237. ドルパパ懸念
午後ものんびり過ぎる北西の支部。
ドルドレンとイーアンは工房。イーアンは、この前の南の魔物の白い体液を乾燥させる作業。『今日は休んだら』と伴侶に言われるが、これはすぐですもの・・・と平たい石に液を薄く延ばしている。これを日陰で乾かすらしい。
ドルドレンはベッドに横になって僧院の本を読みながら、時々愛妻を見つめては微笑む。
――はぁー・・・・・ 幸せだー・・・・・ 幸先良いとはこのことだな。なんて心地良い時間だろう。
昼食工房で食べたから安心して美味しかった。喘いでも悶えても、イーアンと二人で昼食。そのままイーアンも食べてしまいそうだった(※お尻触ったら叩かれて止めた)。
イーアンと二人で、のんびり。当たり前のように一つの部屋で、何の心配もなく。幸せをひしひしと感じながら過ごす。
ああ・・・早く結婚しよう。結婚したら、休日は週2日。一緒に休んで、一緒に出勤。年末年始は2週間休み。うん。執務室が動き始めたら、すぐ壁壊さなきゃ――
早めに家を建てないとね・・・黒髪の美丈夫はニコニコしながら、優しい愛妻(※未婚)の笑顔を見つめる。イーアンが素敵な伴侶の愛情こもる眼差しに気がついて、嬉しそうに微笑み返して近づき、軽く額にキスをする。
ドルドレンはイーアンをそのまま抱き寄せて。ちゅーちゅーしながら頬の柔らかさにウットリする。
そんな幸せ中に。扉を叩く音。
あからさまにウンザリする顔をするドルドレンに笑いながら、『はい、どなた』とイーアンは扉を開ける。
「あら。ベルじゃありませんか。今年も宜しくお願いします」
扉向こうに挨拶した相手は、イーアンの工房に用が少なそうな人物。ベルはイーアンの煌びやかな服をまとう姿に一方後ろへ下がり、さっと眺めて『わ。こりゃ綺麗だ』と屈託ない笑顔で誉めた。発言と同時くらいに即、黒いの(←ドルドレン)が出てくる。
「今年も宜しく、ってちょっとあれかな。明日に言うほうが良さそうかな」
たじろぐベルに威圧するドルドレン。『用は』短く訊く声に、早く帰れと含まれている。
「ドルッ、ちょっと。ちょっとさ。こっち来てくれ。言わなきゃならんことが」
様子が変なベルに、怪訝に思うドルドレンはイーアンの額にキスをして『ちょっと待っておいで』と扉を閉める。
何かと思えば。アジーズの話から親父の話を出してきて、ベルはイーアンを匿えと言う。イーアンが狙われては気の毒だ、と。
ドルドレンは旧友に、この数日間で何が遭ったか話して聞かせた。ウィブエアハからの話だが、ベルには充分理解できた。
「そうなんだ。もうとっくに狙われてたんだ」
「イーアンは一人で親父を迎えに行き、親父と家族を連れて馬車へ行った。しかし、おかしなことはさすがに」
「それはだって。事態が事態だから。でも分かんねぇだろう。北西支部まで来る頃にゃ、デラキソスも、頭ん中、イーアンばっかになってそうな気もするし」
ドルドレンは指摘に最もなものを感じ、『うーん』と唸る。
「イーアン。気に入られたんだろ?ちょっと伝えて、隠しとけ。龍に乗せて飛ばしとくとか」
「物じゃあるまいし。イーアンがこれを聞いたら、あの性格では正々堂々諦めさせる、とか言いかねん」
「そうしましょう」
ドルドレンとベルが振り返ると、イーアンが困った様子で立っていた。ベルに中に入らないと寒いから、と勧め、ドルドレンにも促す。二人は顔を見合わせて、已む無し工房に入った。
「お父さん。一筋縄とは私も思いません。彼は私に3度触れています」
なんだとぉっ!!!ドルドレンが座った席から瞬時に立ち上がるのを、ベルが宥める(←宥め上手)。
「一度目は、谷へ向かう際に、私がご家族の不幸に涙ぐんだからです。龍の背でしたので、腕を伸ばす程度。顔に若干触れたのを剥がしました。
二度目は、亡骸を龍に乗せた後。壊れた馬車を見た後で、ご遺族に縋り付いて泣いた後ですから、お父さんはとても苦しくて、私をそっと抱き寄せました。私の頭に涙が落ちたので、私も少し彼の背中を撫でました。
三度目は、龍で立つ時、お別れの際です。龍に跨る私の足にちょっと触れて、自分と来るようにと頼みました。私は魔物を倒すと伝えて離れました」
これを言うのもどうかと思った、溜息交じりにイーアンはドルドレンに伝える。この3度の行為は、確かに触れはしたものの、事情が事情だから誰しもあることのように思えた・・・と。
