いていた。


 イーアンは、駆け出したオーリンを止めず、ルオロフの質問に返答し、帰りかけた獅子を止めて『人型の残りは』と一応確認。獅子は『ない』と一言、闇に消えた。



「あんたも行くの?」


 ミレイオが出発を訊き、イーアンは少し考えてから『いいえ、今はまだ』と首を横に振る。

 今夜はここまで。二人はそれぞれの寝室へ戻った。イーアンも、私も動いた方が、とは思ったけれど・・・アソーネメシーの遣いに会ったばかりで、どこでどう引っ掛けが待っているか知れないし、動くのを控えた。


 ホーミットの情報では『コルステインが真っ先に見つけた』ので、コルステインが敵を逃すとは思えない。人型及び、それを始動させた者は、まず間違いなくその場で消えている。例え、何かの間違いで逃がしてしまっていても、コルステインは他所でそれを見つけ次第、また消しに掛かるはず。


「これがコルステインじゃなければ、ね。私も出ますが」


 夜間で、闇さえあれば、どこへでも早く移動するサブパメントゥ。この時間帯、コルステインとホーミットが追いかけられない相手は、滅多にいないのだ。


 部屋に戻ったイーアンは、タンクラッドの留守もあるし、異界の精霊に頼んで船を守ってもらっているが、行動に迫られる状況ではない場合、自分もやはり残った方が良いと思う。それはそうと。



「オーリン。心配です。あなたの友達・・・もし、()()()()()()()、私が対応することになるのでしょう」



 ―――ホーミットは、動き出した人型動力は人間を襲い、それをサブパメントゥが使うだろう、と言った。コルステインから聞いたらしい―――



 イーアンの解釈は、今までのラファルの状態。言伝を埋め込まれて使い捨てにされる人間。


 サブパメントゥの絵柄を入れた動力を心臓に、人間紛いの木偶の棒が、人々を襲って・・・殺しはせず、コピーした何かを与えるのか。それで生かして操る印象。


 サブパメントゥは、村や町の人間を大量に操って殺し合いさせた歴史もある。その場合は、操る範囲が限定されるのだろう。

 これが、狭い枠を越え、方々へ散らばり、人を見つけてはコピーを放すのが、今回の木偶の棒・・・同じ操りでも、ウィルスが蔓延していくのと似て、遠方まで危険がある。



 オーリンはどう捉えたのだろう。彼は、友達が襲われて、即、殺害されたと思ったかも知れない。


「オーリンの友達が殺されておらず、洗脳されていたら。もし、その洗脳を解く前に、私に早急な解決を求められたら。私のとる行動は」


 そんなことにならないよう、祈るしかない。

 オーリンの知り合いが『人型動力』最初の犠牲者の可能性に、イーアンは顔を両手で覆って溜息をついた。誰が犠牲になったって、嫌だし、苦しいけれど。


「・・・ラファルの様子も見に行きたい。()()、この言葉で常に思い浮かべたのは、誰より強烈な犠牲の下敷きとなったラファルだった。彼の荷が少し減ったと、安心した側から」


