1071. お昼の報告ビルガメスの子・午後の炉場で
食事処は、炉場の敷地から路地を抜けた角。
職人の皆さんが教えてくれた店で『洒落たものはないけれど、量もあるし安いから』とした情報で、4人はその店で昼を食べていた。
充分、美味しいと満足する4人。朝もたらふく食べた3人と、昼から一緒のオーリンで、がつがつ食べ続ける。
ミレイオは『野菜の料理が多くて満足だ』と、安い食事処には貴重な品揃えに、感心していた。
料理を味わいながらも、てきぱき情報交換をする。まずは炉場の話を親方とミレイオが、龍族の二人に伝えている最中。
「そうなのか。じゃ、付き合いやすいんだな。全然違うな、場所によるって言うか」
塩蔵魚の煮込みを、穀物の焼き皿と混ぜて一緒にかきこみながら、オーリンはタンクラッドに黄色い目を向ける。タンクラッドも、7本目の、肉と香味野菜の串を齧りつつ頷く。
「カヤビンジアとは違う。俺にあっけらかんと話した男は、思うに、シャンガマックやドルドレンくらいの年齢だろうが『目の前で殺された親の仇で、魔物を倒した』と、初対面の俺たちに言った。
あれには、少なからず驚かされたな。彼が言うには、嫌な親だったらしいが『それでも親だから、仇は取った』ってな」
「すごいね。気概があるっていうか。逞しい」
「だろ?それで続けた言葉が『あの魔物も使えたかも。この手で倒した魔物を、こき使ってやりたかった』だ。持ち込んだ魔物製品を見て、彼は、倒した魔物を使い倒す気になっていた」
「その方。大変、前向き」
イーアンも感心している。自分もそういう発想だったと、皆に言うと、ミレイオが『前にドルドレンが言ってた』と頷いた。
「あんたと似てるのよ、ここの人たち。魔物怖がってないもの。
私、ギールッフはまだ、魔物の被害が出ていないんだと、思ってたのよ」
「あれだろ?人が明るいし、賑わっているし、誰も気にしていなさそうで、だろ」
タンクラッドが、ミレイオに続けると、ミレイオも『そう』と答える。
俺もそう思ったよ、と親方も同意見。それはイーアンもちょっと思っていた。オーリンは町民と関わりがないので、『そうなんだ』と3人の言葉を聞く。
「そんな具合だと、ここでちょっと滞在してさ・・・教え込んでいくってのもありじゃないの」
オーリンの意見は、ミレイオたちが思っていたまんま。『テイワグナ、最初の機会だ。帰ったら、ドルドレンに相談しよう』騎士がこの話をどう思うか。それを職人たちは相談することにした。
「旅の目的の一つ、『魔物資源活用機構』の一発目だ。上手く行けば、ここの町から発信するかも知れん」
「あ。では。私はカヤビンジアの町で倒した魔物の、ガス石を彼らに預けましょう」
親方の考えに、イーアンは『ガス石』の存在もと、身を乗り出す。
『解体することを恐れないなら、ああいったものが手に入る』そうすると、魔物を使って武器防具を作るだけじゃない、道具としての利用も知識に入るだろうと、イーアンが言うと、ミレイオはそれに賛成した。
「あんたが騎士修道会の遠征でやったこと。そういうのも、きっと知りたがるわ。滞在に時間が使えるなら、一緒くたに教えることも出来る。ギールッフで、私たちも『最初の動きの取り方』を学べるわ」
こうしたことで、4人は本日。このまま4人揃って、炉場でお仕事決定とする。
『イーアンの紹介だけ、ちょっと気にしないといけないけど』笑うミレイオに、イーアンも苦笑いで頷く。
「最初だけです。最初は皆さん、何だコイツと思うでしょうけれど」
「すぐにお供えくれるよ」
茶化すオーリンを、笑って叩くイーアンは『前もお供えって言ってた!』死んだみたいだから止めろ、と注意していた。
向かいの席で食べる親方は、二人の無邪気な仲良し加減(♂45:♀44のセット)が、ほのぼの羨ましかった(※横恋慕昨日復活)。
話は変わる。イーアンは空で、ビルガメ・ベイベが、8人目の男龍に変わったことをご報告。
「え。ビルガメスの子?シムもそうよね?」
「はい。シムは随分前の子です。今回の子はシムのご兄弟という感じでしょう。シムもすぐに来て喜んでいました」
「どんななの?俺、さっき見なかったんだけど」
ミレイオもオーリンも興味津々。イーアンは両手を広げて『このくらい』と、まずは身長を示す。
「可愛いでしょ?絶対、カワイイって分かる」
「あのビルガメスの子供だからな。やたらカッコイイ感じがする」
