2689. 南西移動8日間 ~㉑大雨の影響予測・『コルステインの面』効果範囲・『アソーネメシーの遣い』最期
☆前回までの流れ
8日目で南西の目的の島へ着くと思いきや、8日目の海で、見に来た沿岸警備隊に『後4日は必要』と言われたミレイオたち。ティヤー語でそつなく会話できるクフムが、地域のいろんな情報を警備隊に聞きました。そろそろ大雨も来る予想。今回は、その雨の最中から始まります。
「雨だな」
「かなり荒れてるわ」
食堂にいたタンクラッドは、船倉からクフムと戻ったミレイオに窓の外を見ながら呟き、ザバザバと高い波を船にぶつける波に、ミレイオが答えた。
食料が足りなくなるかもよと、台所に木箱を運び込むミレイオは、『警備隊にどこかで買い物出来ないか、聞かなきゃ』こんなの予定外だとぼやく。
船は揺れてもトゥがいるため、そこまで酷い揺れはない。そしてこんな波でも、ちゃんと進むアネィヨーハン。
タンクラッドは、丸窓に叩きつける大粒の雨と、下から被る波頭の隙間から、横にいたはずの警備隊の船が見えないので、『聞けそうにないけどな』と返しておいた。
クフムの話だと、午後に交代するようだから、一旦戻ったのかもしれない。
早い時間から雨が降り出して、昼になる頃、警備隊から呼ばれたミレイオは(※トゥ経由)船の進路を伝えられた。彼らが戻るかどうかは聞かなかったが、この分では戻って暫く出てこないだろうと、タンクラッドは窓を離れる。
「次の警備隊がいる島から、交代が来るかもしれないですね」
台所の来た剣職人に、クフムが声を掛け、タンクラッドも頷いた。
「お前が聞いた話では・・・島が数珠状に繋がる印象だよな。アマウィコロィア・チョリア、『十二色の鳥』か」
ちらっと見たミレイオと、タンクラッドの視線が重なる。クフムは斜め下に視線を向けて何か考え込んでいる様子。
「上から見てみたいわよね」
根菜を分けるミレイオが徐に呟き、タンクラッドも同意。今は波が高く、上から見たところで何も分からないだろうが、クフムの報告に『色が違う海』と聞き興味が出た。
古代の創世物語で、十二色が中心だった話。その古代の言葉だろうと、地元民が教えた『アマウィコロィア・チョリア』の由来は、珍しい色とりどりの鳥類か、鳥が引きつけられた多色の海か。どっちみち、意味深ではある。
ミレイオは、自分とシュンディーン、オーリン、イーアンとイングで調べた一週間を想う。
色で分かれた種族、創世物語・・・ パッカルハンがあの調査時の最西端だったのが、うんと西に延びて、こんな端っこまで及ぶ、そして、サーン農家で教えてもらった、昔話のこと。
「本当に、十二色の分かれ方かな」
ちょっと沈黙を挟んで、タンクラッドは壁に寄りかかって窓を眺める。色は他と少し違う気がしますよとクフムが教え、彼に頷いて剣職人はミレイオをまた見た。
「バサンダに聞きたいよな」
フフッと笑ったタンクラッドに、『出身者?』とミレイオが苦笑で返す。
「分からないでもないけど、行かないでよね。ティヤーは混乱只中で、あんたは『腕探し』が解決したばっかり。急な渡航延長を言われた側から、トゥがいなくなったら、船が困るわ。異界の精霊じゃ、警備隊の指示通りに船を動かさないと思うし」
たまたま出遅れたタンクラッドだが、深刻な状況下は承知している。『行くとは言っていない』と友達の嫌味を流し、食堂を離れた。トゥが先ほどから呼んでいる・・・場所を問わず、頭の中に話しかけてくるやつだから、移動しなくてもと思うが。
昇降口の扉前に立ち、タンクラッドは大雨の叩きつける音で扉を開ける気になれず、『トゥ。濡れるのは遠慮だ』と閉じた戸の前で伝えた。