 はー、と息を大きく吐いて、どこまでこんなことが続くんだろうと。思っても仕方ないとはいえ、女龍は犠牲と悲しみの報告を聞くごとに、心を痛める。



 *****



 イーアンが真夜中の船で案じている時、ピインダン地区の草原へ降りたオーリンは、住居使用の遺跡―― 教会 ――に走り、手前で足を止めた。


 周辺に民家がないため、人はまだ来ておらず・・住居に使われていない壁側で、ゆらっと動いた青白い炎が青い霧に変わり、それは黒い翼を持つコルステインに変わる。



『コルステイン。いたのか。俺の友達が。何か知っているか』


 獅子から、コルステインが倒したことまでは聞いているので、いてくれたことを感謝し、オーリンは急いで状況を尋ねた。コルステインは顔を住居に向けて頷く。


『ここ。いる』


 どこ?と駆け寄ると、コルステインの黒い鉤爪が、半開きの扉を示した。


「ニダ、ニダ!」


 オーリンが扉を押して中へ入ると、頭を壁にもたれて床に体を倒したニダの姿があった。

 蠟燭の炎はかなり前に消え、夜の薄明かりで室内は辛うじて見える程度。オーリンは急いでニダを抱き上げ、だらッと下がった手足と顔を見回した。


『コルステイン!おい、まだいるか?』


『何?』


 戻った返事に、オーリンは扉口で振り返り、外に立つ大きなサブパメントゥにニダを見せる。サブパメントゥは青い海のような瞳を、抱えられたニダに向け『死ぬ。違う』と答えた。


『息していないみたいなんだ。本当に生きて』


『うーん。生きる。する』


 オーリンの腕の中で動きもしないが、この人間が()()()()()()止めているし、この状態は死んでいないとしか答えようがないコルステイン。


 呼吸する様子もなく、心臓の動きも分かりにくいニダの体。名を呼んでも反応がないので、オーリンはニダをここから連れ出すことにする。


 船に戻って、イーアンに龍気を注いでもらうか、精霊の水で回復させるか。生きているなら――― ここで、ハッと思い出してチャンゼの行方を問う。


「チャンゼ、チャンゼさんは」


 言葉で話しかけられても、ピンとこないコルステインが首を傾げる。


『何。頭。話す。する』


 あ、そうかと、取り乱す自分に戸惑い、オーリンは頭の中で言い直した。


『この子ともう一人、人間の男がいたはずなんだ。きっと近くにいて。その人は』


『・・・消す。した』


『な。なんだって?』


 コルステインから戻った答えに、たじろぐ。コルステインは純粋な瞳で、龍の民の複雑な感情を見抜き、もう一人の人間が()()()()()()()()()()()を教えてやった。

 コルステインの説明は単語が少なく難解だったが、オーリンは察するのが早いので、どうにか理解する。


 チャンゼは、人型動力に殺されたわけではなく・・・ だが、コルステインが殺した、と表現するのも違う。過ったのは、テイワグナで敵対した魔族の一件。魔族の種を埋められた人間は、二度と戻れない。それと一緒で、『生きていてもすでに見込みがなかった』と言っている。


 目を見つめて固まるオーリンの記憶を読み、コルステインは頷く。


『人間。死ぬ。ない。でも。使う。する。壊れる』


 生きていても取り込まれたことを、はっきり知ったオーリンの諦めに、コルステインは『そう』と静かに肯定し、オーリンは俯いてから顔を上げ、深く息を吸い込んで『有難う』と、チャンゼを()()()から救ってくれた礼を伝える。


 放っておけば、チャンゼは生きたまま使われ、自分が守ってきたニダを手にかけていた。


 取り込まれてしまったチャンゼに、意識が残っていたか分からないが、万が一、彼が自分の手でニダを殺す瞬間を、残った意識に見せつけられていたら、残酷過ぎるだろう。



 オーリンの解釈が伝わり、サブパメントゥは『お前。分かる。大事』と、正しい理解を支え、オーリンは『うん。分かるよ』と物憂げに答える。



『他には?他に、人間が犠牲になったか?』


 訓練所も思い出したオーリンが続けて尋ね、コルステインから『ここだけ』と聞き、少しだけ安堵した。コルステインは、()()()()()()()()()にこの場に戻っていたため、用事が終わるや『コルステイン。行く』の挨拶と共に闇に消える。


 心をかき乱す様々な思いを押さえて、腕に抱えたニダを連れ、オーリンの足は住居を出る。ガルホブラフを呼び、真夜中の空を少し移動した弓職人は、降りた場所―― 手仕事訓練所の扉を叩いた。


 ニダを救うために船へ連れるのではなく、イーアンを呼ぶのでもなく、聖なる水を取りに行くのでもなく。ニダは、ここに来たかったはずだと、思って。



「どうした」


 何度か叩いて名乗った、二分後。

 中から顔を出した職人が、オーリンと動かないニダに目を丸くした。オーリンは感情を消した顔で『ニダは生きているが』と最初に言い、その出だしで職人は『チャンゼは死んだ』と理解した。