食い付くミレイオ&オーリンに、イーアンは丁寧に肯定。『それはもう。大変に愛らしく可愛らしいお子タマです』太鼓判・・・うんうん、頷くイーアンも満足そう。
「龍の姿は大きいのですが、お子タマになりますと、まだちっこいの。
肌の色は、私とビルガメスの中間くらいです。私はちょっと紫がかっていますでしょ?ビルガメスは淡い空色や桃色や黄色がふんわり、肌に見えますけれど、あの子は金色の粉でもまぶしたような白い肌に、薄い紫色の」
「何それ。すごい見たい!」
「次に行ったら、会えると良いですね。とても綺麗な子ですよ。
お顔はねぇ・・・ビルガメスの目がそのままですね。子供だから、とっても大きな目。
お鼻もつんとしていて、大きくなったら鼻が高いだろうなと分かる。口元もビルガメスによく似ています」
「で、笑うんだろ?イーアンみたいに」
オーリンの言葉に、笑い出すイーアンは頷いて『すぐに笑っていました』と答えた。ビルガメスが大喜びして、抱っこしたまま下ろさないんだ、と教える。
「髪の毛は、大きな波を打っていて、真っ白です。角もありますが、まだ短くて。
お父さんに似た角がおでこと、その後ろにもあったかな。ファドゥの子・ジェーナイも、可愛くてたまりませんが、ビルガメスの子も大変可愛いです」
イーアンがニコニコして話すのを、ミレイオもうっとりして聞きながら『ああ、ファドゥの子も見たい~』と何度も笑顔で頼んでいた。
オーリンも見てみたいようで『今度、近くで見せてもらう』日々通える特権からか、積極的な発言をする。
親方だけは、ちょっと複雑だった。
話を聞けば聞くほど、イーアンとビルガメスの子のような気がする。それはどうしても、越えられない壁に感じ、見たいような、会いたくないような、そんな胸中に戸惑った。
彼女の夫たる立場のドルドレンには、もうそんなに、気持ちも乱れはしないのに。
なぜか男龍相手だと、まだ心がざわざわする親方。受け入れる場所が異なるのか、また違う理由でもあるのか――
タンクラッドの心境は、当人にも不可解な状態。それは、始祖の龍が重なるとも思えなかった。
しつこく感じ続ける諦めの悪さにも似た、吹っ切れたと思えば、実は切れ目のない思いに、翻弄されるタンクラッドは困惑していた。
そして昼食は、40分間きっちりで終了。料理を待たせない素晴らしいお店屋さんのお陰で、有効に時間を使い、有効に食べ終わり、4人は炉場へ戻る。
建物の入り口を通った時は、職員の人も休憩で奥の部屋にいて、こちらが軽く挨拶の声をかけると『お帰りなさい』の、気楽な返事が戻って終わる。
「大らかなんだろうね」
あっさりした態度に、オーリンもちょっと笑っている。親方も笑った顔で『職人たちはもっとだぞ』と答えた。それはすぐ、オーリンも、また、イーアンも納得するところとなる。
奥の扉を開けた親方は、職人の一人と鉢合わせる。丁度、向こうが扉を開けようと引いた時、親方が押したので、彼の驚いた声が室内に響いた。
「おお、すまん。大丈夫か」
「あ。あんたたちか・・・え?誰」
先ほど、バーウィーの宿泊提供の話の際に、名を呼ばれていたフィリッカ。明るい茶色の髪を束ねた40代くらいの職人は、親方とミレイオを見て笑顔を向けたすぐ、後ろに見える『角のある白い女』に目を丸くする。
「あのね、彼女は」
「本物?本当に『龍の女』か?おい、龍の女だ!皆、龍の女が来た!」
呆気なく『龍の女』と理解されたイーアン。凄い浸透力だ!とここでも伝説に感謝する。
「本当かよ、あんたたちの知り合い?その辺にいたわけじゃないだろ?」
驚きの本音なんだろうけれど、彼の言い方が面白くて、笑うイーアン。笑ったイーアンに、フィリッカも笑顔(※ウケた!って感じ)。オーリンたちも笑う。
フィリッカの呼びかけに反応した職人たちは、『龍の女?』と口々に言いながら、わらわら寄ってきて、5秒後にはイーアンは取り巻かれ、あれこれ観察されては質問され、笑顔で握手を求められ、感想も言われるという、非常にフレンドリーな応対を受けた。
「その角。触れますか」
ちょっと緊張して訊ねる、イェライド。怒られるのを承知で、挑戦はする(※他の職人もドキドキ)。
そのポジティブを良し、と思うイーアンは、彼に微笑んで頭をちょっと下げる。『良いですよ。掴まなければ』引っ張らないでねとお願いして、イェライドがちょんちょん触る間、大人しく待つ。
「すげぇ。硬い。龍の角って・・・でも。撫でるとスベスベしてるんだな。ひんやりしてる布みたい」