ベルとドルドレンは、優しいイーアンの心遣いを悲しく思う。絶対逆効果。
でも言えないので、それは普通の人の場合ね・・・そう心の中でせめて伝える。デラキソスはイーアンに惚れてしまったかもしれない。
あの男は奥さんがいても平気で浮気し続ける男だが。何だかこの話、ちょっとまずい感じの横道に反れた気がしたベル。
ドルドレンの腕を押して、イーアンに背を向けさせて小声でそれを言うと、息子も僅かに頷く。
『これ。今までとちと違う気が』『そうかもしれん』『手ぇ出さな過ぎじゃんね』『3度目が引っかかる』『親父さん、もしか』『やめろ言うな黙れ』『言い方デラキソスそっくし』『うるさい』ひそひそ話す男二人に、イーアンは溜め息をついてからお茶を淹れた。
「お父さんは。おそらくクローハルさんの特級版でしょう。そんな性質の方に真っ向から言って、何を聞いてもらえるとは思いませんが」
だけどね。イーアンは続ける。お茶を飲むようにと、椅子を勧める。二人が座るとイーアンも座り、お茶を一口飲んだ。
「お父さんは私を家族と仰いました。私はその言葉をきちんとお教えして、理解を促そうと思います」
無理。無理だよイーアン。無理って言葉があるの、世界には。身近なところだと親父。ドルドレンはイーアンに無言で首を振る。ベルも俯きながら首を振る。
「では。私は彼が現れるたびに逃げるのですか。何も悪いことをしていないというのに」
そんなのおかしいでしょう、とイーアンは呆れる。
呆れる一般人の常識が全く通じない人っているの、とベルは思い続ける。どうしよう。イーアンの中ではアレ(※親父)はまだ人間枠。アレは鬼畜。鬼畜って人間じゃないんだけどな~とベルは悩む。
「イーアン。俺はね、ベルもだけど。君が心の底から大切だから守りたいんだよ。魔物よりも難しい人間がいるんだ。世の中には。恥ずかしいけれど俺の親父がね」
頭を押さえながら黒髪の騎士が呟く。ベルもうんうん頷く。『アレが親って嫌だよね』と同情している。
ふーっと息を吐いて。イーアンはちょっと思いつく。
「とりあえず、今から龍で見てきましょう。もう馬車が動いたかどうかだけでも分かれば、その方が一日心配しなくて良いでしょうから」
やれやれといった感じで、イーアンはそそくさ赤い毛皮の上着を羽織る。金の刺繍の青い服に真っ赤と真っ黒な毛が混じる毛皮の上着。上から古代文字の織り込まれた青い布を肩にかけたイーアン。
「上空から見てすぐ戻ります」
男二人が見つめる中、彼女はてくてく窓へ歩いて、窓を開けたと思ったら、よいしょと乗り越えて外へ出て笛を吹いた。
あれよあれよという間に龍が来て、青く光る龍に跨って行ってしまった。
「ドル」
窓から空を眺めつつ呟くベル。『何だ』小さく溜め息をついて答えるドルドレン。
「お前の彼女。格好良いなぁ」
ぼけっとしながら龍の消えた方向を見つめるベルに、ドルドレンが不快そうな視線を向ける。『イーアンは責任感が殊の外強いのだ』すぐ行動にする・・・ちょっと言葉を切るドルドレン。
「まあそうだな。格好良いかもしれん。でも俺には、単に可愛い奥さんだ」
「早く結婚してやれ」
言われなくてもする、ドルドレンはそう答えて、椅子に戻って残った茶を飲んだ。ベルも横に座って、自分でお代わりを注いで茶をすすった。二人の男は、イーアンが帰ってくるまでぼそぼそと話しながら待った。
青い龍に乗ったイーアン。ゆっくりとウィブエアハまでの道を飛ぶ。あまり影が落ちても分からないように、結構な高さで飛ぶため、イーアンの目ではちょっと見づらい。『馬車の家族、見えるかしらね』少し目を細めながら呟くと、龍の筋肉が揺れる。
「ああ、いいのよ。見つけたとしても、彼らに知られては困るの」
急いで言うイーアン。龍はすぐに動きを止めた。振り返って横目でイーアンを見ている。
「なあに。いるの?」
どこなの、と下方に目を凝らすイーアン。見える位置には、少なくとも道の上には馬車の姿はないような。あれだけ煌びやかな馬車なら、何台もあったら目に入りそう。
もう一度、龍が何に反応したのかを確かめると、龍が見つめる先は、馬車ではなった。南西支部から離れた場所にある、森。『昨日の』ちらっとイーアンを見た龍は、何も言われていないのに、森のほうへ飛ぶ。白い煙は止んでいたが、何となく異様な雰囲気は感じる。
「しばらく立ち入り禁止にしたほうが良さそう」