『そうか。まぁ良いだろう』
上から目線の了解に、タンクラッドは何度か頷き(※慣れたような慣れないような)扉脇の壁に少し寄りかかり、壁越しで用事を尋ねる。
『気になる状況でもあるか?雨のどこかに、魔物がいるなら行くが』
『近くにはいないな。俺の用事は、近道だ』
タンクラッドの目がパッと開く。近道?と聞き返し、『四日使っても良いなら、そうしろ』と返事が戻る。
『トゥ。お前が呼び出した理由は』
『雲の上なら雨はない。上から全体を見せてやろうと思った」
『雲が張る上から見て、何が見える』
誘った意味が分からず、剣職人が疑問を突くと、ダルナは何てことなさそうに答えた。
『雲が張っていない、目的地だな』
黙った剣職人の返答を待たず、トゥは続ける。
『予定の日数で行けそうな近さだが、どうしたいかはお前が見て判断することだ』
銀色のダルナは、クフムの考えていたことを代行する具合。
これは別にクフムのためではなく、主のため。この大雨は広がり、移動する。夜には目的地も土砂降りだろう。
その土砂降りが、鳥の営巣地跡を崩すとか何とか・・・ トゥに聞こえてくる、人間の困り事の声は、主タンクラッドが行った先で調べたがっていた『鳥の面』に関わるのではないかと。
『トゥ。近道で行けるなら、その方が良いが、警備隊に要らん心配をさせる』
『そうだな。警備隊が戻ってきたら良いのか?』
『俺はそうしたいが』
『タンクラッド。お前は確か、鳥の面の材料を気にしていた。それが失われるか、守れるかの機会だとも教えておいてやる』
『行くか』
迷いが切れたらしき主の返事に、トゥは少し笑って『警備隊が戻るまで待ってやろう』と答えた。
*****
昨晩から戻っていない獅子とシャンガマックは、無事にファニバスクワンの元へ戻り、そのまま水中に居た。
時間が曖昧な空間により、どれくらい経過したとも分からないが、いつもなら出て行きたがるヨーマイテスが、今日はここを選んだ。理由は、息子。
「大丈夫そうか」
「大丈夫だよ。まだちょっと、ふと意識が抜ける感じもあるけれど」
大丈夫とは言わないだろと、息子の返事にカワウソは注意する。
褐色の騎士は、大精霊の円盤の上で座り込み、浄化してもらって回復中。ファニバスクワンも騎士に起きた影響は、少し気にしているようで側から離れない。
『お前には、コルステインの面がある。それで影響を受けたとは』
「精霊の加護が撥ね返すのと、訳が違うだろ。コルステインはサブパメントゥで、その力を被ったって、免疫がつくようなもんだ。免疫って事は、人間のバニザットが」
『分かっている』
過保護で煩いカワウソは、ファニバスクワンが何か呟くたびに突っかかって、息子に何してくれやがったとばかり怒る。
面倒臭いので、ファニバスクワンも『分かった分かった』で流すけれど、コルステインの面は、こういった場面で予想の効力を発揮せず、意外だった。
褐色の騎士は疲れ切った状態で運ばれ、獅子の報告を聞く前にファニバスクワンは、絵の円盤に入れてやり、サブパメントゥから浴びた重荷を除いている。
のだが、すぐに落ちそうな汚れはしつこく騎士にまとわりついているため、負荷を掛けるのも気になり、排除に時間をかける。
サブパメントゥの操り・・・までは行かなかったが、強烈な滲みに中ったシャンガマックは、思考を保つのが難しく、ぐらぐらした状態。
コルステインの面が守り遮るどころか、ヨーマイテスの言うように『馴染んだ』ためと理解する。人間の身体に、異種族の濃い力が短時間で入り込むのは、いろいろと人間の中を壊すに等しい。