イェライドは職人らしい細かな感想を、自分を見守る友達に伝える。それを聞き、自分もと腕を伸ばすもう一人。
で、また別の人も、真似することを繰り返し。
結局全員、イーアンの角を触り(※珍獣)『硬質』『密度が高い』『産毛がある』『捻れが独特』『手触りが気持ち良い』と誉めた。
こんな紹介時間で、さくっと打ち解けた、女龍イーアン。
まさか皆さんがこれほどフレンドリーとはと、驚いていたが(※誰も怖がらない)ここまで庶民的に扱ってもらえると、気持ちも楽。
伝説で知られている存在で、更にこの姿だと。
突然感謝されたり(※身に覚えのない感謝)宿の人たちには拝まれたり(※接客業だから肖る)だったので、そういった『別の存在』とした枠は、仕方ないものと理解するようにしたのだが。
どういうわけか、この職人たちは全員、その境目がなかったので、イーアンは気構えも取れてホッとした。
職人たちは、4人を入り口で立たせたままだったことに、気が付いて笑い、中へ入れと先に通した。
「あのさ。私を見ても、誰も。全然よ。何も態度変えなかったの」
置いてあった荷物の側で、イーアンに耳打ちするミレイオは『普通は、誰かしら引っかかるのに』と付け加える。
イーアンは大きく頷いて『分かる気がする。こんな歓迎されると思わなかった』自分も驚いている、と答えた。
そして早速、ハイザンジェルから送り込まれた(?)職人たちは本領発揮。
ギールッフの職人は、お昼休憩もとっくに終わっていたようで、自分たちの仕事の片付いた者から、タンクラッドたちの製作に参加したがった。
オーリンは『俺は弓職人』と自己紹介し、ミレイオが作った『肋骨さん』の仕組みを彼らに説明し、『飛び道具なんだけど、弓よりも扱いやすい』と教える。
自分の腰に付けた弓を見せ、『これのもっと小さい形で、もっと威力が高い』と言うと、飛び道具は初めてでも、興味を持っていた職人が側に来て、材質と加工方法、組み立て方を詳しく訊いた。
イーアンも一度馬車へ戻って、イオライのガス石に似た、カヤビンジアのガス石を何個か持ってくると、回収した相手の魔物の話を聞かせ、使えるものであることを伝える。
実際に、ハイザンジェルの騎士修道会の魔物退治で、これを使用した話なども掻い摘んで教えると、職人の何人かは『一つ、その威力を見れないか』と関心を示し、後で皆で見ることにした。
「それにしても。あんたたちが倒すんだろ?何百頭も」
「場慣れでどうにかなるのか。それとも、龍の女みたいな力強い存在がいるからか」
腰に手を当てて、製作に打ち込む若い職人の後ろから覗き込んでいた、60代くらいの職人が二人、タンクラッドたちに質問。
タンクラッドはイーアンを見て『お前がそうなる前から、お前は戦っていたな』とちょっと笑う。
それから、意外そうな目を向けている老職人に向き直り、親方は経緯を簡単に話す。
「イーアンは。訳あって、最初からこの姿じゃないんだ。最初は普通の女性だった。
どこにでもいる、剣も弓も使ったことのない女性だ。だが、彼女には勇気と知恵があった。
それだけを武器に、多くの魔物を出し抜き、倒した魔物を解体しては、自分の手で作れる防具を身に着けた。
俺は彼女に持ち込まれた、魔物の材料を使って剣を作ってやり、彼女に持たせた。すると彼女は、剣一本で、一人でも魔物に立ち向かったんだ。それは、この白い肌と角の姿になる前の話だ」
「そうなの?凄い女だな。勇ましい」
「普通の女って、そんなことするのか」
おじさん職人の反応に笑うイーアンは『皆を守りたくて必死だった』と答えると、彼らは笑顔の中にも、少し真剣な眼差しを籠めて、ゆっくり頷いてくれた。
「だからです。だから、誰だって勇気を持って立ち向かえることを、私は伝えたかったのです」
『恐れることはないと教えるために、騎士の皆さんが、命懸けで倒した魔物を使ってやろう』と思った・・・そう話す女龍に、おじさん職人も、イーアンたちと同じくらいの年齢の職人も、真面目に聞いてくれて『そのとおりだ』と答えた。
いい話だな、と思うミレイオは、微笑んで聞きながら『外で見せようよ』と、イーアンにちょっと提案。
振り向いたイーアンに、肋骨さんの銃を見せたミレイオは、金色の瞳の視線を、イーアンの手に持つガス石へ向ける。『一個なら平気じゃないのかな』いたずらっぽく言うミレイオに、イーアンも笑顔で了解する。
「何だ。性能を見せるのか」
親方が気がついたので、オーリンも立ち上がる。『良いんじゃないの。見ると、一層やる気が出る』ニコッと笑った龍の民は、ギールッフの彼らに振り返り『外、行こう』と誘った。