イーアンが独り言を言った時、森の中から馬車が出てきた。色鮮やかで光を跳ねかえす馬車。パパたちの馬車だ。馬車を見たイーアンは驚く。アジーズたちをもう乗せたのだろうか。
急いで台数を数えると、町で数えた数と同じ。全員移動していると分かった。森で何をしていたのだろうと気にはなるが、これは自分がすぐに関わってはいけないと思い直し、イーアンは龍を返す。
あの森から北西支部に向かって進んでいる。そうすると到着しても夜だろう。そんなに遅くになるまで馬車を動かしはしないだろうから、そうすると明日・・・明日には来るかもしれない。
「また。馬車の人たちが魔物に襲われなければ良いのだけど」
それが心配だった。夜道も怖いだろうが、町のない場所で馬車を止めて休む夜なんて、魔物が襲ったらどうするのだろう。
龍がイーアンを見つめている。イーアンは龍を撫でて、『ううん。いいの。魔物を遠ざけられるなんて魔法くらいしかないもの』仕方なし、と呟く。
龍が何を思ったか、口を大きく開けて次の瞬間、勢いよくガンッと閉じ、ギッ・・・と奇妙な音を立てて顎を横にずらした。音が凄くてびっくりしたイーアンは『何してるの、大丈夫?』と慌てた、龍の首がぐーっと背中に伸びて口を開けて見せる。
「お前。・・・・・歯が。牙が折れて」
やだ、どうしよう、とイーアンが口に手を当ててうろたえると、龍は口を閉じて真っ逆さまに急降下した。
やめて、あがって、何してるの、と叫ぶイーアンを無視し、馬車に向かって降下する龍。先頭の馬車の前にドンと降り立ちはだかる龍。
馬車が止まり、御者が何かを大声で言うと、パパが次の馬車から出てきた。『なんで』龍に小声で言うと、龍はイーアンを振るい落とす。うわっと声を上げてイーアンがずり落ち、何てことするの!と怒ると、龍は自分の口の中から折れた歯を吐き出し、金色の目でじっとイーアンを見る。
牙の数7本。一際大きな牙を龍は鼻で突く。イーアンは龍が自分の歯を彼らに渡すように、と指示していることを知る。
それに気がついたイーアンは感動して涙が出そうだった。龍の顔に抱きついて『ありがとう』とお礼を言って、土の上に落ちた牙を集め、一つ大きな牙を持って馬車へ近づいた。
馬車を降りたパパは少し様子を伺いながら、近づいてきた。『イーアン。また会えたな』これから会いに行くところだった、と微笑むパパ。
「これを龍が。あなたたちに渡します。きっと魔物から守ってくれるでしょう」
多分、と思いながら、イーアンは折れ立ての牙をパパに渡す。大人の手より長い牙を受け取るパパ。信じられない、といった表情でイーアンと龍を見つめる。そしてイーアンに視線を戻し、『お前は何て美しい』赤い毛皮をそっと撫でて、パパは静かにそう言った。イーアンは軽く頭を下げて会釈する。
「その歯は、龍が自ら差し出してくれました。きっと私の家族の旅を守ってくれるはずです。お持ち下さい」
それでは、とイーアンはパパにお辞儀してから龍に戻り、龍と共に北西の支部へ戻っていった。
青く光る星を見送りながら、龍の牙を握りしめるパパ。先頭の馬車の御者台にいた仲間が、何かをパパに話し、白い歯を見せて笑った。パパも鼻で笑って自分の馬車に戻り、再び出発した。
工房に戻ったイーアンは龍を待機させて、窓越しに起こった出来事を留守番の二人に話す。二人はとても驚いた。一番驚いたのは、龍が牙を持たせたことよりも、鬼畜の態度それだった。
「イーアン、隠さないで言うんだ。何もされなかったわけないだろ、何された」
それが息子の言うことですかとイーアンは笑う(確かにしそうな人だけどとは思う)。ベルは真剣に後押しする。『本当に、笑ってないで、恥ずかしくないから被害を教えて』懸命に苦しみを分かち合おうとする。
「何も。ちょっと毛皮の肩に触れただけですよ。美しいとか何か、そんなこと言ってたような」
でも服ですから、綺麗なのは・・・イーアンはカラカラ笑って、彼らは明日到着するだろうことを教えた。場所からすると途中で一泊しそうですよ、と。
心配そうに言葉もなく見つめるドルドレンとベルに、イーアンは微笑む。
「それほど心配することもないかも。お父さんのさっきの調子だとそう思えました」
そう言って、イーアンはザッカリアを呼びに行った。龍は裏庭横の工房前で大人しく座っている。
ドルドレン。ベル。思うところを口に出して良いのか悩むまま、無言で時間は流れる。そうしている間に工房の扉が開いて、元気一杯のザッカリアとイーアンが走って入ってきた。