こうなるまでの状態も、獅子に聞いた。
何を調べろと命じなかった裏を、獅子は気付いていた。名前を出すことはないが、『その手』とサブパメントゥの繋がりをはっきりさせた。サブパメントゥの彼が見たのだから、確実。
シャンガマックが治療を受けている間、彼に聞こえない距離を取ったヨーマイテスは、大精霊に『サブパメントゥに精霊がつくもんなのか』と確認のように尋ねた。それは、彼が大体を把握した意味で、ファニバスクワンも名こそ出さないが、話を進める。
『つく、つかないではない。そもそも、関係もない。関わったところで、余波が危ぶまれる以外は、両者に得も損もない』
ファニバスクワンの返事は、真理で、本当。
だがあの異端の精霊は、常に危険と混乱を孕み、何をし出すか分からない者であり、動き自体が無意味であっても、動きの影響による震撼を求める。
今回は、まさかのサブパメントゥ接触と気づいた大精霊は、サブパメントゥの動向で、余波の方向を把握することにした。仕掛け元の『原初の悪』を追うのは、無駄。
碧の瞳を向けたカワウソは、大精霊の言葉を咀嚼し『死霊の次はサブパメントゥか』と首を振った。
『死霊・・・終わりはないだろうに』
「ファニバスクワン、それは俺が知っている。死霊を使うやつは、あの精霊の命じで動いていたが、歯向かったとかで干された。龍にやられる話だが、とっくにやられたかまだか分からない。だが抜け出しもしないだろう。とりあえず、あの精霊に使われて、死霊を呼び出していたようだから、あいつがやられたらこれ以上出ない」
『ヨーマイテス、代役が現れるとは思わないか』
「・・・代役?」
『死霊を使う者とな。精霊ではないし、世の未練の溜まり場。仮にその者が役立たずで、存在も失うとして、しかしその立ち位置まで世界から消え去ることはない。そこには代役が据わる』
大精霊の言いたい意味を理解するカワウソ。代役が出てきたとしても、『原初の悪』が再び命じなければ死霊は増えない。
この逆を考えると。代役が出て、また『原初の悪』が命じてしまえば、繰り返される。もしくは、アソーネメシーの遣いが消滅前に、代役に続きを託すなら・・・こっちの可能性の方が高い。
「・・・・・俺は出かける。バニザットを預ける」
ということで―――
ヨーマイテスは、シャンガマックに具合を尋ね、『意識が抜ける』の返事に、まだ動いては駄目と判断し、彼を大精霊に任せて・・・アソーネメシーの遣いを片付けるために出かける。
「イーアンだな。あいつに言えば、即、だ」
あの日、スヴァウティヤッシュに報告内容を限定されたため、奇形の骨のことは仲間に言わなかったことを舌打ちする。
「ほらな。だからダルナは・・・全く!」
水の外へ出て、カワウソは獅子に変わると、まずは女龍に会うため船へ急いだ。
*****
獅子は女龍を探し、アネィヨーハンへ入り、ミレイオに『出かけてる』の一言を食らい、『呼べよ』と命令し、苛つくミレイオに喚かれながら女龍と連絡をつけ(※ミレイオは連絡してくれる)、雨凄まじい甲板へ出たところ、あっという間に白い光が突っ込んで来て、獅子の上で止まる。
腕組みし、6翼の白い翼を広げて、見下ろすイーアン登場。嵐に近い横殴りの暴風雨に、白い球体が浮かぶ。獅子はそれを見上げて『緊急だ』と手短に、挨拶抜き。
「どうされましたか。緊急とは」
「お前に教える。アソーネメシーの遣いを倒せ。空が見えるどこかに、あいつが磔にされている」
「アソーネメシーの遣いが?場所は分からないのですか」
疑うこともない。この前、『原初の悪』に連れて行かれたと聞いた後での、この情報。イーアンは場所の見当を尋ねたが、獅子は首を横に振り、『そこまでは分からないが』と、なぜこれを知ったかだけは話した。