「入れ。ニダは?魔物か?どうなってんだ。魔物は倒したのか」


「俺も今見つけて、ここに運んだから分からない。でも、魔物じゃないらしい。仲間が倒したよ」


 淡々と答えるオーリンの腕から、職人の一人がニダを引き取って、灯した明かりの下へ連れて行く。


 外傷は、倒れた時のすり傷くらいだが、その頭と首には大きな痣が出来ていた。

 数名の職人がオーリンを振り返り、彼の肩を抱く。オーリンは『ニダは()()()()()()()だ』と呟き、職人は頷いた。


 オーリンの涙を拭ってやり、『ニダは()()生きているよ』と職人も胸が潰れそうな思いで返す。


 ニダを抱えた弓職人はずっと泣いていたのを、その頬の濡れ方で皆は分かっていた。無表情で、自分が泣いていることすら、オーリンは気づいていないようだった。



 オーリンはこの後、夜明けまで手仕事訓練所にいてニダを見守り、何が教会で起きたのかを、泊まり込みの職人たちに伝えた。自分も報告を聞いてから来たから、現場での出来事は見ていないことも。


 ニダから目を離さず、もし人型や魔物がまた来たら応戦するつもりで、会話が途絶えてもオーリンは訓練所を離れなかった。


 夜はこれ以上何もなく、夜が明けてからオーリンが龍を呼んで教会に行き、暗くて分からなかった外壁に、血飛沫が飛び散っているのを見つけた。チャンゼが叩きつけられた跡だと、その()()()から理解する。


 小舟は転覆して、杭に引っかかった綱に止められ、辺りには煙の臭いが残っていた。



 *****



 どう?と聞かれたスヴァウティヤッシュは、片手をコルステインに伸ばした。その手の内には古びた布切れ一枚。コルステインはこれが何か分かり、黒いダルナの言いたいことも大方理解する。でも、これまでと違い、前進したのも・・・・・



『逃がしただけじゃないよ』


 大きな青い目が、余裕気なダルナを見上げて『使う?』と布切れに鉤爪の先を乗せる。


 頷いたスヴァウティヤッシュは『使()()()()()()()()()』と言ってすぐ、にたッと口の端を上げた。



『何。分かる。ない。どう?』


 含みの言い方が通用しないコルステインは、分かるように言えと命じ、苦笑したダルナが『使うよ、ってこと』と言い直す。


『俺が引っ掛けたのは、この端切れだけ。だが、これがあるだけで、俺の勝ちだ』


 うん、と頷いたコルステインが『それなら早く捕まえよう』とせっつく。だがスヴァウティヤッシュは、サブパメントゥ最強に、自分が思う良い方法を相談する。


 少し前に、トゥが取った行動のように、単体を狙って始末するだけではなく、『燻り』を駒に仕立て、反逆のサブパメントゥ()()へ運ぼう、と。


『前から思っていたんだ。片付けても、全然減らないだろ?まとめて倒しても、まだまだ』


 埒が明かないとダルナは言う。アイエラダハッドでも、龍の爪痕で相当な数が消えたはずだし、以降、スヴァウティヤッシュが操って倒す数だってかなりなのに、いつまで経っても減る気がしない。


 だから、中心的な奴を捕まえて操縦し、そいつが仲間を外へ連れ出すのを繰り返せば、効率が良い。


 スヴァウティヤッシュの相談は・・・ コルステインにとって、少し警戒をさせるものではあったが、コルステインはこれを了承した。ダルナは、自分の味方。だが、こうした時、自分と対等の能力を持っているのを、まざまざ感じる。



 コルステインの変わらない表情に、ダルナは何を読み取ったか。『俺はコルステインの力になるよ』念を押すように伝え、コルステインもゆっくり頷く。味方でいて、と思う相手。