タンクラッドに教わり始めで手が離せない者は、その場に残り、他の職人とミレイオ、オーリン、イーアンは外へ出る。
「こっちで。ここなら、植木も遠い。爆発するんだろ?」
老職人がイーアンたちを、建物の横をぐるーっと回った、裏庭の一画へ案内する。
ミレイオが何気に壁を見ると、間隔を均等にした窓が並び、その一つから、中のタンクラッドたちが見えた。彼らも見える場所なんだと分かり、ちょっと手を振る。
「どれくらいの爆発なの?」
「さて。使っていませんのでね。それは分かりませんけれど」
え・・・ミレイオとオーリン、他の職人は、イーアンの答えにぴたっと止まる。カラカラ笑うイーアンは『何かあっても、自分がどうにかする』と言う。
「それほど心配されないでも、大丈夫でしょう。炎が上がるのは、イオライと変わらないし、あれ以上の火力でも、今の私ならどうにか出来ます」
だから平気・・・イーアンはニコニコしながら離れた場所へ、てくてく歩く。そして立ち止まった場所にガス石を置いた。
ミレイオたちから50mほど離れた場所で『半径5m以内に、植物も何もない』と、大きい声で伝える。
「はい。では、ミレイオ。これを狙って撃って下さい」
「ええ?撃つの?もう」
「どうぞ。心配要りません」
「いや、無理よ。心配だって。あんた、真後ろじゃないの」
ああ、と頷いたイーアンは、翼を出すと浮く(※見ている職人が驚く)。建物の二回くらいの高さに浮上すると『どうぞ~』と合図した。
若干。心配は残るものの。オーリンも眉を寄せて『大丈夫だとは思う』と呟く中、ミレイオは小石を装填して、肋骨さんを握った片手を前に伸ばし、『撃つわよ』の一言と共に引き金を引いた。
ガチン、と響いた引き金の音に続き、皆の見ている前で、50m先の小さなガス石がゴウッと勢い良く火を噴き上げる。
「おお!」「うわ」「危な!」
職人たちは素で慌て、ミレイオもオーリンも想像以上の炎にびっくりして固まる。『すげぇ炎』『ホント』それしか言えないが、火柱が午後の空に立ち上る光景に、建物の中でもわぁわぁ叫ぶ(※親方たちが窓に貼り付く)。
「んまー。すごい火」
イーアンは、あちあち、言いながら(※あんまり熱くないはず)ボウボウ燃え盛る火柱に、うん、と頷く(?)。
『これくらいじゃないと。テイワグナは大国ですからね、広いし。これなら、使い勝手がありますよ』よしよし・・・納得したように、6翼を広げて角度を変え、ぐおっぐおっ・・・と後ろへ引くように翼で宙を煽り、両腕をぐるぐる回し始めるイーアン。
両腕を回し始めたイーアンに、室内の親方が気が付く。『あれ。ティティダックの』渦を起こす気か、と声が漏れる。周りの職人が『渦?』今度は何するんだと苦笑い。
「イーアンは、渦を起こす。空気の対流で・・・ほら。炎を消し始めたぞ」
呟きながら、目を離せない親方の解説に、窓に貼り付く職人たちも『おお、凄いことしてる』大はしゃぎで、龍の女の力(※サービス)に拍手し始める。
腕を回して渦を起こす技を、うっかり覚えたイーアン(※偶然)。ティティダックの時は、渦の筒を作ったが、応用編で、渦を手前に、翼を換気扇状態で炎を消しにかかる。
龍気を増やした両腕をぶんぶん回しながら、6翼で空気を引き寄せる。渦に入って、燃える空気の減る炎はどんどん呑み込まれ、見る見るうちに細く吸い寄せられた火炎柱は、その姿をあっという間に消し去った。
全部吸い寄せて消した後。イーアンは腕を下ろす。
「カッコイイーーーっ!!」
ミレイオ大絶賛。両腕を広げて『降りといで!』とお迎えに走る。イーアンも笑ってパタパタ降りてくると、ミレイオに抱きつかれて『安全でした』と笑顔で一言。
「凄いわ。消火活動も出来るのね」
アハハハと笑ったミレイオは、イーアンの角を撫でて『さ。中へ戻ろう』背中を押して、拍手で迎えてくれるオーリンと職人たちと一緒に、炉場へ戻った。
室内で見ていた親方も笑って首を振る。『大したもんだよ』少し自慢げに。側にいる、ギールッフの職人に『凄いだろ?』と我が事のように頷いた。
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番外「こんな俺でも~」シリーズ短期連載型三作目、昨日から始まりました。
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