表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殺人のメソッド   作者: 森本繁茂
1/2

2月3日

北野と野中は、3人がけのソファに一つ間を開けて座っていた。北野は口ひげを蓄えた大柄な男だった。大きく股を開いて、虚ろな目をしながら頬杖をついている。少なくとも野中が会ってからはずっとジャイアンツの帽子をかぶっている。野中は、ファンなのかと一度尋ねた事があるが、そうではないらしかった。

対して野中は小柄な小心者であった。彼は常に何かに怯えていて、身を縮こませながら爪を噛む癖があった。

北野が、行こう、と言い膝に手をつき立ち上がった。

野中はうん、ともううん、ともつかない曖昧な返事をして、玄関に向かい始めている北野の背を追った。家から出て少し歩いたところで北野が口を開いた。

「お前がやるって言ったんだ。今更やめるってのは、無しだからな。」

突き放すような言い方だった。

返答がない。

北野が大きくため息をついた。

野中は爪を噛みながら怯えたように何度もきょろきょろと周りを見た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