二人はきゃっきゃ、きゃっきゃしながら窓を越えて、龍に乗る。イーアンが乗せてやって、ザッカリアを龍が背鰭でくるっと巻きつける。イーアンもザッカリアの後ろに乗って『行くわよ』と嬉しそうに龍を動かす。
ゆっくり浮いた龍が、少しずつ高く上がり、少しずつ加速して、穏やかな春風のようにその辺を回っていた。子供相手だから親切な力加減。
工房の中からそれを見つめる総長とベル。『ウィス(※トゥートリクス)の時、もっと激しかったな』ベルがぼそっとこぼす。総長は頷いて『今の・・・あれくらいだったらな。誰もが龍に乗りたがるだろう』龍にも子供と大人の区別があるのかと二人は考える。
イーアンとザッカリアは、暫く空から降りてこなかった。新年の午後は日差しも暖かで、工房は暖炉もあるので、男二人は工房の開け放した窓から外を見て、のんびりと彼らの帰りを待っていた。
二人の胸中には、なぜデラキソスが何もしなかったのか。それだけが不安として残っていた。そっちの方が言い知れない心配のようにも思えた。
馬車の中ではパパと奥さんがそれぞれ好きに過ごしていた。
奥さんは自慢の髪の毛を編みながら、歌っている。パパは外を見ながらぼんやりとしていた。
髪を編んだ奥さんがパパにキスしてから、女性陣のところへ行くと言って、馬車をぴょんと降りて別の馬車へ乗った。パパは一人、長椅子にもたれかかって、流れる風景を見ていた。
パパの左手にはしっかり握った龍の牙があった。それを一人になってから、じっと見つめる。
――龍の牙なんて、持ってる奴いるんだろうか。
『これがあれば、旅の無事を守れる』とイーアンが渡した。もし気休めだとしても、俺は信じる。龍が口から吐き出したのを見た。それだけで充分だ。
龍。イーアン。俺はあの二つをどうしたら手に入れられるんだろう・・・・・ イーアンが手に入れば、龍も手に入る。逆もそうだろうと思う。龍が手に入れば、イーアンもついてくる。
パパは思う。
さっき奇妙な雰囲気の森に少し立ち寄った時、森が異様な冷気に包まれていたのですぐに馬車を返した。土地の者に聞けば、昨日に南西の騎士たちが来て、森で魔物退治をしたとか何とか。危ないから暫く立ち入り禁止になっている、と聞いた(※聞いたくせに入る)。
魔物・・・・・ イーアンとドルドレンは、確かに仇を討ったのだ。あの異様な冷気は人間業じゃない。龍の仕業かもしれない。魔法なのか。
あんな魔物を、すぐに退治しに行ってくれた。何も恐れず、何も躊躇わず、『倒します。約束します』イーアンはそう言っていた(※息子は完全蚊帳の外)。俺のために危険を顧みずに(※幸せな思い込み)。
パパはふーっと溜め息をつく。何で一緒にいるの、息子なんだろう。何で俺じゃないのかな。パパにはやっぱり、どうして自分じゃないのか、その理由が分からない。
最初のイーアンの警戒心と刺々しさはもう感じない。だから俺を好きなんだと思う(※好き直結)。なのに何で、俺に触られようとしないのか。微笑むし、声も穏やかだった。俺が好きなのは確かだ(※決定)。
でも帰っちゃう。イーアンは俺が好きだから、こんな・・・すごい龍の牙を持たせてくれたはずなのにな(※一方的)。何でだろう。何で、すぐいなくなっちゃうんだろう(※好きじゃないからの選択肢は除外)。
シャーノザもイーアンが好きっぽい。シャーノザはこの前、イーアンに貼り付いていたから、多分彼女を寝床に連れ込みたいんだと思う。そうはいかん。俺が連れ込むんだ。シャーノザはいつもしてるんだから、待っててもらって。
谷で抱き寄せた時のイーアンの体の細さを思い出して、手の平を見つめるパパ。
服を着ていてアレだから。脱がせたら、どれだけ儚いんだ。どこまで不思議なんだろう。全部引ん剥いてめちゃめちゃ可愛がってやりたいが・・・・・ 多分。あの性格だと。それをやると嫌われそうとも見当は付いている。
自分らしくないモヤモヤに、パパは疲れてしまう。回りくどいことと、他人に気を遣うのは、パパにはとても大変なことなのだ。
ちょっと元気のなくなったパパは、窓の外を見つめる。午後の青い空に新しい風が吹いている。鳥が飛び、冬の午後はのどかに過ぎる。
「一緒にいてほしい」
誰にも聞こえないくらいの声で、重さのある牙を手に、遠い存在のイーアンを思うパパ。
明日。北西の支部に着いたらイーアンを馬車に乗せよう、と(勝手に)決めた。
お読み頂き有難うございます。




