真実(前半)
みなさん、こんにちは。私は物語を作るのは上手ではありません。ですが自分の思ってることが相手にも伝わってもらえたらなと思っています。
読んでくださりありがとうございます。
〜ハーミットの厄災〜
この本に本当の真実を知るそう。
ハーミットの厄災とは、神と人間が対立した時に起きてしまった災いだ。ある昔、ハーミットで生まれ育った青年がいた。その青年は、この村の一番高い山に登った時、神と出会ってしまった。その神はたいそう美しく、品があり、毛並みが金色に輝いていた竜であった。
「おい、人間、貴様はわしが見えるのか?」
青年は竜をじっと見つめていた。信じられなかったのだ。この村には守り神である竜が存在するという言い伝えはあった。だが、本当に存在したとは到底思っていなかった。
言葉を失った青年は、身体を震わしながら喉の奥から声を絞り出した。
「あ、あなた様はこの村の神様なのか?」
青年は竜の顔を覗き込む。
「うるさいぞ!人間よ!まず、私の質問に答えよ」
質問に答えなかった竜は鼻息で青年を威嚇した。
「す、すいません。何故かはわかりませんが、あっしにはあなた様のお姿は見えています。」
青年は汗をダラダラ流しながら答えた。
その答えを聞いた竜はフンと威嚇をやめた。
「久しぶりに我の見える人間に出会った。もう100年以上も昔か。」
「主の言う通りわしはこの村の神だ」
神という言葉を聞き、青年はいきなり神の前に土下座をし始めた。
「なんだ、人間よ、今更我の存在を称え始めたか?」
青年は顔を伏せたままだ。
「神様には、いつも心の底から尊敬していやす。
ですがぁ、今回の頼みごとはいつもと違うんです。」
「なんだ、我に頼みごとか?まあいい聞くだけ聞いてやろう」
「あ、ありがとうございやす。実はいま、この村で病が広まっていて、この病をなんとかしてもらえないでしょうか?。」
「病?あぁ、最近この村での空気がけがれているな。そのけがれで人間たちが苦しみだしたのか。」
「そ、そうなんです。実はわっしの妹も病にかかってしまい、なんとかしたいと思いわっしは森に来ていたんです。」
「どうか、助けてください…」
「勘違いするな!人間よ。我は人間が死のうが死ままいがどうでも良い。」
青年はずっと伏せていた顔を上げて、泣きじゃくるような顔を上げた。
「そ、そんなぁー、頼みやす。神様。」
「この村を救ってください」
そういった青年はさらに顔を深く下げた。
竜は帰れと言いたそうなオーラをだし、青年を最初の時より強く威嚇した。
だが、青年は動かなかった…。
「お願いしますっ!」
竜が青年に帰れというたびに青年は「お願いします」というだけだった。
威嚇したら、びびって帰ると思っていた竜は、その場で青年を無視するように目を閉じだ。
そうして、1週間がたった。
あれから青年は飲まず食わずその場を動かなかった。そして。青年は最初に見た時より、げっそりしていたが竜に頼むのをやめようとはしなかった。
そして、竜の神はついにこの青年の意思の強さを認め青年に声をかけた。
「今回だけだぞ。私は守り神だが、お前らのことなんかどうでもいいんだ」
青年は、ばっと目を見開くように顔をあげた。
「ありがとうございます」
青年の顔はひどくやつれていたがその顔は笑っていた。
すいません。このお話で終わると思っていたんですが、なかなか終わりませんでした笑