『原初の悪』が、あの奇形の骨を見限って、龍にやると言ったこと。イーアンは、うんと頷く。
「分かりました。男龍からはその件について何も聞いていませんし、まだどこかで生き繋いでいるでしょう・・・って、生きてないんだけど」
「細かいことは良いから行け。あいつは生死関係ないにせよ、存在が消えても代役が出る。死霊を掻き集める代役がいつ出てくるかまで分からんが、とりあえず消せ」
消したところで、代役は出る。代役が引き継ぐ可能性―――
うぬ、と唸った女龍は了解し、何であれ私が片づけますと答えると、びゅっと荒れる空へ飛んだ。
白い光を呑みこんだ嵐の空に呟いたヨーマイテスの次は、コルステイン。報告必須のサブパメントゥの長に会いに行く。
残党の変化をコルステインが既に気づいていれば、それはそれ。気づいていない可能性もある。あの場所まで、コルステインたちは入らないから。
*****
イーアンは、一度空へ上がる。一緒にいたルオロフとオーリンは魔物退治を続行中で、オーリンに連絡珠で『ちょっと抜けますよ』と一言伝えた。
「ミンティンなら、感じ取るのでは」
アソーネメシーの遣いは、ティヤーに居るのかも分からない。青い龍は何もかも感じ取ってくれる頼れる龍、とイーアンはいつも思う。龍の島へ行ってミンティンを探し、見つけて事情を説明する。フムフム聞いた青い龍は、くるっと横に顔を向けた。
「あっちですか」
つられてそちらを見たイーアンは、違ったと気づいたが遅い。大きな龍気が現れ、あー・・・と肩を落とした。ビルガメスが現れ、なぜこのタイミングでと大きな男龍を見上げる。
「ドルドレンに会いに来たのかと思ったが、その目は何だ。俺を鬱陶しそうに」
眉を寄せたビルガメスに、違いますよと女龍は首を横に振り、仕方なし・・・来た用事を話した。これを話したら、ビルガメスが行くだろうなと思ったのだが、そのとおり。
「そうか。ミンティンを連れて俺が行こう」
「私でも」
「お前はこの前、俺になんて言われたか覚えているか(※2639話参照)」
「覚えています。えー・・・アウマンネルに」
「それを飛ばして、イヌァエル・テレンに来た以上、俺だ」
アウマンネルは止めませんでしたーと心で言い返すが、青い布も無反応だし、やはり対処は男龍に回った。ビルガメスは、イーアンとミンティンを連れて、早速行動へ移る。
並んで飛ぶイーアンは、『原初の悪』に吹っ掛けられたわけではない理由から、この場合は私が倒しても良いようなと思うのだが、ちらっと見たビルガメスに『汚点の揚げ足は嫌だろう』と釘を刺された。
「俺が想像した展開とは違うようだが、どのみち、お前があれを消すなら、突かれる事実を残す」
「はい」
「イーアン。直情的なのは龍の特徴だ。だが、龍は直情的であってさえ、先に生じる多くを常に見ている」
要は、先見の明もなく単純に直情的、とイーアンは理解してむくれた(※正)。ビルガメスはちょっと笑って『ニヌルタやシムは良い例』と例えを出し、更にイーアンがむくれる。
「怒っている暇はない。ミンティンが見つけた。俺が消すのを見ていろ」
急にあっさり、話は切り替わってイーアンはパッと横を見た。青い龍は左前方へ体を傾け、ビルガメスとイーアンは後ろに続く。方角はティヤーと離れて北を示し、イーアンはアイエラダハッドの沖だと気づいた。
雲を抜けた風景は、正確に何処とは特定できないが、冷たい風と荒涼とした島の連結、青黒い海の荒波から、アイエラダハッドのうんと東側に感じる。そこに幾つもの黒い突出する奇岩群があり、その一つが妙な気配を放っていた。