『行こう、燻り(こいつ)が次へ移った』


 ふと黒いダルナは別の方を向き、大きな片手に乗せた『燻り』の服・・・端切れ布を握りしめた。



 *****



『燻り』が動くと、追う。

 ある日、こいつが元凶の種だと、コルステインが思った時から(※2497話参照)。


 グィードの海から水を盗み、サブパメントゥの印と共に武器にそれを使い、旅の仲間を倒そうとした奴が誰か、調べた続き、イーアンとバニザットに可能性のあるサブパメントゥを聞き、間違いなくそいつだと感じた(※2489話参照)。


 追っても捕まらず、スヴァウティヤッシュと二手に分かれても、逃げられ続けていた。『燻り』は消えるのが早く、先回りもすり抜けられた。



 だが、今日は違った。


『燻り』は普段よりも長く、中間の地に出ており、コルステインとスヴァウティヤッシュは、ほぼ同時にそれに気づいた。コルステインが向かうより早く、ダルナが現地へ出て状況を把握。そして『()()()』コルステインに、後を譲ったのだ。


 気づかれる前に、『燻り』の意識を掴んだ。コルステインが倒すなり捕まえるなり、とにかく逃がさないよう整えたことで、追いかけ続けた今日、初めて『燻り』とコルステインは、同じ場所に立った。


 人間のように動く物体が三体、夜の修道院から出てきたらしきそれらが、一番近い民家を襲う場面に鉢合わせた。

 表にいた人を、最初の一体が手に掴み、壁に押し付けた瞬間を見る。


 圧死手前の人間を、作り物の両手に掴むと、向かい合う喉が黄土色の煙を撒き、炭吹く赤に変わる。掴まれていた人は煙に包まれて、作り物の内側に入れられた。


 コルステインは、『次の人間をあれが捕まえたら、先に入った人間は押し出されて、もう一つの作り物が生まれる』と、スヴァウティヤッシュに教えた。



『燻り』は、家の壁近く。


 作り物三体の様子を近くで観ている状態。スヴァウティヤッシュが『燻り』の意識を押さえていたため、動かなかったのだが。


 止めているはずの目が合い・・・と同時に煙は濃度を増し、逃げた!と感じたスヴァウティヤッシュはすぐに追う。


『燻り』を完璧に握ったと思ったものが、半分は、壁越しの人間を掴んでいたのも理解した。『燻り』が屋内の人間を操り、行動を止めていた思考を丸ごと、自分は掴んでいた、と。



 コルステインは、民家へ入りかけた作り物と、外にいた二体を消してから出よう、と思いきや、室内で倒れた人間の意識がオーリンと繋がっているのを読み、少し考えた。獅子を呼びつけ、この人間は自分たちに関係があるかを質問。


 獅子は『ある』と答え、『あとで、船の連中に話しておいてやる』それでいいだろ、と帰って行った。コルステインも、それなら良いかと思うものの。

 倒れた人間は、オーリンに助けてほしい記憶が揺れる。あとでホーミットが話したら、オーリンが来るかも知れない。


『燻り』はスヴァウティヤッシュが追ったので、コルステインは近場から動かずに様子を見ることにした。オーリンが来た時、()()()()()()に。そう、コルステインが思うくらい、倒れた人間の宙ぶらりんな記憶は、オーリンを頼っていた。


 数時間経過し、オーリンが来て人間を抱えたのを見て、コルステインはオーリンが泣いていて可哀相に思った。この人間が大事なのが、とても強く伝わったから。



 そしてその人間は、朝が来ても目を開けはせず、呼吸の動きもなく、しかし、体温はある状態で工房脇に寝かされ、医者を待つ―――

お読み頂き有難うございます。

明日23日(日)の投稿をお休みします。ストックが心細くなったので、お休みして書こうと思います。

いつもいらして下さることに、本当に感謝しています。

毎日励まして下さるお気持ちに、心から感謝します。

寒波が長引いて寒いままです。どうぞお体を温かくして、無理せずお過ごし下さい。

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