「ビルガメス」
「見える位置で止まれ。お前に何をしたかを聞いて、消す」
振り返った美しい男龍の顔が非常に険しく変わっており、驚いたイーアンは唾を呑んで頷く。ビルガメスは、表情に出して怒っていた。滅多に見ることのない、ビルガメスの怒り。
何か言おうとイーアンが口を開きかけたと同時、男龍はふっと消えた。
一瞬で消え、びっくりしたイーアンは急いで見回す。ミンティンもいない。と思いきや、ビルガメスと青い龍は黒い奇岩の上に現れ、女龍は目を丸くした。
「瞬間移動・・・したの?」
そんなことできるの?と驚いたが、すぐにビルガメスの声が耳に届いて意識はそちらへ向く。
『お前が女龍を侮辱した者か』
相手の声は聞こえないが、ビルガメスはイーアンにやり取りを伝えるらしい。
場面は直下で、視界に問題はない。白い光に包まれたビルガメスと青いミンティンが並び、その隙間に細長い棒のように見えるのが、アソーネメシーの遣いと分かる。ビルガメスが遣いに確認した、一呼吸分後。
『無知は、龍を侮る。世界に不要な無知な者が、なぜ俺の前に居るのか疑問だ』
アソーネメシーの遣いは何を答えたのか。ビルガメスの二言目『疑問だ』その直後、じゅっと小さな音と共に、細長い棒が消えた。男龍はスーッと上がってきて、待っていたイーアンと向かい合う。
「聞いていたか」
頷いたイーアンに、ビルガメスは微笑むことなく腕を伸ばし、片手を女龍の頭に添えた。
「お前は頂点だ。この世界に呼ばれた龍の魂。そのお前を、居る意味すら間違えた者が、触れるなどあってはならない」
無かったことにした、と聞こえる。イーアンは少しぽかんとして、はいと頷く。消されるとはどういうことかを判っていたはずなのに、なぜか今は、途方もない出来事が掠めたように感じた。
アソーネメシーの遣い。あれはこの世界に元から居たものだけど・・・ビルガメスの怒りに触れて、居なかったことになったのか。
男龍は、じっと見ている女龍を少し抱き寄せて、大きな腕に抱えると『お前は戻るだろう?』と用が済んだことで、地上に目を向ける。しばし呆然としたイーアンが、はたとその視線に合わせて眼下に顔を向け『そうです』と答える。
「ビルガメス。有難うございました。言い難いけれど、もしまた、次の代役が出て来たら」
「それがまたお前に接触するなら、次はその者だけに留まらず、だ。関与する全てを消す」
「精霊が。あの精霊が」
「イーアン、お前が今考えることではない。必要なら、アウマンネルが俺を呼ぶだろう。俺たちが動く、それもこの世界の愛の形であることを忘れるな」
女龍の大きな白い角を大切そうに撫でる手を止め、ビルガメスはやっと微笑んだ。イーアンを抱えた腕を広げ、女龍は男龍を見たままゆっくり離れ、男龍はミンティンを連れて空へ戻って行った。
見送ったイーアンは、あれの消された場所へ降り、存在が無くなったことをもう一度考えた。
「確かに・・・これを私が実行したら。いや、しても良い立場ではあるのだけど。でも、『原初の悪』は私の知らない盲点を突いたかもしれない。ビルガメスはそうしたことも全部分かっていて、彼が動く有利を選んだ」
イーアンは思う。私はまだ、この世界の根本を知らないのでは?
100%存在が失われる、その意味を私はどこまで理解しているのだろう。
私が掻き消してきた多くの対象は、もしかしてまだ存在の名残があるのかしら・・・ ビルガメスが完璧に抹消した、アソーネメシーの遣いの呆気ない最期が、なぜかとても気になって仕方なかった。
お読み頂き有難うございます。




